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令和7年度国際交流事務研修生だより3

更新日:2025年12月1日

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 令和7年度国際交流事務研修生として8月25日から12月19日まで、鐘一沁(しょういっしん)さんが中国・紹興市から西宮市へ派遣され、市役所や西宮市国際交流協会で西宮市の行政や国際交流、日本文化や日本語について研修を受けておられます。研修生だより第3回は、秋が深まる美しい西宮での日々を語っていただきました。

研修生だよりNo.3

 10月後半から11月にかけての研修期間は、季節の移ろいとともに、私にとっても新しい出会いと学びが次々と訪れた期間でした。秘書課での通常勤務の日々の中にも、さまざまな行事が研修と重なり、気がつくと毎日が活気にあふれ、どこか温かい余韻の残る時間となりました。

 10月25日には、にしのみや市民祭りに国際交流協会のスタッフとして参加しました。協会ブースでは外国人に関するクイズを来場者の皆さんに答えていただき、採点を担当しました。子どもたちが「棒(バン)」という中国語の褒め言葉を楽しそうに真似してくれたことが微笑ましく、屋台の香り、ダンスや歌のステージ、大雨に負けず盛り上がる熱気とともに、地域の温もりを存分に感じた一日でした。
 11月に入ると、さくらFMの英語番組「世界のみんなとつながろう」の収録がありました。台本を練習しながら迎えた当日、最初は緊張でいっぱいでしたが、収録が進むにつれ自然と笑顔になり、気づけば英語で自分の仕事や趣味について語っていました。パーソナリティーの温かい雰囲気もあり、英語でのラジオ収録は初めての経験ではありますが、とても良い思い出となりました。

 そして11月11日には、「あすなろみらい」で二回目の交流会を行いました。入口で目にしたのは、廊下の壁に飾られた子どもたちが職員と一緒に仕上げてくれた切り絵作品でした。一回目の交流会で一緒に作れなかったのを覚えてくださり、こうして形にしてくれていたことに胸が熱くなりました。午前の明るい雰囲気、午後の少人数でも心のこもった交流、折り紙の花束や千羽鶴の贈り物など、どれも忘れがたい温かい時間になりました。
 さらに、11月13日には広報課での研修があり、さくらFM「聞いてなるほど!西宮市政」への出演だけでなく、北山緑化植物園での写真取材にも同行しました。黄金色に熟した柿の実、可憐な十月桜、池に散る紅葉、水琴窟の音色、季節が描く美しさに魅了されながらシャッターを切りました。撮影後の文章作成では紀行文のような内容になってしまい、少し申し訳なさもありましたが、それほど心が動く取材であった証でもあります。

 これらに加えて、11月には上下水道局で浄水場と浄化センターを見学し、水がどのように生まれ、浄化され、また自然へ戻っていくのかを学びました。市民の生活を支えるインフラの裏側にある丁寧な仕事に触れ、普段当たり前に使っている水の価値を改めて感じる機会となりました。
 こうして振り返ってみると、どの研修にも、人の温かさと業務の専門性、そして西宮市が大切にしている想いが込められていることに気づきます。
 秋が深まり冬へと向かうこの季節は、私自身の心の中でも多くの気づきが積み重なり、小さな成長の実りを感じる期間となりました。これからも、一つひとつの出会いを大切にしながら研修を続けていきたいと思います。

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秘書課(フレンテ)

西宮市池田町11-1 フレンテ西宮4階

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ファックス:0798-32-8673

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