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【西宮北口】 戦後初の本格的博覧会 アメリカ博(昭和25年3月)

更新日:2021年9月7日

ページ番号:91191056

 関西において最も住みたい街ランキングの上位を占める西宮北口駅周辺。現在「阪急西宮ガーデンズ」となっている場所は、もと「阪急スタジアム」であり、ここを中心に昭和25年3月18日から6月11日までの86日間、朝日新聞社主催、外務省・通産省・建設省・文部省・国鉄そして西宮市が後援し、連合軍総司令部の全面的協力によって「アメリカ博覧会」が開催されました。
 戦後における本格博覧会の最初であり、国際性、スケールとも空前の大きさを誇り、大阪市内ではカウボーイの市中行進、東京から西宮までの直通バス「ブロンディ号」が走り、西日本各地からは修学旅行・団体旅行で訪れるなど、西宮市以外にお住まいの方でご記憶されている方もおられるのではないでしょうか。

1 「一目でわかる漫画案内アメリカ博」より

 阪急スタジアムとその南側はアメリカ博の第一会場でした。球場正面の“自由の女神”に迎えられ、正門をくぐるとホワイト・ハウスがあり、アメリカの歴史と文明をジオラマ等で紹介します。
 モデルハウスやシボレー、フォードなどの最新の自動車を展示した自動車館も人気を博しましたが、最も注目を集めたのは「テレヴィジョン館」でした。野外劇場で撮影された映像が館内に流れ、多くの人が足を止めて見入ったようです。3年後の昭和28年、NHKのテレビ試験放映にも繋がったものです。

「一目でわかる漫画案内アメリカ博」
「一目でわかる漫画案内アメリカ博」(中尾靖氏提供)

2 「空飛ぶホテル」パン・アメリカン航空クルーザーと「自由の鐘」

第二会場は今津線をはさんで西側になります。アメリカ一周野外大パノラマの呼びものの一つ、「空飛ぶホテル」はジェラルミン製ストラトクルーザーの大旅客機実物大模型で、中に入って窓からニューヨークの街並みを見下ろすという設定になっていました。

「空飛ぶホテル」パン・アメリカン航空クルーザーと「自由の鐘」
「空飛ぶホテル」パン・アメリカン航空クルーザーと「自由の鐘」(松澤知明氏提供)

3 サンフランシスコ金門橋

 野外パノラマ「アメリカ一周」は、金門橋のかかるサンフランシスコから始まり、ニューヨークの街並みを見物し、ナイアガラの滝やヨセミテの渓谷、ミシシッピの遊覧船など、アメリカの主だった観光地を半日かけて廻ります。連日大変な賑わいをみせ、どのスポットも黒山の人だかりができましたが、来日中のアメリカ人にも好評を得たといいます。全日程で約200万人の入場がありました。

サンフランシスコ金門橋
サンフランシスコ金門橋(松澤知明氏提供)

4 小ゾウのメリーちゃん命名式

 タイ国からやって来た小ゾウ。ゾウをはじめて見る子どもが多く、たちまち人気者となり、開催期間後半には毎日ゾウ舎から出て愛嬌を振りまいたといいます。開会中の4月22日に「メリーちゃん(公募)」と名付けられ、命名式当日には、ゾウの体重を当てる懸賞募集も行い、景品としてヤギ、七面鳥、ニワトリ、ウサギが贈られました。

小象のメリーちゃん命名式
小象のメリーちゃん命名式(松沢知明氏提供)

5 アメリカ博の跡地 北口付近(昭和35年)

 アメリカ博終了後、第一会場跡地は自動車学校や、サッカーやアメフトなどの球技場になり、第二会場跡地は企業の社宅や公営住宅(通称「北口団地」)が建ち並びました。

昭和35年 アメリカ博の跡地の北口付近
アメリカ博の跡地 北口付近(昭和35年)

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