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秋(9月~11月)

更新日:2023年11月10日

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北山緑化植物園で咲く季節の花々をご紹介します
※見頃は年により多少変動があります。ご了承ください。

【見頃】9月中旬

【場所】北山山荘の小道

【ひとくちメモ】9月初旬になると地面からつぼみが顔をのぞかせ、名前の通り、毎年彼岸の頃に真っ赤な花を咲かせます。伸びた花茎(かけい)(花のみをつけ、葉はつけない茎)の先に数個の花をつけ、葉は花後に伸ばします。東北地方から南の、田んぼのあぜ道などでよく見られるヒガンバナですが、古い時代に中国から渡ってきたとされます。園内ではボーダー花壇西側の木陰に、ヒガンバナの雑種とされる白地にやや黄色をおびた「シロバナマンジュシャゲ」を見ることができます。

【見頃】9月中旬~10月中旬

【場所】ボーダー花壇西、アジサイ花壇北

【ひとくちメモ】山地の木陰などの環境を好む多年草(たねんそう)です。草丈は約50センチで、枝の上部の葉のつけねに、白い花を花茎(かけい)(伸ばした先に花をつけ、葉はつけない茎)の片側だけにつけます。「シモバシラ」という和名は、冬の厳しい寒さにあたると枯れた茎の根もとが凍りつき、霜柱のように見えることに由来します。「花ごよみ(冬12月~2月)」参照。
名前の由来となった現象に注目されがちですが、花は小さいながらも野趣に富みます。

【見頃】9月中旬~11月下旬

【場所】キッチンガーデン、花壇各所

【ひとくちメモ】秋咲きのサルビアは、日長時間が短くなることで咲き始めます。花弁やがくにやわらかい毛が密生するベルベッドセージは、草丈約1メートルになり、メキシコ原産のため「メキシカンブッシュセージ」とも呼ばれます。また、パイナップルセージは、赤い筒状の花を株いっぱいに咲かせ秋の花壇を彩ります。サルビアの仲間は葉に独特な香りを持つものが少なくありませんが、パイナップルセージは名前の通り、葉にパイナップルのような甘い香りがあります。どちらも大株となり、晩秋にかけて長く花を楽しめます。

【見頃】9月下旬~10月中旬

【場所】ボーダー花壇西

【ひとくちメモ】シュウメイギクは京都の貴船周辺で多く見られたことから、別名を「キブネギク」といい、古い時代に中国から渡ってきたとされます。名前に「キク」とつきますが、キクの仲間ではなくキンポウゲ科アネモネ属の植物で、花弁に見える部分はがく片です。本来シュウメイギクと呼ばれるものは、花色が濃いピンク色でがく片が20枚からなる本種をさします。8月下旬から咲き始める一重咲きのものは、「シュウメイギクの仲間」と呼ぶのが適当なようです。

【見頃】9月下旬~11月中旬

【場所】桂の木の花壇

【ひとくちメモ】カツラは日本と中国にのみ分布する落葉高木で、秋には美しく黄葉します。カツラの名前の語源は「香出(かづ)ら」といわれ、葉を乾かし粉にしてお香を作るため、別名を「コウノキ」ともいいます。毎年秋になると、綿菓子のような甘い香りが乾いた風にのって園内に広がります。カツラは雄花(おばな)をつける雄株(おかぶ)雌花(めばな)をつける雌株(めかぶ)とに分かれる樹木(雌雄異株(しゆういしゅ))で、花壇中央にあるベンチに座って左後方が雄株、右斜め前方が雌株です。花は3月下旬に見られ、雌株の枝先には、2センチ大の細長い形をした果実が観察できます。また小蘭亭手前には、シダレカツラ(雄株)も見られます。

【見頃】9月下旬~12月初旬

【場所】花壇各所

【ひとくちメモ】淡紫の花色が涼やかなシオン(桂の木の花壇/9月下旬~)は、草丈が1~2メートルに達し、古くから栽培されてきた野生ギクの仲間です。この他園内では、母種のノジギクよりも葉が小さくて厚いなどの違いがあるアシズリノジギク(小蘭亭手前/11月~)や徳島県の那珂川沿いに分布するナカガワノギク(ボーダー花壇西/11月~)、丸みのある葉が特徴的なダルマギク(ボーダー花壇東/10月~)、黄色の小花を多数つけるイソギク(展示温室南他/11月~)などの野生ギクの仲間を見ることができます。

【見頃】9月下旬~12月上旬

【場所】園内各所、植物園周辺

【ひとくちメモ】
ドングリは子供もよく知る身近な木の実ですが、ドングリと呼ばれる果実をつける樹木は、1種類だけでなく数種類あります。園内で最も多く見られるのはコナラのドングリで、「コナラ」とは、“小さなナラの木”という意味です。コナラの他、植物園周辺ではアラカシやシラカシなどカシ類のドングリや、丸みがあって大きいアベマキやクヌギのドングリ、また、マテバシイ、ウバメガシなどのドングリが見られます。コナラのナラには葉と葉がこすれ合って鳴るという意味もあり、コナラの黄葉した葉が晩秋の風に大きく揺れる様子は、冬の訪れが近いことを知らせてくれます。

