石井市長の"てくて句歳時記"
更新日:2023年11月10日
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てくて句歳時記
令和5年11月
去る11月4日、市のアイデンティティーである文教住宅都市宣言から60周年、平和非核都市宣言から40周年、環境学習都市宣言から20周年の記念式典を開催し、未来にもこうした思いを受け継いでいくと決意しました。
文教住宅都市宣言に至った背景は、昭和30年代の市湾岸部への石油コンビナート誘致計画を市民の力で白紙化させたことでしたが、昭和46年には兵庫県が甲子園浜の干潟や砂浜を埋め立てる構想を発表しました。この計画に対して住環境の劣化を懸念した地域住民が12年にわたる反対運動により県の譲歩を引き出し、干潟や砂浜が守られました。
その流れに寄与したのが、渡り鳥です。毎年、甲子園浜にシベリアやオーストラリア付近からシギやチドリ、ゆりかもめなどが飛来していることに着目した地域住民らは、環境庁(現環境省)に働きかけ、甲子園浜は野鳥の集団渡来地として国指定の鳥獣保護区となりました。野鳥の集団渡来地として大阪湾内では唯一の保護区で、これほど都心部に近い保護区は貴重な存在と言えるでしょう。市民の力で守られた素晴らしい財産を、皆さんと引き続き守り受け継いでいきたいと思います!
≪写真≫ 甲子園浜の渡り鳥
バックナンバー
- 令和5年10月(天平の 空からきたか 鬼やんま)
- 令和5年9月(学文の 坂本ですが 鳥渡る)
- 令和5年8月(いにしへの あの夏空を 忘れまじ )
- 令和5年7月(夏空に 塔屋の威風 六角堂 )
- 令和5年6月(北山の 花木喜ぶ 梅雨の空)
- 令和5年5月(一望の いちご畑や 鳴尾村)
- 令和5年4月(浜大根 咲いて鳥待つ 人を待つ)
- 令和5年3月(先人の 思いをつなぐ 桜かな)
- 令和5年2月(鳥も木も 頬を緩める 梅の花)
- 令和4年12月(落葉掃き 我がまち思う 宮っ子ら)
- 令和4年11月(時超えて 町を見守る 紅葉山)
- 令和4年10月(芸術の 秋を市民と 半世紀)
- 令和4年9月(学び舎に 子等の育てし 稲香る)
- 令和4年8月(ひたむきに 白球を追う 夏の空)
- 令和4年7月(海猫と 永遠の少年 帰還せり)
- 令和4年6月(思ひのせ 蘭学のみち 蛍舞ふ)
※西宮市政ニュース令和4年6月からおおむね月1回掲載
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