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第6回 「不登校と発達障害」(平成30年9月)

更新日:2018年10月11日

ページ番号:84325347

長い夏休みが終わり、いよいよ新学期が始まりました。
 
多くの子どもたちが友人や先生との再会を心待ちにしている一方で、
憂鬱な気持ちで新学期を迎えた子も少なからず存在します。
 
全国の小中学校で不登校と呼ばれる状態の児童数は約13万人(※文部科学省「平成28年度児童生徒の問題行動と不登校等生徒指導上の課題に関する調査」より)と報告されており、全小中学生の約1.3%にのぼります。
 
こども未来センターにも不登校関連の相談が多数寄せられています。
その中には診療所で診察を受けているケースがあります。
 
実は不登校と発達障害は密接な関係があり、不登校の原因のひとつに発達障害の存在が知られています。
 
例えば自閉スペクトラム症のこどもたちは、社会性の困難から学校内である意味目立つ(浮いた)存在になりやすく、叱られたり、からかいの対象になりやすいようです。
 
独特のこだわりや感覚過敏(音や感触に対する敏感さ)から、授業への参加が困難なことがあります。
定型発達の子であればなんの苦もない学校生活が、特性のある子にとっては苦痛と不安の連続であるわけです。
 
その子が感じる困難は見た目には分かりにくく真面目で頑張り屋の性格も相まって、
担任でさえもその子の「しんどさ」に気付けない場合があります。
 
本格的な不登校になる前に登校しぶりや下校後の様子(表情が冴えない、暴言暴力がある、チック症状など)が気になるといった「兆候」がみられます。
早めの対応が肝心です。学校やこども未来センターに相談してください。
 
保護者は本人の気持ちや言い分をしっかり聞いてあげてください。
善いとか悪いとかを判断する必要はありません。
ただ聞いて、自分は味方だということを明確に伝えましょう。
 
発達特性について周囲の理解が得られ、苦手なことへの配慮がなされると再び登校できる子もいます。
しかし、多くの子は一度不登校になると再登校までかなりの時間が必要です。
無理ないペースで短時間からの登校を目指すのがよいと思います。
 
心身の健康を優先してしばらく自宅休養が必要だったり、学校以外の選択肢を検討する場合もあります。
 
学校に行かないことは「良くないこと」という思い込みは無くしてください。
 
「学校に行く・行かない」という近視眼的見立てでなく、
「社会で自立できる大人になる」ためにどういう道がその子にふさわしいのか、
長期的視点で考えることが大切です。
 
不登校の子どもたちは決して怠けているわけではありません。
自分だけ学校にいけない現状や自分の未来に不安を感じています。
周りの大人が良き理解者となって、道程を明るく照らしていただきたいと願います。

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