令和7年度国際交流事務研修生だより1
更新日:2025年10月20日
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令和7年度国際交流事務研修生として8月25日から12月19日まで、鐘一沁(しょういっしん)さんが中国・紹興市から西宮市へ派遣され、市役所や西宮市国際交流協会で西宮市の行政や国際交流、日本文化や日本語について研修を受けておられます。今年(2025年)は西宮市・紹興市友好都市提携40周年にもあたり、来西してから様々な交流活動やアピールに精力的に参加していただきました。研修生だよりの第1回は西宮の感想も含めて話していただきました。
研修生だよりNo.1
初めまして、鐘一沁と申します。紹興から参りました、令和7年度国際交流事務研修生です。大学時代から日本語を学び、2011年から東京で7年間留学しておりました。日本語学校を経て、修士課程、博士課程と進学し、長く日本で勉強してまいりました。卒業後は浙江越秀外国語学院で日本語教師として勤務しております。
このたび、これまで慣れ親しんできた教育の仕事や、学生としての留学生活とは異なる、新たな挑戦に満ちた国際交流の仕事に参加させていただくという貴重な機会をいただき大変光栄に存じます。
光陰矢の如し、西宮市に来て、早くも一ヶ月が経ちました。職場の皆様のおかげで、生活にもずいぶん慣れてきました。「慣れる」というよりも、むしろ皆様からの温かいお言葉に包まれ、職場や仕事にも自然と馴染むことができたと感じております。
ふと、紹興の地方劇の一節を思い出しました。「目の前にいるのは確かに初めて会う人のはずなのに、まるで古くからの友人のような親しみを感じる」――そんな一文がまさに、今の私の気持ちを代弁しているように思います。
この一ヶ月間、議会見学をはじめ西宮まつり、外国人向けの日本料理教室など、さまざまなイベントにも参加させていただきました。
議会見学では本会議を傍聴し、「議会だより」の編集にも挑戦させていただくなど、とても貴重な学びの機会となりました。また、西宮まつりではお神輿を担ぎ、儀式にも参加させていただき、大変新鮮で心に残る体験となりました。その際、一緒にお神輿を担いだアメリカからの留学生や日本人の方々とも親しくなり、たくさんの会話を交わしました。このように、さまざまな貴重な体験ができた、非常に充実した一ヶ月でした。
この一ヶ月間で、西宮の魅力を存分に味わうことができました。潮の香りがする海風や、神社の大木の木漏れ日、自然と都市がバランス良く融合されています。また、外国人向けの語学教室や、多くの日本語ボランティアの方々の存在からも、外国人市民への細やかな配慮が伝わって、西宮の包容力を感じることができました。
この街では、さまざまな文化が自然に共存しており、その姿に深く感心いたしました。こうした国際的な文化を積極的に受け入れる西宮の姿勢をお手本とし、私自身もこの美しい街についてさらに理解を深めていきたいと思います。そして、帰国後は中国の人々にも西宮の魅力を紹介していきたいと考えております。
さくらFM「元気印」
日本料理教室