7月号　至宝、出品！高畑町遺跡 出土木器と古墳時代の津門遺跡群～郷土資料館特別展「高畑町遺跡展」へのいざない～

7月号「至宝、出品！高畑町遺跡展 出土木器と古墳時代の津門遺跡群」
ゲストティーチャー／郷土資料館 学芸員　森下真企さん

放送日 月曜20時30分～	テーマ	音声配信
7月3日	「高畑町遺跡展」開催－高畑町遺跡と津門遺跡群－ 【クイズ】 高畑町遺跡からは奈良時代の大きな井戸が見つかりました。そこにあった荷札の木簡には誰の名前が書かれていたでしょうか？ 【答】日下部	7月3日放送を聴く（音楽ファイル(MP3)：27,219KB）
7月10日	「高畑町遺跡展」出品紹介－木器の魅力（1）－ 【クイズ】 高畑町遺跡展ではたくさんの竪杵が展示されています。この竪杵は、発掘調査で何本見つかったでしょうか？ 【答】8本	7月10日放送を聴く（音楽ファイル(MP3)：27,167KB）
7月17日	「高畑町遺跡展」出品紹介－木器の魅力（2）－ 【クイズ】 高畑町遺跡展で展示されている編台は、何を作るための道具だったでしょうか？ 【答】編布（あんぎん）	7月17日放送を聴く（音楽ファイル(MP3)：27,213KB）
7月24日	脆弱考古資料の保存処理－出土から博物館で展示されるまで－／質問コーナー	7月24日放送を聴く（音楽ファイル(MP3)：27,202KB）

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西宮市には、阪急西宮ガーデンズ辺りからアサヒビール工場跡地辺りまで広がる遺跡群があります。高畑町遺跡と津門大塚町遺跡です。西宮市立郷土資料館では、その高畑町遺跡にスポットを当てた特別展示「高畑町遺跡展－出土木器と古墳時代の津門遺跡群－／会期：7月15日（土曜日）－8月27日（日曜日）」が開催されます。今月は、実際に発掘調査を行った森下学芸員に、高畑町遺跡展をより楽しむための予備知識や展示の見どころを解説していただきます！

西宮市には高畑町遺跡、津門大塚町遺跡という弥生時代末から鎌倉時代にかけての集落遺跡があります。近年、この両遺跡で考古学的に大きな発見が相次いでおり、実は全国屈指の古墳時代の遺跡群ではないかと注目されています。郷土資料館では特に高畑町遺跡に焦点をあて、特別展示「高畑町遺跡展」を開催します。第1話では高畑町遺跡展への導入として、高畑町遺跡や津門大塚町遺跡の近年の調査成果について紹介します。

高畑町遺跡展では、第9次調査で出土した、たくさんの木器を展示しています。これらの木器は、古墳時代の窪地から一括で出土した資料群で全国的にも貴重な資料になります。第2話では、高畑町遺跡展に出品している木器のうち、農具に分類されるものを中心に紹介します。高畑町遺跡から出土した農具からは、当時（5世紀後半から6世紀初頭頃）の最新タイプのものや伝統的なもの、道具に残る補修痕などがあり、そこから当時の西宮のムラがどのようなムラであったのか紹介します。

高畑町遺跡展では農具の他に、織物や編み物に関連する木器や、建物に使われていたと思われる建築部材などもたくさん展示しています。第3話では、高畑町遺跡でおこなわれていた織物や編み物にどのようなものがあるのか、建築部材からどのような建物が造られていたのか、考えてみたいと思います。また、第2話、第3話を通じて紹介した木器や木材を多量に出土した「窪地」は何なのか。そこから、当時（5世紀後半から6世紀初頭頃）の木器、木材の再利用について紹介します。

高畑町遺跡展の展示品は木器が中心です。木器は発掘調査でも条件が整った環境下でしか出土しません。そのうえ、出土した時点ではかなり脆弱な状況なため、調査時や調査地から取り上げる時にもかなり慎重な扱いが必要な資料となります。第4話では、木器が出土してから高畑町遺跡展として博物館で展示するまでの間におこなった、科学的保存処理と資料の年代測定について紹介します。

毎月第1～3週に1題ずつクイズを出題し、4週目に答え合わせをします。
全問正解者の中から抽選で1名様に、クオカード3,000円分をプレゼントします！
3週分のクイズの答えと、番組への感想・質問を書いて、さくらFMまでお送りください。
締切／2023年7月24日午後8時45分
【ファックス】0798-37-5514
【Eメール】787★sakura-fm.co.jp（★を＠にしてください）
【ハガキ】〒662-0911　池田町9-7 フレンテ西館3F　さくらFM「西宮徹底解剖」係

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