【瓦木消防署】屋内消火栓設備の使用方法について
更新日:2023年5月29日
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屋内消火栓設備とは
屋内消火栓設備は、水源、消火栓ポンプ、配管、消火栓ボックス等からなり、火災発生時に消火栓ボックスの起動ボタン又はバルブ開放によりポンプを起動させ、ボックス内のホース・ノズルを用いて放水・消火するものです。
一定規模以上のマンション、工場、病院などの建物内部に設置されており、消防隊が来るまでの初期消火を目的とした消火設備です。
消火器の場合、放射距離は3~5m程度で火点に接近して消火する必要があり、「天井に火が移る前まで」を対象としていますが、屋内消火栓設備の場合、多量の水を遠くまで放水できるので、消火器で消せないようなやや大きな火災にも有効です。
屋内消火栓設備は、最低2人の操作が必要なものと、1人のみで操作可能なものの2タイプがあります。2人の操作が必要な屋内消火栓設備のホースの長さは30mで、1人のみで操作可能な屋内消火栓設備のホースの長さは20mのものと30mのものがあります。
2人の操作が必要な屋内消火栓の使用方法
※上記は発信機とポンプ起動ボタン兼用の場合です。種類によりボックス内に起動ボタンがある場合があります。
1人のみで操作可能な屋内消火栓の使用方法
使用の際の注意点
・ポンプ起動を忘れない!(配管内に充水された水が出るだけで放水効果がありません。)
・放水中は、ノズルを手放さない!(水圧でノズルが暴れ負傷することがあります。)
・ホースの折れやねじれがないように注意する。(折れやねじれがあると、有効な放水圧力が確保できません。)
・使用後は、必ず消火ポンプを停止する!(消火ポンプ室の「消火ポンプ停止ボタン」でのみ停止できます。)
最後に
早期に火災を発見したにもかかわらず、屋内消火栓設備の使用方法が分からず、建物全体に火災が拡大し手遅れになった事例があります。有事の際、効果的な使用ができるように、常日頃から屋内消火栓設備の設置場所や使用方法を確認しておくことが重要です。消防訓練や防火教育を通して屋内消火栓設備の取り扱いの向上に努めてください。西宮市の安心安全のため、ご協力お願い致します。