ヒトパピローマウイルス感染症(子宮頸がん予防)の予防接種
更新日:2020年4月1日
ページ番号:78761714
概要
ヒトパピローマウイルス(HPV)は皮膚や粘膜に感染するウイルスで、100種類以上あります。このうち主に粘膜に感染する種類は、性行為を介して生じる表皮の微少なキズから、生殖器粘膜に侵入して感染するウイルスであり、海外においては性活動を行う女性の50%以上が、生涯で一度は感染すると推定されています。
粘膜に感染するヒトパピローマウイルスのうち少なくとも15種類は子宮頸がんから検出され、「高リスク型ヒトパピローマウイルス」と呼ばれています。高リスク型ヒトパピローマウイルスの中でも16型、18型とよばれる2種類は特に頻度が高く、海外の子宮頸がん発生の約70%に関わっていると推定されています。
HPV未感染者を対象とした海外の研究では、感染や前がん病変の予防にワクチンが効果的であることが示されています。ただし、日本では平成25年6月14日以降、子宮頸がん予防ワクチンの積極的な接種勧奨を差し控えています。詳しくは「子宮頸がん予防ワクチン接種の積極的勧奨の見合わせについて」をご参照ください。
対象者
小学校6年生から高校1年生相当年齢までの女子
12歳となる年度の初日から16歳となる年度の末日まで
標準的な接種期間
中学校1年生
13歳となる年度の初日から当該年度の末日まで(4月1日から翌3月31日まで)
接種間隔と回数
ワクチンの種類により接種間隔が異なります。
以下の2種類のワクチンの互換性に関する安全性、免疫原性、有効性のデータがないため、2種類のワクチンの併用はできません。
2価ワクチン(製品名:サーバリックス)
1月以上の間隔をおいて2回行った後、1回目の接種から5月以上、かつ2回目の接種から2月半以上の間隔をおいて1回
※標準的には1月の間隔をおいて2回行った後、1回目の接種から6月の間隔をおいて1回
4価ワクチン(製品名:ガーダシル)
1月以上の間隔をおいて2回行った後、2回目の接種から3月以上の間隔をおいて1回
※標準的には2月の間隔をおいて2回行った後、1回目の接種から6月の間隔をおいて1回
委託医療機関及び実施方法
委託医療機関及び実施方法についてはリンク先を参照してください。
