腸管出血性大腸菌による食中毒について
更新日:2022年9月27日
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腸管出血性大腸菌による食中毒の過去の事例について
令和4年9月に、京都府の食料品店において、腸管出血性大腸菌O157の食中毒事件が発生し、1名の死亡者が出ました。「レアステーキ」(社会通念上「ユッケ」)及び「ローストビーフ」の加熱不足が食中毒発生の原因と推測されます。
平成23年4月に、富山県等の飲食チェーン店において、腸管出血性大腸菌による食中毒事件が発生し、5名の死亡者が出ました。主な原因食品はユッケと判明しています。
平成21年に全国展開する複数の同一飲食チェーン店において、腸管出血性大腸菌O157の食中毒が発生しました。原因食品は角切りステーキ(結着等の加工処理を行った食肉)で、加熱調理が不十分であったと推測されます。
リンク
腸管出血性大腸菌O157等による食中毒(厚生労働省ホームページ)(外部サイト)
腸管出血性大腸菌O157による食中毒にご注意ください
- 腸管出血性大腸菌O157による食中毒が発生しています。
- 下痢や腹痛など体調が悪い方は医療機関を受診してください。その際は食事の内容などを医師に伝えてください。
- 腸管出血性大腸菌は75度で1分間以上の加熱で死滅しますので、よく加熱して食べましょう。
<食中毒予防の3原則>
- 調理前に必ず手洗いをする。野菜等を生で食べるときはよく洗う。(菌をつけない)
- 生鮮食品はすぐ冷蔵庫へ入れる。(増やさない)
- 食材を中心部までよく加熱する。(やっつける)
お肉の生食や加熱不足にご注意!
お肉の生食や、焼肉、バーベキューなどでのお肉の加熱不足による腸管出血性大腸菌やカンピロバクター食中毒が発生しています。
特に、小さいお子様、ご高齢の方、抵抗力の弱い方などでは、食中毒の症状が重症化することがあり、死亡に至る例も発生しています。
お肉やレバーを食べる際には、以下の注意事項を守ってください。
お肉を食べる際の注意事項
◎お肉やレバーの生食はやめ、十分に加熱して食べてください。
また、次のような加工処理した食肉は、肉の内部が食中毒菌に汚染されている恐れがあります。
中心部まで十分に加熱しましょう。(中心部を75℃1分以上加熱することにより殺菌できます)
- テンダライズ処理:刃を用いてその原型を保ったまま筋及び繊維を短く切断する処理
- タンブリング処理:調味料に浸潤させる処理
- 漬け込み:内部に浸透させることを目的として、調味液に小肉塊を浸漬すること
外見上処理したことがわかるよう次のように「処理を行った」こと及び「食べる際に中心部まで十分に加熱する」ことが表示されていますので、しっかり表示を確認しましょう。
- 筋切り処理をしていますので、中心部まで十分に加熱してお召し上がりください。
- 味付け処理をしていますので、中心部まで十分に加熱してください。
◎お肉を焼くときの取り箸、トングなどは専用のものを使いましょう。
そうざい半製品は十分に加熱して食べましょう!
「そうざい半製品」の喫食による腸管出血性大腸菌O157の食中毒が発生しています。
家庭等で最終加熱が必要な「そうざい半製品」は、食中毒菌を含む微生物が付着している可能性があります。
「そうざい半製品」は中心部まで十分に加熱して食べましょう。
牛レバーは加熱して食べましょう!
厚生労働省は、平成24年7月1日より牛肝臓(レバー)の生食用としての販売(提供)を禁止することにしました。牛肝臓の内部に重篤な疾患を併発する食中毒を引き起こす腸管出血性大腸菌が検出されたこと、現時点では、生で安全に食べるための有効な予防対策が見い出されておらず、鮮度や衛生管理等に関わらず、食中毒が発生するおそれがあることが判明したためです。
現時点で牛肝臓を安全に食べる方法は加熱することだけです。牛肝臓は中心部まで十分に加熱してから食べてください。なお、腸管出血性大腸菌は75℃で1分間以上の加熱により死滅するとされています。