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西宮市国民健康保険に加入されている人の健康課題について(情報提供)

更新日:2024年6月13日

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保健事業実施計画(データヘルス計画)を策定しました

近年、診療報酬明細書(レセプト)等の電子化に加え、特定健康診査も健診データの電子化が実現し、保険者は健康や医療に関するデータを活用して、健康保険に加入されている人の健康課題の分析や保健事業の評価等が行えるようになりました。この度、西宮市国民健康保険では、これらのデータを活用し、第2期保健事業実施計画(データヘルス計画)の最終評価を実施し、新たに「西宮市国民健康保険第3期保健事業実施計画(データヘルス計画)」、「第4期特定健康診査等実施計画」を策定いたしました。
西宮市では、国民健康保険を取り巻く状況の変化を踏まえ、毎年度、実施状況を検証・評価し、計画の見直し、改定を行うこととしています。

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(1)特定健康診査を受診しましょう!!

将来の医療費を減らすためには、毎年、健診を受けることが大切です。健診結果から、身体の状態を知り、生活習慣を改善することで、生活習慣病などを予防することができます。病気を予防することは、治療等にかかる医療費を抑えることにつながるので、結果的に、加入者の負担する保険料の抑制にもつながります。

令和4年度の西宮市の特定健康診査の受診率は35.7%で、国の受診率37.5%(速報値)より1.8ポイント低くなっています。年齢別の受診率では、40~60代で全国の平均より低い状況でした。
今後も、どの地域にお住まいでも、受診しやすい環境づくりに努め、受診率の格差解消を目指します。
特定健康診査の受診率は、国によって目標が60%に定められています。この目標を達成するためにはまだまだたくさんの人の受診が必要です。

ご自身の身体の状態を知る為に、毎年、特定健康診査を受診しましょう!!


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特定健康診査(特定健診)について

(2)特定保健指導を受けましょう!!

特定健康診査の結果から、生活習慣病の発症リスクが高く、生活習慣の改善により、生活習慣病の予防効果が高く期待できる人に対して、専門スタッフ(医師、保健師、管理栄養士など)が生活習慣を見直すサポートをします。心臓病(心筋梗塞、狭心症等)や脳卒中(脳出血、脳梗塞等)等の重篤な病気のもとになる高血圧、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病は、自覚症状がほとんど無く、気づいたときには手遅れになっていて、以前の健康な状態に戻ることが難しい場合があります。
令和3年度に特定保健指導に該当した人を、特定保健指導利用群と未利用群に分け、翌年度の健診結果について比較しました。結果、積極的支援該当者においては、利用群の方が中性脂肪・空腹時血糖について有意に改善しており、動機付け支援該当者においては、利用群の方が腹囲、LDL(悪玉)コレステロール、HDL(善玉)コレステロールについて有意に改善していました。

特定保健指導に該当した人は、今こそ、自身の生活習慣を見直す良い機会です。ぜひ、ご利用ください!!

(3)生活習慣病の予防が必要です

標準化比は、年齢構成が異なる集団間(例えば西宮市と全国)の傾向を比較するものとして用いられ、標準化比が基準値(100)より高い場合は、その地域(西宮市)の健診結果の状況が、基準となる集団(全国)より悪いということを示しています。下表の“*”で表されている箇所は、全国や県に比べて健診の有所見者の比率が有意に高い、もしくは低い状況を示しています。

西宮市特定健康診査の有所見者の表を示します。摂取エネルギーの過剰を示すBMI・血管を傷つけるHbA1Cについては、男女共に国・県と比較して100以下と低い状況です。
動脈硬化の原因となるLDLコレステロールは男女とも国・県よりも高い状況です。

【令和4年度西宮市特定健康診査有所見者の比率】


生活習慣病対策を実施することで、脳血管疾患や心筋梗塞等の重篤な疾患を予防することができるので、医療費の削減につながります。

(4)西宮市の健診結果より、40~64歳の方のCKD(慢性腎臓病)の割合が高いことが分かりました。

腎臓は、血液中の老廃物を尿として排出する大切な臓器です。近年、慢性腎臓病(CKD)が大きな問題になっています。成人の約8人に1人がCKDと言われており、この病気は、初期には自覚症状が無く、むくみや貧血などの自覚症状が出たときにはかなり進行しています。放置すると人工透析や腎移植が必要になる怖い病気です。腎臓は細かい血管の集まりで、糖尿病や高血圧、高尿酸血症等で血管が傷つくと、腎機能が低下し、老廃物が排泄されにくくなります。また、腎機能が低下すると高血圧になりやすく、心筋梗塞や脳梗塞の発症のリスクを高めます。


腎臓の臓器障害となるクレアチニンについて、平成28年度までは国や県と比べて高い状況でした。以降は国・県よりも良くなったり、悪くなったりと一進一退の状況が続いており、令和4年度は、男女共に国・県よりも良くなっていますが、年齢区分別に見ると40~64歳については男女とも国・県よりも悪くなっています。


CKDを防ぐため、また進行させないために生活習慣を改善し、腎機能を維持していくことが大切です。


腎臓を守るために以下の点に気をつけましょう

(1)禁煙

(2)食事(血圧の管理が大切ですので、塩分の摂りすぎには気をつけましょう。)

(3)適度な運動

(4)十分な睡眠

(5)適正体重

☆以下の人は注意が必要です

  • 40歳~70歳未満の人でeGFRが50ml/分/1.73平方メートル未満
  • 70歳以上の人でeGFRが40ml/分/1.73平方メートル未満
  • 尿検査の尿蛋白が1+以上の人

(5)特定健康診査とがん検診をセットで受診しましょう!!

がんの死亡状況について

標準化死亡比(EBSMR)は、国の平均を100としており、100を上回る場合は、西宮市の死亡状況が、国より悪いということを示しています。
女性においては、国に比べて死亡比が高い状況です。

EBSMR


がんの医療費について

医療費について、調剤報酬を含む最大医療資源傷病名(最も医療資源を投入した病名)によるがんの医療費が国、県より高い状況です。

【最大医療資源傷病名による医療費の割合(国・県比較)令和4年度累計】


西宮市が実施するがん検診について

西宮市が実施するがん検診(胃がん、肺がん、大腸がん、子宮がん、乳がん)について、全てのがん検診が県、国の受診率に比べて低い状況です。

【令和4年度がん検診受診率】

特定健康診査とがん検診をセットで受診しましょう!!

「国民健康保険に加入されている方の健康課題について」に関する外部リンク

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お問い合わせ先

国民健康保険課 保健事業チーム

西宮市六湛寺町10-3 西宮市役所本庁舎 1階

電話番号:0798-35-3115

ファックス:0798-22-7288

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