肝機能
更新日:2024年8月6日
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「沈黙の臓器」といわれる肝臓の数値に気を付けて生活習慣病を予防!
目次
人間の体の中で最も大きな臓器である肝臓は全身の健康・生命の維持に大切な働きをもちます。
(1)代謝:食べ物からとった糖質やたんぱく質、脂質などの栄養素を代謝して、エネルギーに変えて全身に送る
(2)貯蔵:いざというときに生命維持に必要なエネルギーを脳などに送れるよう栄養素を蓄えておく
(3)胆汁分泌:脂肪の消化吸収に必要な消化液を分泌する
(4)解毒:アルコールや薬、体にとって有害な物質を分解して体外に排出する
血液検査ではAST(GOT)、ALT(GPT)、r‐GTPの数値が肝機能の指標になります。今の肝臓の状態を確認してみましょう。
肝臓の機能が低下する原因として、アルコールの飲みすぎや食べすぎ、運動不足などの生活習慣の乱れがあげられます。食べすぎや飲みすぎで代謝が追いつかなくなると、余ったエネルギーが脂肪となり肝臓に蓄えられます。余分な脂肪が肝臓に溜まっていくと「脂肪肝」と呼ばれる状態になります。脂肪肝の段階で、生活習慣を見直しバランスのとれた食事、適正な飲酒、適度な運動を実践することで肝臓の機能は戻りやすくなります。
・食事のポイントについては「改善しよう!食事編」
・運動のポイントについては「改善しよう!運動編」
他にもウイルス、薬物、自己免疫などが原因となる場合もあります。
ウイルス性肝炎の患者・感染者は、国内であわせて300万人を超えていると推定されています。肝炎ウイルスに感染していても、早期に発見し、適切な健康管理・治療を行うことで、肝炎から肝硬変や肝がんに進行するのを予防することが可能です。
・ウイルス性肝炎の原因や予防については「ウイルス性肝炎について」
西宮市では40歳以上で肝炎ウイルス検診を受けたことがない方へけんしんの助成があります。
・肝炎ウイルス検診については「西宮市肝炎ウイルス検診」
肝臓は「沈黙の臓器」とも呼ばれ、自覚できる症状はほとんどありません。脂肪肝を放置していると、肝細胞が障害をうけ、炎症が起こったり、ダメージによって肝細胞の破壊と修復が繰り返されるようになります。長期的にダメージが繰り返されると、気づいた時には自己修復がうまくいかなくなり、肝臓が線維化して硬くなり機能を失ってしまう「肝硬変」や「肝がん」まで進行している恐れもあります。自覚症状のないうちからけんしんを受けたり、普段の生活を見直したり、早いうちから対策をすることが大切です。
「肝機能」以外の生活習慣病や改善方法については、「生活習慣病予防」をご覧ください。