【見頃】9月~1月

【場所】園内各所

【ひとくちメモ】サネカズラ(西通路沿い/11月~)は日本や韓国に分布する常緑のつる性植物で、透明感のある赤い果実を多数つけます。樹皮からとった粘液を塗料や整髪料に使われたことから、別名を「ビナンカズラ」といいます。この他園内では、ウメモドキ(桂の木の花壇/9月~)、チェッカーベリー(展示温室南/9月~)ハナミズキ(芝生広場他/10月~)、コバノガマズミ(北山山荘の小道/10月~)、ナツメ(薬草園/10月~)マンリョウ(園内各所/12月~)などが見られます。

【見頃】10月~1月

【場所】園内各所

【ひとくちメモ】コムラサキは高さも葉張りもコンパクトで実つきが良いため、庭園などでよく利用されます。別名を「コシキブ」といい、北山山荘の小道には、白い果実がつく「シロミノコムラサキ」も見られます。この他園内では、黒紫色の果実をつけるユズリハ(ボーダー花壇東/10月~)やヒメユズリハ(ボーダー花壇東/10月~)、サルココッカ(薬草園他/12月~)などが見られます。

【見頃】10月中旬~11月中旬

【場所】バラ花壇

【ひとくちメモ】バラは春の花というイメージがありますが、四季咲き性をもつ大輪系(ハイブリッドティー)、中輪系(フロリバンダ)、小輪系(ミニバラ)、またイングリッシュローズと呼ばれる半つる性のバラの一部は、秋にも花が楽しめます。そのためこれらのバラは、日中の気温が20℃前後の10月中旬から11月上旬に花が咲くよう逆算して、9月上旬に軽い剪定を行います。秋の花は香りが良く、花色が美しいといった特徴があります。また、秋は春のように一気に咲きませんが、ひと花ひと花、香りや色を長く楽しむことができます。

【見頃】11月上中旬

【場所】園内各所

【ひとくちメモ】海岸など海辺に生える常緑の多年草(たねんそう)で、古くから、若い葉や茎を煮て食用(キャラブキ)にしたり、腫れものの薬として用いるなど日本人になじみの深い植物です。葉の形がフキに似ていてつやがあるため、ツワブキといいます。大変丈夫な上、花も葉も美しいので、庭園などでグラウンドカバー(地被(ちひ))植物として利用されます。

【見頃】11月上旬~4月中旬

【場所】芝生広場東

【ひとくちメモ】野生種のマメザクラとエドヒガンを親にもつと考えられる、秋から春にかけて咲く八重咲きの桜です。園内には高さ4mほどの‘十月桜(じゅうがつざくら)’が1本あり、毎年10月下旬よりポツリポツリと咲き始めます。短い期間に一気に花を咲かせる春咲きのサクラに比べ、やや地味な印象がありますが、冬の間も途切れることなく、葉を展開する頃まで花を咲かせ続けます。別名を‘御会式桜(おえしきざくら)’といいます。

【見頃】11月中旬~下旬

【場所】北山墨華亭山側

【ひとくちメモ】オキシデンドラム・アルボレウムはアメリカ東南部原産の落葉高木で、紫をおびた濃い赤色に紅葉します。その紅葉の美しさから、「ニシキギ」、「ニッサボク」とともに世界三大紅葉樹と称されることがあります。園内には、高さ約5メートルのオキシデンドラム・アルボレウムが1本あり、毎年美しい紅葉が楽しめます。
尚、園内にニッサボクはありませんが、ニキキギは園内各所で見ることができます。ニシキギという和名は、紅葉が錦のように美しいことから名づけられたとされます。

【見頃】11月中旬~下旬

【場所】北部池(植物園から徒歩10分)
【ひとくちメモ】メタセコイアと西宮市には(ゆかり)があります。1941年、故三木茂博士が甲山周辺の古い地層から発見した樹木の化石は、後に中国四川省でご神木として祀られている樹木と同じであることが分かりました。すでに絶滅したと考えられていた化石の樹木が、現代も生きていたとして、“生きている化石”と呼ばれるようになったのです。北部池周辺には、メタセコイアとメタセコイアによく似たラクウショウ(アメリカ東南部・メキシコ原産)が植栽されています。ラクウショウは別名を「ヌマスギ」といい、膝根(しっこん)と呼ばれる呼吸するための根を地上部に出すのが特徴です。

【見頃】11月中旬~12月初旬

【場所】北山山荘周辺

【ひとくちメモ】北山山荘には、庭園と周辺を合わせて50本以上のカエデが植栽されています。種類は山荘入り口の向かいにあるオオモミジを除いて、すべてイロハモミジです。イロハモミジは別名を「イロハカエデ」、また京都の高尾に多く見られたため「タカオモミジ」ともいいます。庭園内のイロハモミジはまず山側(水琴窟から滝にかけて)から色づき始め、離れの茶室周辺へと続きます。相談所から山荘へ向かう北山山荘の小道の紅葉は最も遅く、12月初旬まで楽しめます。

※メールによる緑の相談は行っていません。

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花と緑の課

西宮市六湛寺町8-28 西宮市役所第二庁舎9階

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