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第2回「診療について」(平成30年5月)

更新日:2018年6月5日

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前回、こども未来センター診療所の紹介をさせていただきました。今回は、実際に受診いただいた場合の具体的な流れについてご案内したいと思います。
こども未来センターに申し込みをいただくと、まず相談員がお話を伺います。お子さんの生育歴や現在の困りごと、希望される支援などをお聞きします。相談員は、こどもの成長・発達あるいは教育等に知識のあるスタッフですので、必要な支援についての情報提供・困りごとへの助言等を受けることができます。疑問や不安な点は遠慮なくご相談ください。
 
この流れを「インテーク」と呼んでいます。
 
「医師に相談したい・医学的に評価を受けたい(診断希望)」「療育を受けたい」といったニーズのある場合(相談員が診察をお勧めする場合もあります)はインテーク後、診察を申し込んでいただきます。
 
診察に先駆けて、必要な方には発達検査を受けていただきます。臨床心理士が担当します。
 
さて、いよいよ初診となりました。
 
担当医はインテークの際の情報や発達検査結果を把握した上で診察いたします。
身体面の障害が疑われる場合は体に触れての診察も行いますが、多くの場合、初診時は問診と行動観察になります。できるだけ詳細に評価し、丁寧に結果説明を行うために初診は約1時間程度お時間をいただいています。
人見知りが激しい子や、初めての場所では緊張する方もおられるでしょう。
入室を無理強いしたりすることはありません。できるだけ和やかで安心感のもてる環境づくりを心がけています。何度か来院することでほとんどのお子さんが抵抗なく通院できるようになります。
 
診療所の重要な役割として「診断する」「診断説明を行う(告知)」があります。初診で診断が確定する場合もありますが、1回の診察では診断がつかない場合もあります。その場合は再診にて経過をフォローしていきます。
 
最初に告知を受けるのはほとんどの場合、親御さんです。
(本人<こども>にいつ・どのように告知するかについては今後のコラムでまたご紹介できればと思います。)
診断名がつくことに抵抗を感じられる親御さんもおられるかと思います。
告知は受けたくない場合でも診察を受けることはできます。しかし、診療所で評価を受けるからには、親としてわが子の診断告知を受けることを前提にしてほしいというのが私の願いです。診断は、今後の必要な対応・支援策を提供する根拠となります。早期に適切な支援を開始し、こどもの本来持っている力を十分発揮してもらうスタートラインに立つために、診断があります。
 
例えば発達障害であれば、診断を根拠とした周囲の理解や適切な支援が行われていれば不登校のような二次障害を防ぐことができるでしょう。
わが子の発達になんらかの違った点があるということは、親御さんにとって大変不安なことです。しかし、診断から目をそらし続けると、よい成長が期待できなくなってしまうのです。
 
ですから、診断を受けることについては前向きに考えていただきたいと思っています。
初診時の評価・診断に基づき、その後の診療計画を立てます。
初診で概ね問題が解決されればその後の通院は不要ですが、多くの場合は定期的に再診していただき、経過確認・指導等を行っています。
また、療育(治療的教育)を提案される場合があります。
 
次回は療育の具体的な内容についてお伝えします。

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