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令和5年度国際交流事務研修生 研修生だよりNO.2

更新日:2023年12月22日

ページ番号:88026863

令和5年度国際交流事務研修生として8月28日から12月22日まで、陳丹(ちんたん)さんが中国・紹興市から西宮市へ派遣され、市役所や西宮市国際交流協会で西宮市の行政や国際交流、日本文化や日本語について研修を受けています。様々な研修やイベントへの参加など10月1か月間の研修について、感想を書いていただきました。

研修生だよりNo.2

十月に入ってからは研修内容がより充実したものになりました。スケジュールがいっぱい詰まっていて、あっちこっちに動き回り、忙しいながら楽しい日々を過ごしてきました。環境企画課、消防署、住宅部、都市計画部、広報課などの五つの部署に行って研修を受けたり、スタッフとして都市ブランド発信課、西宮神社でのイベントや市民まつりのお手伝いをしたり、安井小学校に行って授業見学やお話をしたりしました。週一回の中国語入門講座も順調に進んでおります。
環境企画課ではいろいろな分野において子供たちに環境のことを知ってもらうための努力をしていることが分かりました。水族館を設置したり、「エコカード」(学校、地域、家庭や店舗で環境にかかわることのスタンプ集めのカード)を小学生の各学年に配ったり、学校と連携して環境に関することを授業に取り入れたり、特別なポスター展を実施したり、幅広く取り組んでいて、西宮市の親子たちに環境の大事さをあらゆる面から伝えようしていることに感心しました。特にあの小さな水族館の役割には感動しました。
都市ブランド発信課では、職員の方々と一緒に、「西宮酒ぐらルネサンスと食フェア」のイベントに従事させていただき、少し疲れましたが、楽しい二日間でした。「新酒番舩祝行列」の一員として参加したり、振る舞い酒を配ったり味わったり、いろんなブースを見て回って食べたり、教材にするため神楽の撮影をしたり、二度とない最高の体験でした。特に「新酒番舩祝行列」への参加により、その由来は江戸時代の年中行事「新酒番船」で、上方から江戸へ、その年の新酒を運ぶ速さを競い、一番乗りの称号「惣一番」を目指した樽廻船のレースのことだとわかり、日本の伝統文化に関する知識を一層深めることができました。そしてスタッフの皆さんのおかげで、無事仕事が終わりほっとしました。この二日間を通して、研修生の私をカバーしてくださる日本人の思いやりと気遣いを温かく感じました。そして、皆さんの働きぶりとサービス精神を身近で学ぶことでき、感心するとともに、ぜひ今後の仕事に生かしたいと思いました。
消防署では、どのチームの方も丁寧に説明してくださり、温かく接してくださったことに大変感動を覚えました。大きなモニターに「熱烈歓迎 陳丹さん」と映し出してくださった瞬間は、ぐっと胸に来て本当に涙が出そうでした。消防の服を着させていただいたり、消火や心肺蘇生のやり方を実際に体験させていただいたりして、消防署での一日の研修はいろいろ勉強になりました。消防署の皆さん、本当にありがとうございました。
そして、住宅部では、西宮市がどのように市営住宅のことを運営しているのかが少し分かるようになりました。住宅部の職員の皆さんがそれぞれ関わっている市営住宅のことについて丁寧に説明してくださいました。市営住宅一つのことにこんなにたくさんの方々が従事し、より公平により潤滑に需要者に提供することができるように精一杯頑張っていることに感心しました。また、高齢化や建物の老朽化による解体や建替えに伴う移転の交渉などの問題を抱えて大変苦労されているようでした。
西宮市に来てから一か月半が経ち、市内見学や自転車での散策などによって、西宮市はとても整然としていて、方向も分かりやすく、豊かな自然と町がうまく融合しているという印象を強く持ちましたが、都市計画課の研修を通して、なぜこんなにきれいにできているかがよく分かりました。一つの都市のよいまちづくりをするためには、都市計画法や制度基準がとても重要であり、そしてそのベースとなる自然環境や風土文化も重視したうえで都市計画や景観計画に取り組んでいかなければなりません。紹興市もこれからは伝統を守りつつ現代的な発展を遂げる町になるように願っています。
また、第二回目の市内見学は、堀江オルゴール館、神呪寺、甲子園球場、北山山荘、北山緑化植物園などに連れて行っていただきました。市内見学はどこも素晴らしいところでした。甲子園球場の広大なグランドといい、長い歴史のある神呪寺といい、花あふれる植物園といい、本格的な茶道体験といい、優雅なオルゴール館といい、いずれも深く印象に残る見学でした。本当に目も心も癒されました。西宮市のよいところをたくさん見学させていただき、本当にありがたく思っております。西宮市が紹興市の友好都市であることを一層誇りに思うようになりました。
残りの2ヶ月の研修生活も楽しみながらもっと頑張っていきたいと思います。
令和5年度国際交流事務研修生 陳丹

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