【浜分署】コンロ火災~グリルにたまった油から出火!?~
更新日:2025年8月11日
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■西宮市内では、毎年多くの住宅火災が発生しています。とくに「コンロ」による火災が後を絶たず、住宅火災要因の上位を占めています。
◆2024年(令和6年)火災発生件数:67件
◆そのうち、コンロが原因の火災:14件(全体の約21%)
→2022年7件(全体の約9%)・2023年12件(全体の約14%)と調理中の不注意による火災は増加傾向にあります。
■コンロ火災はこうして起こる
実際に発生している事例には、以下のようなケースがあります。
◆グリルにたまった油から発火もしくは油等に引火。
◆揚げ物中にその場を離れ、油が過熱して発火。
◆コンロの近くに置いた紙や布に着火。
◆着衣への着火。
◆消し忘れによる火のつけっぱなし。
◆IHコンロでも誤作動や過熱による火災が発生。
◆底が変形した鍋を使用することで安全機能(Siセンサー)が働かず発火。
◆少量の油で加熱することで温度が急激に上がりやすく、発火。
■コンロ火災を防ぐためのポイント
日常的に使用するコンロだからこそ、油断が一番こわい!
今日からできる対策を、是非ご家庭で見直してみてください。
◆日々の清掃
グリルにたまった油や付着した食材を取り除きましょう。
◆エプロンの着用
燃えにくい素材のエプロンを着用することで、内側に着ている衣服が直接火に触れにくくなります。
特に化学繊維(ポリエステルなど)の服は一気に燃え広がるため注意!
◆火のそばを離れない
調理中に電話や来客があった場合も、一度火を消してから対応しましょう。
◆コンロ周りを整理整頓
布巾やキッチンペーパーなど、燃えやすいものはコンロ周辺に置かないようにしましょう。
◆安全機能付きコンロを使う
最近のコンロには、自動消火機能や温度センサー付きのもの(Siセンサー)があります。機器の見直しも火災予防につながります。
◆調理後は「火の元確認」
料理が終わったら、必ず火を消したことを目で見て確認しましょう。
■もし火災が起きてしまったら…
◆コンロの点火スイッチを切る。油の温度が下がり消火につながります。
◆消火器で初期消火。
◆初期消火ができないと判断したら、すぐに119番通報を。
◆煙が充満している場合は、無理に戻らず避難を最優先に。
◆自分の命と周囲の安全を守るため、「無理な消火はしない」という判断も重要です。
◆加熱された油には絶対に水を入れない。油が飛び散り、火が爆発的に拡大するため、非常に危険です。
■浜分署からのお願い
火災は「まさか」の時に起こります。わずかな油断が、住宅全体の火災や、大切な命を奪う事態にもつながります。
ご家庭のキッチンでも、今一度「火の取り扱い」を見直してみてください。
万が一、火災が発生した場合は、すぐに119番通報し、無理に消火しようとせず安全を確保してください。