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戦争体験談「実際に行われた細菌戦」

更新日:2021年9月21日

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実際に行われた細菌戦


溝渕 俊美


 ノモンハン事件の際、ソビエート軍は展開する日本軍の頭上から、赤痢菌を液体培地毎(ごと)雨下してきた。七三一部隊長の石井四郎はその液を至急培養⇒20時間で赤痢菌である事を確認し、関東軍司令官に報告。赤痢菌は4種類あり、3種類の死亡率は40%前後であるが、他の1種は死亡率90%。ソビエート軍の使用した菌種は何であったのか、記録を見なければ分からないが、死亡率の少ない菌種であったのではないか。

 関東軍司令官は石井四郎に同様手段により反撃せよと命令。石井四郎は腸チフス菌を培養地毎(ごと)ソ軍に反撃した所、間もなく停戦協定成立し、ソ軍はチタに集結した直後、腸チフス患者多発し、ソビエート赤十字社は非公式ながら日本軍は何をしたのかと抗議を申し込んできたので、その効果が確認出来たと七三一部隊史に記載されていたのを、その記録を直接わが目で読み確認した。

 私は七三一部隊員、3年9ヶ月在隊した隊員である。恐らくノモンハン事件当時行われ、細菌戦をお互いにやりあった問題は甚だ少ないのではないか?細菌戦、毒ガス戦は戦争法規で禁止されているので、このように表面に出た細菌戦は他にはないのではないか。本件記憶を文章にしたのは私は初めての事である。

 筆者、溝渕俊美(ミゾブチトシミ)。私は七三一部隊に配属された現役軍人である。実役年数、3年9ヶ月。20年9月不日、山陰の鳥取に上陸用舟艇(800トン)。乗船した舟、大多数は3,000トン船舶に乗船。仙崎に上陸が。筆者指揮の部隊員800名のみ鳥取に上陸。20年9月に上陸。

平成28年8月17日寄稿

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