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第7回 「二学期の過ごし方」(平成30年10月)

更新日:2018年11月16日

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子どもたちが通う学校・園では運動会や音楽会など秋の行事ごとが続く時期。
 
日ごろの練習の成果を存分に発揮してもらいたいところですが、今年は台風続きで、
西宮市内の運動会は延期や時間短縮を余儀なくされたところも多かったようです。天候には勝てませんね。
 
さて、発達障害のある子どもたちはこの時期、
(特に年少さんや1年生は)ようやく時間割どおりのスケジュールに慣れてきたころでしょう。
 
しかし秋の行事ごとシーズンは、時間割どおりでないイレギュラーで初めての経験です。
楽しみに練習に励めればよいのですが、多くの子どもたちは不安が高まります。
周囲の大人は「この時期は気持ちが不安定かも。」ということを想定し、子どもの気持ちに寄り添っていただければと思います。
 
行事ごとは勝負ごとではなく、仲間との絆や助け合う喜びを学ぶための教育的手法です。
ですので、結果よりも過程が大切です。
本人なりに「参加できた!」「やってみたら大丈夫だった!」と達成感を持たせ成功体験にしなければいけません。
 
このような観点でみると、その子どもの発達状況に合わせて個別目標を立てることが重要です。
 
例えば、1年生。小学校で初めての運動会であれば、
全ての学年競技に参加できなくてもかまいません。
参加できるものは参加し、できないものは見学し友達を応援する、が目標でも良いでしょう。
練習の段階からまったく参加しないというのは考えものですが「みんなの様子を見学する。」のも参加のうちです。
運動会がどういうものか?を一通り見ておくことで次年度につながります。
 
実際には先生方や周囲の助けを借りながらの運動会であっても、
終わったときには「がんばったね。よくできたね!」とたくさん褒めてあげましょう。
 
毎年本人なりの成功体験を積み上げることで、6年生の運動会では1年生の頃とは見違えるような姿がみられるでしょう。
 
音楽会、生活発表会、etc、、どんな行事ごとでも同じことが言えます。
 
 
家庭ではこの時期、情緒的に不安定であったり妙に甘えたり、幼い姿をみせるかもしれません。
 
学校・園での様子を先生方に確認してみてください。
先に述べた行事ごとの練習などで頑張っているあるいは手こずっている姿が認められるようなら、
家庭ではその反動が出てもおかしくありません。
多少の甘えやわがままには付き合ってあげてください(言いなりになる必要はありませんが、ただ話しを聞いて共感したり、ぎゅっと抱きしめてあげたりなどのスキンシップを図るとよいでしょう)。
生活リズムを整え、睡眠をしっかりとって心身のエネルギー補充をさせてあげましょう。
 
どんな結果でも行事ごとの本番が終われば具体的に良かったところを挙げてたくさん褒めてあげてください。
色々な行事ごとの経験が、少しずつ自信につながればいいですね。

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