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【鳴尾消防署】着衣着火に油断禁物。目に見えない炎にご注意を!

更新日:2025年6月20日

ページ番号:86191495

着衣着火により全国で毎年100人前後の方が亡くなっています。今回のテーマは着衣着火により負傷しないための予防策です。※着衣着火とは、人が着ている衣服にコンロなどの火が燃え移ることを言います。

※実は、皆さまが普段ニュースで目にされている火災映像は、数多くの火災事案の中のごく一部です。西宮市では令和に入り、毎年約60件~100件の火災が発生しています。ニュースに取り上げられるのは全焼火災や死傷者が発生した火災などのごく一部です。今回は、ニュースで取り上げられることが少ない着衣着火について特集します。

[着衣着火が起こりやすい例]

・コンロに火をかけている最中に、奥の調味料を取ろうとしたとき。
・仏壇のローソクに火をつけているとき。
・バーベキューをしているとき。
など色々ありますが、火を使用している最中は、着衣着火が起こる可能性が潜んでいるため、注意が必要です。

この中でも一番多いのは、コンロによる着衣着火です。
全国ニュースを振り返ると、過去の着衣着火による当事者の話では、「コンロ奥の調味料を取ろうとしただけで、火が出ているところに腕は当たっていない。」との声がかなり多かったです。

[ここでマメ知識]

コンロ特有の青い炎は、目に見える部分よりも実際は広がっています。
見えている青い炎から距離を取っているつもりでも、その周囲にある肉眼では見えていない炎に近づいていることがあります。そちらに
燃えやすい衣服を近づけてしまうと、燃焼して火災に至ります。

[着衣着火してしまった際の対処法]

・近くにある水で消す。
・たたいて消す。
・転がって消す。
・服を脱いで消す。
などが挙げられますが、まずは着衣着火を起こさない予防策が大切です。

[着衣着火の原因に関係するコンロ周りの安全な距離を覚えておきましょう]

ここで1つ大切なポイントがあります。
皆さまが普段よく使用するコンロの周りは、可燃性の物品や不燃性以外の壁などから、火災予防上安全な距離として消防長又は消防署長が認める距離を保つこととされており、コンロ周りの場合は、西宮市火災予防条例により15センチ以上が安全な距離と決められています。
また、コンロの取扱説明書又は機器本体に可燃物からの離隔距離が表示されているラベルがある場合は、それを参考にすることも可能です。

例えば、写真のような場合、スペースがあるからと言って、調味料容器などの可燃物を15センチ未満に置くのは、着衣着火の危険性を助長させるため、置いてはいけません。コンロの奥にスペースがある場合も、同様の理由で、調味料容器などの可燃性の物品を置いてはいけません。

[個人でできる追加の予防策]


防炎製品を使用することが大切な予防策として有名です。
防炎製品は、エプロンなど生活する上で多くの物が販売されており、自主的に使用し、火災の拡大を防ぐためのものです。
※防炎製品とは、火を近づけても、燃え広がることはなく、火に触れた部分が焦げるだけになるものを言います。

データの中には、高齢者になるほど着衣着火による死亡者が増加しているという記録があります。コンロ以外にも、仏壇のローソクやお線香による着衣着火も多く発生しているため、注意が必要です。
また、着衣着火により亡くなった方の9割近くが65歳以上の高齢者だったというデータがあります。

[最後に]

今回の記事では、コンロによる着衣着火を特集させてもらいました。
インターネットでは、「着衣着火」と検索すると、他にも多くの記事が検索結果に出てきます。あなたの場合の生活環境に当てはめて、着衣着火が起こりやすい場合を知ることが、あなたの生命、家の財産などを守ることにつながります。
下記リンクも併せてご確認ください。
【消防局】調理中の「着衣着火」にご注意!

お問い合わせ先

鳴尾消防署

西宮市古川町2-12

電話番号:0798-49-0119

ファックス:0798-43-1149

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