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マダニの感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」「日本紅斑熱」等に注意しましょう

更新日:2025年8月8日

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西宮市内で重症熱性血小板減少症候群(SFTS)患者が発生しました。
SFTSはマダニに刺されることによって起こる感染症で、マダニは草むらや藪など野山に生息しています。
マダニが媒介する感染症とその予防策については下記を参考にしてください。

ダニ媒介感染症について

病原体を保有するダニ(主にマダニ)に刺されることによって起こる感染症のことを指します。ダニがウイルスや細菌などを保有している場合、刺された人が病気を発症することがあります。
ダニ媒介感染症には、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)や日本紅斑熱等があります。

ダニ媒介感染症(厚生労働省)(外部サイト)新規ウインドウで開きます。
ダニ媒介脳炎について(厚生労働省)(外部サイト)新規ウインドウで開きます。
マダニに注意!ダニ媒介感染症(兵庫県疾病対策課)(外部サイト)新規ウインドウで開きます。

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について

SFTSウイルスを保有しているマダニに咬まれることで発症します。
潜伏期間は6日から2週間で、発熱、倦怠感、食欲低下、消化器症状、リンパ節腫脹、出血傾向などが現れ、血液中の血小板が減ることが特徴です。
主な初期症状は発熱、全身倦怠感、消化器症状で、重症化することもあり、致死率は10~30%となっています。
今のところ有効なワクチンや特異的な治療がなく対症療法が中心です。
全国で毎年100名前後が報告されています。年齢層は5~90歳代で、患者の約90%が60歳以上です。
【参考資料】
【国立健康危機管理研究機構】重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について(外部サイト)新規ウインドウで開きます。
【厚生労働省】重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について(外部サイト)新規ウインドウで開きます。

犬や猫などのペットもSFTSに感染し、人と同様の症状を起こすことがあります。また、SFTSに感染したペットまたは動物の体液に触れた場合、人にも感染する可能性があります。ペットへの感染予防対策・注意事項については下記をご参照ください。

日本紅斑熱ってどんな感染症ですか?

開く

日本紅斑熱の病原体は、日本紅斑熱リケッチア、媒介ダニはマダニ類です。潜伏期間は2~8日で、症状は高熱、発疹、刺し口等で重症化し、死亡することがあります。
主に西日本で発生がみられ、兵庫県内や西宮市内でも患者発生が確認されています。春から秋にかけて、日本紅斑熱の患者が増加傾向です。
【参考資料】
【国立健康危機管理研究機構】日本紅斑熱について(外部サイト)新規ウインドウで開きます。
【厚生労働省】日本紅斑熱について(外部サイト)新規ウインドウで開きます。
【国立健康危機管理研究機構】日本紅斑熱リケッチア媒介マダニの国内分布状況(外部サイト)新規ウインドウで開きます。

マダニに咬まれたら…

無理にマダニを引き抜かないことが大切です。
必ず医療機関(皮膚科など)を受診し、処置(マダニの除去、洗浄など)を受けてください。

マダニ類の多くは、ヒトや動物に取り付くと、皮膚にしっかりと口器を突き刺し、長時間(数日から、長いものは10日間以上)吸血しますが、咬まれたことに気がつかない場合も多いと言われています。無理に引き抜いてしまうと
マダニの一部が皮膚内に残って化膿する
・マダニの体液が体内で逆流してしまう
といったことが起こります。数週間程度は体調の変化に注意をし、発熱等の症状が認められた場合はマダニに咬まれたことを告げて医療機関を受診してください。

マダニに咬まれないために(感染予防策)

様々な防護手段を組み合わせて対策を取ることが大切です。

マダニの生息場所にできるだけ近づかない!

山中での草刈りや散歩、狩猟等はダニに咬まれる恐れがあります。
また、飼っている犬や猫などを生息場所に近づかせないことも大切です。
【主な出現地域】

  • シカやイノシシ、野兎などの野生動物が出没する環境
  • 民家の裏山、裏庭、畑、あぜ道等

肌の露出が少ない服装をする

長袖・長ズボン、足を完全に覆う靴、帽子、手袋、首にタオルを巻く等で露出を防ぐことでマダニに咬まれることを防ぎます。また、シャツの袖はズボンの中に、ズボンのすそは靴下や長靴の中に入れる等の行動も有効です。
服は、明るい色のもの(マダニを目視で確認しやすい)がお薦めです。

忌避剤(虫よけ剤)の使用

マダニに対する忌避剤(ディート、イカリジンの2種類の有効成分)が市販されています。
忌避剤の使用でマダニの付着数は減少しますが、マダニの付着を完全に防ぐわけではありません。

マダニを自宅に持ち込まない

外出後は、衣服の表面や体にマダニが付いていないかよく確認しましょう。上着や作業着を家の中に持ち込まないようにし、すぐに洗濯し、乾燥機にかけるまたは日光にあててしっかり乾燥させてください。
屋外活動後はシャワーや入浴をして、マダニに刺されていないかチェックしましょう。特に、首、耳、わきの下、足の付け根、手首、膝の裏などがポイントです。
もし服にダニが付いていれば、ガムテープを使って取り除く方法も効果的です。

【医療機関の皆様へ】

SFTS、日本紅斑熱、つつが虫病はいずれも感染症法上の四類感染症に位置付けられています。
これらの疑いのある患者を診察した場合には、地方衛生研究所等で診断のための検査を実施することが可能です。最寄りの保健所にご相談ください。検査で確定診断した場合には、所定の用紙を用い、保健所への届出が必要です。
また最近の研究では、SFTSウイルスに感染し、発症している野生動物やネコ・イヌなどの動物の血液からSFTSウイルスが検出されています。SFTSウイルス感染している動物の血液などの体液に直接触れた場合、SFTSウイルスに感染することも否定できないことから、SFTSの疑いのある患者を診察した場合には、ダニ刺咬歴に加え、動物との接触歴についても考慮していただきますようお願いします。

お問い合わせ先

保健予防課

西宮市池田町8-11 池田庁舎3階

電話番号:0798-26-3675

ファックス:0798-33-1174

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