脂質異常症~コレステロール・中性脂肪が高いあなたに知ってほしいこと~

更新日:2022年9月29日

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『脂質異常症』?
あまり聞いたこともないし、コレステロールや中性脂肪は確かに高いけれど、特に自覚症状も特にないし大丈夫でしょ!と思っていませんか?

西宮市の過去の健康診断結果*では、健康診断受診者のうち『脂質異常症』に該当している方が75.7%でした。
*…平成28(2016)年度の西宮市各種健康診査受診者データ
4人に3人が該当している『脂質異常症』。決して他人事ではありません。

『脂質異常症』とその予防のための生活習慣を学んでいただくためにこのページをお役立てください。

1.脂質異常症の基礎知識について

2.生活習慣を見直そう!

血中の中性脂肪やLDL(悪玉)コレステロールが増加、またはHDL(善玉)コレステロールが減少し、脂質代謝のバランスが崩れた状態です。
中性脂肪、LDLコレステロール、HDLコレステロールの基準値は以下の通りです。
あなたはどのあたりにいますか?

下記のいずれか1つでも該当していると脂質異常症です。
・中性脂肪150mg/dl以上 ⇒高トリグリセライド血症
・LDLコレステロール120~139mg/dl以上 ⇒境界域高LDLコレステロール血症
・LDLコレステロール140mg/dl以上 ⇒高LDLコレステロール血症
・HDLコレステロール40mg/dl未満 ⇒低HDLコレステロール血症
出典 日本動脈硬化学会「動脈硬化性疾患予防ガイドライン2012年度版」


主に過食や偏った食事、運動不足、ストレス、喫煙などの生活習慣の乱れにより起こります。
生活習慣により、血液中の中性脂肪やLDLコレステロール、HDLコレステロールのバランスが崩れるだけでなく、内臓脂肪が増えることによっても、血液中の脂質のバランスは崩れてしまいます。
また、家族性高コレステロール血症のように遺伝が原因によるものもあります。家族や親せきにLDLコレステロールが高い方や脳梗塞、心筋梗塞や狭心症などの既往歴がある方がいましたら注意しましょう。



脂質異常症はほとんど自覚症状がありません。しかし、放っておくと血流が悪くなったり血管が詰まったりします(動脈硬化といいます)。動脈硬化が心臓の血管で起これば狭心症や心筋梗塞が、脳の血管で起これば脳梗塞が引き起こされる危険性が高くなり、取り返しのつかない状態に陥りかねません。

しかし、脂質異常症は高血圧や糖尿病と同じく“生活習慣病″とよばれるもので、初期の段階で食事・運動・飲酒等の生活習慣を改善することで予防できます。

脂質異常症について詳しく知りたい方は下記リンクへ。イラスト付きで分かりやすく説明されています。

外部サイトへリンク 新規ウインドウで開きます。脂質異常(コレステロールなど) スマート・ライフ・プロジェクト事務局ホームぺージ(外部サイト)


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ご自身の健康状態を毎年確認し、健康づくりにつなげていくことが重要です。脂質異常症をはじめ、生活習慣病予防のために、40歳から74歳までの方を対象とし、メタボリックシンドロームに着目した健診を、”特定健診”といいます。1年に一度、生活習慣病の予防のために特定健診を受診し、生活習慣の改善が必要な方は、特定保健指導を受けましょう。
受診はご自身が加入している医療保険者(国民健康保険の方は市役所担当課、会社等へお勤めの方(被扶養者を含む)はお勤め先)までお問い合わせください。
西宮市国民健康保険加入の方は、特定健康診査(特定健診)・特定保健指導についてをご覧ください。
その他のけんしん(健診・検診)のことは、西宮市の「けんしん」のご案内をご覧ください。

健診を受診したら、結果を確認しましょう。
脂質異常症だけでなく、他の健診結果もあわせて確認して、生活習慣を見直すきっかけにしましょう。
肥満ではない方も、血液検査の結果によっては、生活習慣の改善が必要です。食事、運動、禁煙について見直しましょう。

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脂質異常症や他の生活習慣病を予防するために、日ごろの食生活を見直してみましょう。
改善しよう!食事編
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知っていますか?油と脂のちがい

本来、脂質は、体を作り少量で効率のよいエネルギー源として大切なものですが、摂り過ぎは禁物です。
脂質異常にならないためにも油や脂ものが好きな人は摂り過ぎに注意しましょう。

は、オリーブオイル、ごま油、大豆油などの植物性脂肪と魚の脂肪です。

常温では液体の状態で、不飽和脂肪酸を含みます。不飽和脂肪酸は、悪玉であるLDLコレステロールを減らし、善玉であるHDLコレステロールを増やします。また、魚に多く含まれる不飽和脂肪酸は中性脂肪を減らします。

ただし、からだに良いからと思い込んで摂取しすぎるとエネルギー過剰になり、肥満や脂質異常になります。

は、肉類や卵、バター、ラード、生クリームなどの動物性脂肪です。

洋菓子、菓子パンや肉類をよく食べる人は注意が必要です。

常温で固体の状態で、飽和脂肪酸を多く含みます。飽和脂肪酸は、摂り過ぎるとLDLコレステロールを増やし、動脈硬化が進行します。



食事の改善だけでは、脂質異常症や他の生活習慣病は予防できません。身体を動かすことは、健康寿命を伸ばすことにもつながります。
改善しよう!運動編



ウォーキングを実践されるときに活用できる、西宮市内のウォーキングマップです。
楽しみながらウォーキングしましょう!
にしのみや わがまち発見「健康ウォーキングマップ」



喫煙は、脂質異常症だけでなく、あらゆる疾患のリスクになりますので、今こそ禁煙チャレンジしてみましょう。
改善しよう!禁煙編
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禁煙を考えている方へ




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脂質異常症以外の生活習慣病や改善方法については、「生活習慣病予防」をご覧ください。

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電話番号:0798-35-3310

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