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第21回 「子どもの自己決定の尊重」(令和2年2月)

更新日:2020年3月23日

ページ番号:73749005

こども未来センター診療所では、
子どもを日々支援・指導くださっている方々に発達障害についての理解を深めてもらう目的で、
学校園の先生方などを対象に「発達障害セミナー」という研修会を毎年実施しております。
 
今年は大阪医大小児科の福井美保先生にご講演いただきました。
主に学習障害をもつ子どもへの理解・支援についてお話いただいたのですが、
印象に残ったのは「(支援の際に大切な事は)本人の自己決定を尊重すること。」
と述べられていたことです。
支援内容は学校と親だけで決めず、本人の了解を必ず得る、と。
 
当たり前のことのようですが、
私たちはしばしば本人不在のまま支援方針を決めがちなことがあるとあらためて気づかされました。
良かれと思って本人が望まない苦しいだけの方策を無理強いしていないか、
よく考えなければいけません。
 
発達障害を持つ・その傾向がある子どもへ支援を考える際、
まず重要なことは少数派といえる独特の特性について本質を理解することです。
体験世界が(多数派である定型発達者とは)独特である・違っている、
ということへの理解です。
 
そして支援の考え方の基本は「何を足すか」よりもむしろ「何を引くか」です。
余計な刺激・反復しても成果のない学習方法・今教えてもわからない経験などを減らし、
今できることやるべきことを明確にします。
 
成長を促すための基本方針は「成功体験から自信をつける」です。
 
明確になった今やるべきことに取り組み、
成功することで新しい目標にチャレンジする意欲をもちます。
 
ですから、必ず成功させなければいけません。
 
 
成功しなかった場合、本人は悪くありません。反省すべきは周囲のおとな(支援者)です。
支援者は「正しい理解」・「引き算の支援」が不十分ではなかったか検証し、
次は必ず成功できるよう支援内容を再考します。
 
  (1)正しい理解→(2)引き算の支援→(3)成功体験
 
というサイクルを繰り返すのですが、
これらの過程で「子どもが自己決定(合意)している」ということが大切になります。
 
ほとんどの子どもたちは自分が生きる世界に不安を感じていたり、
失敗体験の多さから自信を無くしているため、
支援に対して難色を示すあるいは拒否するケースも多いです。
 
拒否したからやらせない、のは意思の尊重ではなく本人任せの放任主義ですので、
支援者として適切な判断ではありません。
話し合いを通じて相互理解を図り、本人の意向を汲んだ内容を組み込むなど、
子どもが支援に対して肯定的にとらえられるようにします
(こういった過程を経て、場合によっては本人の「やらない」選択を尊重するのは、良いと思います)。
必ず成功させることで支援者と信頼関係が築け、新しいチャレンジにも前向きに取組めます。
 
「減らす」支援は基本的には目標のハードルを下げることになりますから、
支援者側にとっても「これでいいのか?」「甘やかしではないのか?」と感じることもあるでしょう。
支援内容や目標設定の妥当性に疑問があるときは、
こども未来センターのスタッフなど専門家の意見も参考にするとよいでしょう。
 
子どもが「自分の意思が尊重されている」と感じながら、「成功体験を積む」。
 
この過程自体が成長のために最も大切であるということ。
覚えておいていただければと思います。

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