多文化共生を考える

『人権文化の花咲くまち 西宮』を目指して多様な視点から学ぼう!

My Home is Japan

民族音楽奏者、詩人、音楽療法士
Robbin Lloyd(ロビン・ロイド)さん

はじめまして。私の名前はロビンです。

生まれも育ちもアメリカです。話し方はアメリカ人の母親似ですが、見た目はイギリス人の父親似。世界中を旅して、日本に住むようになりました。もうすぐ、アメリカにいた倍の時間をこの国で過ごしていることになります。もう、アメリカに戻る予定はありません。

私には自分が「アメリカ人」だとか「日本人」だとかいった感覚はありません。私の中には訪れたいくつもの国々の風や音、人々の言葉、土地の記憶が混ざり合っているから。まるで絵の具を広げたパレットのように、色とりどりの景色が広がっているのです。

日本人は昔から、外からの文化を受け入れる素晴らしい力がありました。音楽、料理、言葉、ファッション…。これからは「もの」だけではなく、「ひと」もあたたかく受け入れてはどうでしょうか。日本に旅に来た人、学びに来た人、働きに来た人…。彼らを友人として、隣人として迎え入れ、一緒に暮らす社会が広がっていったら。それも素晴らしいことだと思います。

最近、よく耳にするのが「外国人」という言葉。私にとっては、「違うパスポートを持つ人」という意味にすぎません。私たちには、違いよりも共通することの方がずっと多いのです。でも、外国人が日本に増えると、コミュニケーションの難しさや教育・経済の課題に直面します。専門家などは、それらを「外国人問題」として好んで口にし、声高に語りますが、ほとんど役に立ちません。生活するうえで課題を抱えているのは、日本人同士だって同じはず。特に社会が変化したり、人が成長したりするときには、それは自然なことです。だからこそ、声を荒らげるのでなく、一旦、まわりの雑音をすべて消し、今ここに生きる「誰か」とそっと肩を並べて過ごしてみる。そうすれば、国境を越えたもっとカラフルで平和な世界が見えるかも。

私の名前はロビンです。そして、「My home is Japan」。

【問合せ】秘書課(0798・35・3459)

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