【甲東分署】林野火災対応訓練を実施しました!
更新日:2025年12月23日
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はじめに
令和7年11月30日、甲山にて林野火災対応訓練を実施しました。
この訓練は瓦木消防署管轄区域内で発生した「林野火災」を想定しており、本部指揮隊、西宮消防署、北夙川分署、瓦木消防署、甲東分署、大社分団、越木岩分団、上ケ原分団から30名を超える人数が参加し、現場に即した訓練を行いました。
林野火災は、建物火災とは異なり、広範囲に延焼する危険性が高く、地形や水利条件の影響を大きく受ける災害です。そのため、的確な指揮命令と部隊間の連携、迅速かつ柔軟な警防活動が求められます。
今回の訓練は、消防職員と消防団員が合同で活動することで、林野火災時における警防活動の流れや役割分担を確認し、実災害を想定した活動イメージを共有することを目的として実施しました。

訓練開始
訓練内容
甲山山頂付近から火災が発生した想定で、甲山自然観察池から取水し消防車、可搬式ポンプを用いて送水を実施。
長距離ホース延長を行い、道中の飛び火に対して消防団により放水、最後に甲山山頂の火点に放水するという訓練内容でした。
林野火災では、消火栓が近くにない場合が多いため、河川や防火水槽などの水源から水を確保します。
消防車や可搬式ポンプを使用して水をくみ上げ、ホースを延長しながら中継(ポンプアップ)することで、火点付近まで水を送り、放水活動を行います。
地形や距離に応じて複数のポンプを連携させることで、山間部でも安定した放水が可能となり、林野火災特有の広範囲な延焼に対応します。

甲山自然観察池からの取水

ホース長距離延長1

ホース長距離延長2

放水

訓練イメージ
おわりに
今回の訓練を通して、林野火災の経験が無い消防職員や消防団員の方も実際の活動をイメージすることができたと思います。林野火災に限らず、火災初期は消防力が不足するため、消防職員、消防団員間の連携と一人一人の技術力向上が不可欠です。
また近年、全国各地で林野火災が発生しており、地域の安全を守るためには、日頃からの訓練と備えが重要です。
消防署と消防団は、今後もこのような合同訓練を継続し、実災害に即応できる体制の強化に努めてまいります。
市民の皆さまにおかれましても、林野での火の取り扱いには十分ご注意いただくとともに、火災予防へのご理解とご協力をお願いいたします。

訓練終了