このページの先頭です

結核について[市民の方向け]

更新日:2025年11月27日

ページ番号:58968295

日本において、結核は今でも年間約10,000人が発病し、1,400人以上が命を落としている感染症で、昔の病気ではありません。
結核は誰でもかかる可能性がありますが、適切な治療により治る病気です。また、簡単に人にうつしたり、うつされたりする病気ではありません。
結核について正しい知識をもち、感染予防と早期発見を心がけましょう。

結核とは

結核はどうやってうつる?感染って何?

私たちが普通に会話をしているときにも、肺の奥から目に見えないしぶきが吐き出されています。
痰の中に結核菌が出るようになった結核患者が咳やくしゃみをした時には、結核菌を含んだしぶきが飛び散ります。空気中を漂っている結核菌を周りの人が吸い込み、その菌が肺の奥までたどり着いたときに「感染」を起こします。
結核菌が鼻やのどで止まれば、感染しません。
また、いったん床に落ちた菌、衣類やカーテン、食器、本などについた菌から感染することはありません。



結核の発病って何?

結核に感染しても、すべての人が発病するわけではありません。感染したとしても、実際に発病する人は2割程度と言われています。
結核に感染すると体内で結核菌が増殖しはじめますが、この時、身体は結核菌に対する免疫を作りはじめるので、菌を抑えこむことができます。
抑えこまれた結核菌は冬眠状態に入りますが、病気になって免疫力が下がったり、高齢になって体力が落ちると冬眠していた菌がまた元気になって増殖をはじめ、病気を引き起こすことがあります。
これを「発病」と言います。
成人の結核は感染してから半年から2年の間、長い場合には何十年もたってから発病することが多いです。
赤ちゃんや子どもは免疫力がまだ弱いので発病しやすく、感染した直後に病気が進行することもあります。



結核と言われたら?

結核と診断されたら、治療が必要です。医師の説明をよく理解し、言われたことを守るように心がけましょう。医療機関からの届出に基づき、保健所は患者さんご自身やご家族の方に連絡をします。
周囲に感染させる可能性があるときは、感染症法に基づき、他の人への感染の恐れがなくなるまで入院が必要です。
周囲への感染の恐れがない場合は、通院で治療することができます。
また、結核治療には、感染症法による結核医療費公費負担制度があります。詳しくは結核医療費公費負担について(西宮市ホームページ)をご確認ください。
心配なことがありましたら、いつでも保健所へご連絡ください。



結核を予防するために

・結核の予防には、普段から健康的な生活を送ることが大切です。栄養バランスのとれた食事や休養を上手にとり、免疫力を低下させない体づくりを心がけましょう。
糖尿病や、慢性腎不全などによる人工透析、ステロイド剤や免疫抑制剤を使用している人、HIV/AIDSに感染している人などは結核発病のリスクが高いといわれています。


・1年に1回は胸部エックス線検査を受けましょう。
とくに65歳以上の人は感染症法で年に1回結核検診を受けることが義務付けられています。
市の集団検診を利用すれば胸部エックス線検査を無料で受けることができます。検診については西宮市の「けんしん」のご案内新規ウインドウで開きます。(西宮市ホームページ)をご確認ください。


・子どもの結核予防には、BCGワクチンの接種が有効です。
日本では「生後5か月に達した時から生後8か月未満」が標準的な接種期間とされており、世界で広く用いられています。結核(BCG)の予防接種新規ウインドウで開きます。(西宮市ホームページ)をご確認ください。



もしかして結核?結核の症状について

結核の症状は風邪の症状とよく似ています。
2週間以上咳が続く、痰(たん)が出る、痰に血が混じる、体がだるい、微熱が続く、体重が減った・・・など、気になる症状があれば早めに医療機関を受診しましょう。
高齢者の場合は、咳や痰などの症状が出にくい場合があります。食欲が落ちた、体重が減った、肺炎を繰り返すなどの時は、結核の疑いの目をもって医療機関を受診しましょう。



結核患者の服薬支援

結核を完全に治すためには、6か月以上抗結核薬を毎日正しく確実に飲むことが必要です。しかし、不規則な服用を続けることで薬に対して抵抗力(耐性)を持つ菌が作られてしまうと、治るまでに長い期間を要することになります。
そこで、患者さんが長期間の服薬治療を確実にできるように、医療機関と保健所が協力して患者さんを治療終了まで支えます。これをDOTS(ドッツ:直接服薬確認療法)といい、大きな成果を上げています。
保健所では、患者さんそれぞれの生活にあった方法(訪問や郵送など)でDOTSを行い、患者さんの体調や服薬状況の確認を行っています。


お問い合わせ先

保健予防課

西宮市池田町8-11 池田庁舎 2階・3階

電話番号:0798-26-3675

ファックス:0798-33-1174

お問合せメールフォーム

本文ここまで