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【消防局】ウー・カン消防通信!~予防業務のお話~

更新日:2023年8月8日

ページ番号:37087837

第9回

消防の仕事というと、救助隊や救急隊、警防隊など、災害に立ち向かう実動部隊が華やかで、カッコいいですよね!
今回紹介する予防業務は、そんな実動部隊と比べると、「縁の下の力持ち」のようなイメージを持たれるかもしれません。
ですが、予防業務を担当する職員は、プライドと情熱を持って、この職務に取り組んでいます。
今回は、そんな予防業務について、紹介したいと思います。

予防業務とは?

予防業務は、消防法をはじめとした法令に基づき、各事業所における主体的な火災予防の取組を支援、徹底する役割を担う業務です。
消防同意制度により、建物の設計段階から防火に関する審査や指導に携わり、竣工後は検査を行うことで、より安全な建物づくりを推進するとともに、危険物施設の許認可をはじめ、建築物等の危険実態に応じた予防査察の実施や、自衛消防訓練の指導等が主な業務になります。 
また、防火対象物や危険物施設に対する火災予防のほか、幼年消防クラブや、自主防災組織等と連携して、地域における防火防災活動を推進していくことも大切な役割になります。

査察移動タンク

ウーカンセリフ

消防の使命とは?

消防法の第1条にはこのように記載されています。

「この法律は、火災を予防し、警戒し及び鎮圧し、国民の生命、身体及び財産を火災から保護するとともに、火災又は地震等の災害による被害を軽減するほか、災害等による傷病者の搬送を適切に行い、もつて安寧秩序を保持し、社会公共の福祉の増進に資することを目的とする。」

消防は、まず何より火災が起きないように予防する!
次に、火災の発生を想定して警戒し、火災が発生した時は、消防力をもって鎮圧する!

つまり…火災の発生を未然に防ぐことが、何より一番の安全・安心につながるわけです!そして、発生してしまったとしても、被害が最小限でとどまるよう、事前策に手を尽くす!
そのために、予防業務を担当する職員は、建物や店舗、施設に出向き、消防用設備等のハード面、防火管理体制等のソフト面に不備事項がないかを検査し、是正指導を行ったり、地域の皆さまと連携して、地域の防災力の向上に取り組んでいるのです。華やかな実動部隊に目を奪われがちですが、このように予防業務はとても重要な役割を果たしています。

幼年消防クラブ

予防業務を担当する職員一人ひとりが感じる仕事の魅力は様々です。
設計段階から携わった建築物がカタチになって完成した際には、ものすごく大きな達成感を味わうことと思います。
消防教室や消防訓練を通じて、地域の皆さんと直に接点を持つことができることも、大切な使命感につながります。
また、ウーちゃん・カンちゃんと一緒になって、市民の皆さんに親しみを込めて楽しく情報を発信する、火災予防広報のような仕事も、非常に魅力的です!
いずれにしても、担当する予防業務の大半は、長い時間をかけてコツコツと積み上げていく、根気の必要な業務ばかりです。

予防業務を担当する消防職員は、それぞれに仕事の魅力を見出しながら、日夜、安全・安心な市民生活のため、粛々と職務を遂行しています!

ウーカンセリフ


火災調査について

ちなみに、先に紹介しました消防法の第1条は、後の第31条によって、次のように続きます。

「消防長又は消防署長は、消火活動をなすとともに火災の原因並びに火災及び消火のために受けた損害の調査に着手しなければならない。」

つまり、第1条と組み合わせると…消防は、まず何より、火災が起きないように予防する!
次に、火災の発生を想定して警戒し、火災が発生した時は、消防力をもって鎮圧する!
そして、発生した火災の原因を徹底して追求し、未来の火災を予防する!

ウーカンセリフ

鑑識室

西宮市消防局では、火災原因の一層の究明に取り組むため、令和4年に移転して建て替えた新しい西宮消防署の一角に、当市施設では初となる「鑑識室・危険物測定室」を備えました。
そんな「鑑識室・危険物測定室」の秘密や、火災調査業務のお話も、またの機会にお伝えできたらなと考えております。
今後とも、当市の消防行政にご理解とご協力をお願いいたします。

お問い合わせ先

消防局 企画課

西宮市六湛寺町8-28 西宮市役所第二庁舎2階

電話番号:0798-26-0119

ファックス:0798-36-2467

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