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第23回 「休校期間の過ごし方2」(令和2年4月)

更新日:2020年5月28日

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前回のコラムでは「通常通り開所」とお伝えしていましたが、
新型コロナウイルスの感染拡大とそれに伴う緊急事態宣言を受け、
残念ながらこども未来センター診療所は現在外来診察のみの開所となっています。
療育や検査を待機いただいている利用者の皆様には大変ご不便をおかけして申し訳ありません。
 
学校園のお休みも長期化しています。
そこで今回も家庭で過ごす際の工夫やポイントについてお話したいと思います。
 
「今は家にいよう。」感染を出来るだけ早期に収束させるために私たちに出来る大切なことです。
では、変化の少ない生活環境で心がけることは何でしょうか?
ひとつ挙げられるのは、「スケジュールを明確にすること」。
 
学校のように時間割を作ることは有効です。
その際ポイントは
1.学校の時間割は参考にせず(学校の先生スイマセン)、自分用の時間割を考案すること。
2.楽しいこと・好きなことをやる時間を多めにすることです。
 
例えば、集中が続きにくいAくんの場合、宿題などの「お勉強」に取組むのは10分間、
終わったらゲームを40分間・・と学校での授業と休み時間が反対になったような時間割りにしました。
お勉強は10分間なら集中でき、達成感も得られ、堂々とゲームもできます。
1日3クール実践すれば30分勉強したことになり、休校期間の宿題は終了できます。
外出しにくい状況下での一日2時間のゲームは決して長すぎるとは思えません。
 
親もA君が短時間であれば集中できることを知り、無理強いしなくなり親子の喧嘩が減りました。
 
時間割り以外にも、日々のルーティンワークを決めておくことも良いでしょう。
 
こだわりが強いBくんの場合、毎日同じ昼食をとり、
決まった家の手伝いをし、決まった手順を踏んで就寝します。
実は給食が大の苦手でした。
休校期間は(家族に迷惑がかからない範囲で)思い通りに過ごし、
できるだけイレギュラーな出来事が起こらないよう淡々と過ごしています。
 
ちなみにBくんの「手伝い」とは「食器を決まった場所にしまう」
で実際には家族の役にたっているのか微妙ですし(違う場所にしまうと怒ります)、
毎日決まった昼食も親としては気になるかもしれませんがこれらは本人にとっては大切な事柄なのです。
ただ、放っておくと就寝時間が遅くなりがちなので寝る時間は約束し、
決まった手順が滞らないよう家族も協力しています。
 
スケジュールやルーティンを利用する方法をご紹介しました。
“やりたいことは存分に、苦手な事はほんのちょっとだけがんばる”
がA君B君に共通していることでした。
そうすればやりたいことで満足しつつ、
苦手な事にも達成感が得られやすく自信に繋がります。
 
保護者の方も在宅勤務や休業などでお子さんと一緒に過ごす時間が増えているかもしれませんね。
ありのままのお子さんを観察していただき、
独特の感じ方や価値観を発見し親子で共有できるといいなと思います。
 
こども未来センター診療所の開所状況はホームページ、
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電話での相談事業は継続しております。困りごとの相談などにご利用ください。
よろしくお願いいたします。

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