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第38回 「子どもの援助希求をキャッチする」(令和4年4月)

更新日:2022年7月29日

ページ番号:57932195

先日、厚生労働省は「2021年中における自殺の状況」を公表しました。
 
それによると、小中高生の自殺者は473人で過去2番目の多さ(過去最高は2020年)でした。
一昨年度より微減しているとはいえ、ここ10年間で2倍以上と子どもの自殺は明らかに増加傾向にあります。
 
文部科学省の報告によると自殺の原因はいじめや成績のこと等の「学校問題」と、
親から叱責を受けた等の「家庭問題」が挙げられていますが、
半数近くは「原因不明」ということです。原因は複雑で一概には言えないのだと思います。
 
これらのデータがはっきりと示していることは、
「生きづらさを感じている子どもが非常に増えている」という現実です。
 
発達障害は少数派の感じ方、考え方をもつ特性のことですが、
マイノリティであるがゆえに生きづらさを感じることが多いと思います。
幼児であれば癇癪をおこしたり、飛び出しといった「困った言動」が
実は生きづらさを表明している最初のサインかもしれません。
小学生以降の子は外来でもはっきり生きづらさを話してくれます。
「めんどくさい」「なんか嫌や」という表現にはなりますが。
こういった発言をただの愚痴、弱音として無視したり
「ちゃんとしなさい」と叱ったりするとどうでしょう?
子どもは孤立感を深め、助けを求めることを諦めてしまうかもしれません。
話を聞いてもらい理解してもらえた子はどうでしょう?
自分は守られているという感覚は自己肯定感を育てます。
またしんどいことがあれば大人に相談しようと思えるようになります。
 
子どもが周囲に正しくヘルプサインを出せる力は「援助希求能力」と呼ばれ、
自殺予防の観点からはとても大切なこととされています。
援助希求をうまくキャッチしてもらえなかった子どもは、
年齢があがるほどより深刻な形で生きづらさを表明します。
自傷行為、不登校、ひきこもりなども「援助希求行動」のひとつの形と言えます。
 
例えば「学校に行かない」という選択を子どもがした時、
親や周囲は慌てて理由を聞き出そうとしたり、早く学校に行ってほしいと気を揉むと思います。
多くの場合、子どもははっきりした理由は言いませんし、しばらくは登校できないものです。
そんな時、少し立ち止まって考えてみてください。
「これ以上学校に行くと、(心と体が)もたない、助けてほしい」
という援助希求ではないだろうか?と。
そう考えると、話を聞いてあげたり家でゆっくり休むという対応が
子どもに対して最も誠実な対応だということがわかると思います。
 
子どもの自殺は大きな社会問題であり、重く難しい課題ではありますが、
まずは
子どもの援助希求という「サイン」を私たちは見逃さないこと、
子ども自身に「自分はひとりぼっちじゃない」
という気持ちをもってもらうことで守られる命があるはずです。
私たちひとりひとりができることを考えたいと思います。
 
※こども未来センター診療所の開所状況はホームページ、公式twitterで随時お知らせしております。
引き続きご参照ください。

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