【西宮北口】 戦後初の本格的博覧会 アメリカ博(昭和25年3月)
更新日:2016年8月5日
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関西において2013年度最も住みたい街にランキングされた西宮北口駅周辺。現在「阪急西宮ガーデンズ」となっている場所は、もと「阪急スタジアム」であり、ここを中心に昭和25年3月18日から6月11日まで朝日新聞社主催、外務省・通産省・建設省・文部省・国鉄そして西宮市が後援し、連合軍総司令部の全面的協力によって「アメリカ博覧会」が開催されました。
戦後における本格博覧会の最初であり、国際性、スケールとも空前の大きさを誇り、大阪市内ではカウボーイの市中行進、東京から西宮までの直通バス「ブロンディ号」が走り、西日本各地からは修学旅行・団体旅行で訪れるなど、西宮市以外にお住まいの方でご記憶されている方もおられるのではないでしょうか。
1 アメリカ博全景図
阪急スタジアムとその南側はアメリカ博の第一会場でした。球場正面の“自由の女神”に迎えられ、正門をくぐるとホワイト・ハウスがあり、アメリカの歴史と文明をジオラマ等で紹介します。
モデルハウスやシボレー、フォードなどの最新の自動車を展示した自動車館も人気を博しましたが、最も注目を集めたのは「テレヴィジョン館」でした。野外劇場で撮影された映像が館内に流れ、多くの人が足を止めて見入ったようです。3年後の昭和28年、NHKのテレビ試験放映にも繋がったものです。
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2 パン・アメリカン航空クルーザーとニューヨーク市街パノラマ
第二会場は今津線をはさんで西側になります。呼び物は「空飛ぶホテル」と称したパン・アメリカン社のクルーザー実物大模型機と、半日でアメリカを一周する野外パノラマでした。金門橋のかかるサンフランシスコから始まり、クルーザーからニューヨークの街並みを見物し、ナイアガラの滝やヨセミテの渓谷、ミシシッピの遊覧船など、訪れたアメリカ人にも好評を得たといいます。約200万人の入場がありました。
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3 アメリカ博第一会場の跡地(昭和28年頃)
アメリカ博が終了し、第一会場の跡地は、自動車学校とサッカーやアメフトなどの球技場となりました。
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4 第二会場跡地に建つ北口団地と映画撮影所(昭和28年頃)
第二会場の跡地は続々と団地が立ち並びます。通称「北口団地」です。写真右下の建物の屋根に「宝塚映画 第二ステージ」とあります。昭和28年、宝塚映画撮影所が火事でほぼ全焼したため、急ぎ代替地として探し当てたのがアメリカ博のシネマ館であったと思われるこの建物です。昭和31年までの短い期間ですが撮影所として使用されました。
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