平成28年度国際交流事務研修生　研修生だよりNO．3

平成28年度国際交流事務研修生として8月29日から12月23日まで、王慧健（おうけいけん）さんが中国・紹興市から西宮市へ派遣され、市役所や西宮市国際交流協会で西宮市の行政や国際交流、日本文化や日本語について研修を受けました。11月の研修やイベントに取り組まれるなかで感じた感想を書いていただきました。

　11月は充実していました。今月のテーマは“伝承”と言えます。こども未来セーター、中学校連合体育大会、環境・エネルギー推進課、施設操作課、宮水学園などで研修し、たくさんのイベントに参加しました。子供たちから、宮水学園の年配の方々まで、幅広い年代の方と話をして、中国では見られない風景（文化）に強い印象を受けました。例えば、体育大会での中学生達の元気な姿、宮水学園では92歳の学生さんの真面目な態度、市立船坂小学校が閉校となった後、今は活用され、地域の活動拠点となっていること。ここは、地域住民が日常的に集い、地域を訪れる人と地域住民との交流を生み出す等を目的に設置され、地域の伝承につながっていると思われます。

　11月は特に市民の皆さんとの交流が多く、西宮の社会や文化の理解が一層深まり、紹興についても度々紹介しました。

　一番感心したのは、日本のテレビで米大統領選のことをよく放送し、さらにアメリカが、環太平洋パートナーシッ協定（TPP）を離脱することに対し、又、日本の政治や経済のことに対し、国民の話題になることです。

　日本の近隣は中国で、しかも唐時代からつながりが始まりました。現在、中国経済は急激に発展し、大きな市場と見られます。しかも、日本製品は中国で大変人気があります。日本に中国の観光客も大勢に来ていますが、日本にも中国に興味がある方がとても多いです。ですから難しく考えることなく、日中関係も、唐時代を“伝承”し、仲良くすればよいというのが私の望みです。

　平成28年度国際交流事務研修生　王慧健