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第4回「療育について(2)」(平成30年7月)

更新日:2018年8月9日

ページ番号:32790467

前回は療育の総論的な考え方について述べました。療育とは具体的には、理学療法(PT)・作業療法(OT)、言語療法(ST)が挙げられます。
療育のスタイルには個別療育(子どもとセラピストが1対1で行う)と集団療育(2-10人程度の集団で行う)があります。
さらに、地域の保育所等に通うには発達上の課題があると思われる児に対し、小集団保育(わかば園)をお勧めすることがあります。保育の場でも療育的な関わりを行っています。
 
発達障害では「早期療育」が重要といわれています。
確かに早くから何らかの支援が受けられることは有用ですが、専門的な療育を受けるには「適した時期」があるということも言えます。「適時療育」という視点も大切です。
 
では「適時療育」の具体例を挙げてみましょう。
 
<言葉の遅れがあるAくん(2歳6ヶ月)>
 
元気いっぱいで外遊びや、電車のおもちゃが大好きなAくん。2歳になりましたが、はっきり聞き取れる言葉がまだ出ません。
健診の際に保健師さんから指摘されていましたが、お母さんは「男の子は言葉がゆっくりと聞いていたし、、」とあまり気にしていませんでした。
しかし2歳を過ぎ保健師さんから再度指摘と指導を受けたことで、お母さんもA君の発達を気にするようになりました。
保健師さんからの指導をもとに、声かけや絵本の読み聞かせなどを意識して取り組みました。
 
しかし、その後も言葉は出ません。また、公園で同じ年頃の子がいても関心がないようで、ひとりで走り回っている姿も少し気になりました。
そこで保健師さんが以前案内してくれたこども未来センターに相談することにしました。
 
このケースでは、お母さんは当初A君の発達に疑問を感じていませんでしたが、保健師さんの指摘・助言を通じて、気づきが促されAくんの言動に注目するようになりました。
さらに家庭ですぐにできる取り組み(絵本の読み聞かせなど)を始めています。
 
このように保護者が子の発達に注目し、できる対応を試みるという過程は重要です。
それだけで発達が伸びることもあり、その場合療育は必要ありません。
 
Aくんの場合はその後も思うように言葉が出てこないようでした。
また、言葉以外にも気になる点に気づきます。
この時点で専門機関に相談され、療育を検討することは「適時」と言えます。
 
さて、A君の主訴(お母さんの最も心配している点)は「言葉の遅れ」です。
もし、A君に専門的療育が必要とすればどんな手法が有用でしょうか?
「ことば」だから、言語療法(ST)でしょうか?
 
診察では生育歴をより詳しくお聞きします。行動観察では言葉の発達だけでなく、運動発達、対人意識や社会性など多角的に評価します。
「言葉の遅れ」は表面にあらわれた一部のサインです。全体像、つまりAくんの発達全体を評価したうえで、最適な療育プランを考えなくてはいけません。
 
Aくんの場合、運動発達は問題ないのですが他者への関心がやや乏しく、相手を意識して「伝えたい!」という欲求が未熟なようでした。
聴力は異常ないですが、マイペースな面があるようでお母さんからの声かけに気づいていない時がしばしばあります。
 
これらの様子から、Aくんの言葉がでにくい原因として、
 
 
「伝えたい欲求の低さ」・「他者への意識の弱さ」が考えられました。
 
 
そこで、、
 
(1)他者を意識する経験をつむこと
(2)好きな運動遊びを通じて「楽しい!伝えたい!」という気持ちを引き出すこと
 
を基本的な療育プランとしました。
 
具体的には小集団保育の経験をおすすめしました(1)。
その後、OTを受けていただくことも予定しています(2)。
A君の場合、年齢や発達状況から「保育→OT」という療育プランをたてました。

保護者に方針を伝え、ホームプログラムも療育を通じて助言していきます。
このように子どもの年齢・発達状況に応じて療育プランはオーダーメイドされています。
 
保護者の気づきがあり、できることを取り組んでおられたタイミングから、「適時」に専門的な療育が始まったと言えます。
 
このように、療育は専門家が一方的に押し付けるものではなく、適時を見極め、保護者に十分納得いただいた上で取り組むことが重要と考えています。

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