中東呼吸器症候群(MERS)について
更新日:2020年4月1日
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中東呼吸器症候群(MERS)は、サウジアラビアやアラブ首長国連邦など中東地域で広く発生している重症呼吸器感染症です。
ヒトコブラクダがMERSコロナウイルスを保有しており、ヒトコブラクダとの濃厚接触が感染リスクと考えられています。
MERSが発生している中東諸国において、ラクダとの濃厚接触や未殺菌の乳等の喫食がある場合には、感染の可能性があるため、検疫所による最大14日間の健康監視が行われます。
【厚生労働省ホームページ】中東呼吸器症候群(MERS)について(外部サイト)
症状
主な症状は、発熱、せき、息切れなどです。下痢などの消化器症状を伴う場合もあります。
潜伏期間は2~14日(平均5日)で、特に高齢の方や糖尿病、慢性肺疾患、免疫不全などの基礎疾患のある人で重症化する傾向があります。
予防について
- 手洗いなど一般的な衛生対策を心がけましょう。
- 流行地では、ヒトコブラクダなどの動物との接触をできる限り避けてください。
- 未殺菌のラクダの乳など加熱不十分な食品はさけてください。
【厚生労働省検疫所ホームページ】中東に渡航する方へ<中東呼吸器症候群に関する注意>(外部サイト)
【医療機関の皆様へ】情報提供を求める患者の要件について
下記のような要件に該当する患者で、他の感染症や病因が判明していない場合、中東呼吸器症候群への感染が疑われますので、西宮市保健所まで情報提供をお願いします。(ただし、必ずしもこの要件に限定するものではありません。)また、医療機関における患者間や患者から医療従事者に対する二次感染の症例が多数報告されていますので、患者の診察にあたっては標準予防策、飛まつ感染予防策等の徹底をお願いします。
- 38℃以上の発熱及び咳を伴う急性呼吸器症状を呈し、臨床的又は放射線学的に肺炎、ARDSなどの実質性肺病変が疑われる者であって、発症前14日以内にWHOの公表内容からMERSの初発例の発生が確認されている地域に渡航又は居住されたもの。
- 発熱を伴う急性呼吸器症状(軽症の場合を含む。)を呈する者であって、発症前14日以内にWHOの公表内容からMERSの初発例の発生が確認されている地域において、医療機関を受診若しくは訪問したもの、MERSであることが確定した者との接触歴があるもの又はヒトコブラクダとの濃厚接触歴があるもの。
- 発熱又は急性呼吸器症状(軽症の場合を含む。)を呈する者であって、発症前14日以内に、MERSが疑われる患者を診察、看護若しくは介護していたもの、MERSが疑われる患者と同居していたもの又はMERSが疑われる患者の気道分泌液若しくは体液等汚染物質に直接触れたもの。
お問い合わせ先
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