平成26年度　西宮市民文化賞受賞者紹介（岡崎　紘一郎さん）

音楽家

　甲南大学経済学部を卒業後、花輪洋氏、清水義人氏に師事し声楽を学んだ。文化庁と開催都道府県及び市町村が主催する国民文化祭の第3回目が昭和63年（1988年）に兵庫県で開催された際に、「合唱の祭典」の公演企画に参加した。
　平成2年（1990年）、平成4年（1992年）には、西宮市の歴史伝承・伝説を題材とした創作オペラを上演する西宮市創作オペラにソリストとして出演するなど多方面で活躍した。
　本市においては、昭和63年（1988年）から平成12年（2000年）まで西宮音楽協会事務局長を、平成4年（1992年）から平成16年（2004年）まで西宮市合唱連盟理事長、現在は顧問として指導・助言を行うなど本市の音楽文化の発展に貢献している。
　また、平成10年（1998年）から平成18年（2006年）まで西宮市社会教育委員、平成15年（2003年）から平成18年（2006年）まで西宮市文化振興ビジョン策定懇話会副会長、平成18年（2006年）から平成24年（2012年）まで西宮市文化まちづくり懇話会副会長を歴任し、様々な分野で本市の行政推進に尽力した。
　さらに、永年にわたり中高齢者のための市民合唱団「水曜樂唱會」、「土曜樂唱會」、「廣田の杜合唱団」、「歌声サロン・越木岩」の歌唱指導を行うとともに、阪神・淡路大震災後の平成8年(1996年）に「手作りオペラで文化の復興を」と市民オペラ「ぐるっぽユーモア」を設立後、毎年オペラ公演を続け、現在は舞台監督として市民オペラの振興に力を注いでいる。
　このほか、平成7年（1995年）には「被災地コンサート」実行委員会委員長を、平成9年（1997年）から10年間「阪神・淡路大震災1．17追悼コンサート」実行委員会委員長を務め、音楽を通して市民に復興への希望と勇気を与える活動を展開してきた。これらの功績により、平成8年（1996年）に西宮市まちづくり賞を受賞。

～西宮市民主体の文化振興に大きく寄与～

　永年にわたり地域において市民に優れた音楽鑑賞の機会を提供するとともに、複数の市民合唱団の歌唱指導や積極的な市民オペラの公演を通じて、本市の音楽・演劇文化の育成と市民主体の文化振興に大きく寄与されました。

平成26年（2014年）5月　西宮市民会館　アミティホールにて
第54回西宮市民コーラス大会より

～幅広い市民音楽活動を展開～

　西宮市合唱連盟理事長、西宮音楽協会事務局長を務められ、10年連続で開催した1．17追悼コンサートなど幅広い市民音楽活動を展開する一方、西宮市文化まちづくり懇話会副会長として、本市の芸術文化施策の推進にも貢献されました。

平成27年（2015年）3月　西宮市民会館　会議室にて
「廣田の杜合唱団」の練習風景

身振り手振りを交えながら、熱い指導をする岡崎さん

パートごとに発声練習