石綿(アスベスト)に関する健康相談窓口や検診・健康管理支援事業について

日本では 2012 年より石綿(アスベスト)(以下、石綿)は全面禁止とされていますが、1970 年～1990 年代にかけて非常に多く輸入され、建設工事等で使用されてきました。そのため、石綿が含まれる製品を取り扱う仕事をしていた人やそのご家族、また石綿関連工場の近隣住民も石綿を吸い込んだ可能性があります。
石綿を吸い込むことにより発症する病気には、中皮腫、石綿肺、石綿肺がん、良性石線胸水、びまん性胸膜肥厚などがあります。石綿を吸い込んでから影響がでるまでの期間は15年から50年と、潜伏期間が長いことが特徴です。
そのため石綿による健康不安のある人は検診を受け、石綿による影響があるかを早期発見し早期治療を開始することや、継続的に検診を受けることが大切となります。
石綿に関してご不安のある方は、健康相談窓口にご相談ください。

平日8時45分から17時30分です。
西宮市健康増進課（0798-35-3127）へご相談ください。

石綿を取り扱ったことのある事業所に就労されていた人やそのご家族、または石綿による健康被害についてご不安をお持ちの西宮市民は、下記の検診で胸部X線検査を受診できます。以下の検診予約時に石綿(アスベスト)に不安のあることをお申出ください。

年度年齢40歳以上（1年度に1回）の人を対象に、集団検診会場で、胸部X線検査を300円（無料対象者あり）実施しています。

年度年齢20歳～39歳の人を対象に、集団検診会場で、以下の検診内容を1,500円（無料対象者あり）で実施しています。
検診内容：問診・身体診察・血液検査・尿検査・胸部X線検査等

年度年齢30歳以上の人を対象に、北口保健福祉センター検診施設で、以下の健診内容を16,900円で実施しています。
健診内容：問診・身体診察・血液検査・尿検査・心電図・眼底検査・便潜血反応検査（2日法）・胃部X線検査（バリウム）・胸部X線検査・視力・聴力検査

西宮市内に居住し、石綿を吸い込んだ可能性のある方が、呼吸器専門の指定医療機関で石綿に係る精密検査を受診された結果、経過観察が必要と診断された場合に「アスベスト健康管理手帳」を交付します。
この手帳を持っておられる方には、年度2回まで経過観察に要する胸部X線、CT検査費用の自己負担分を助成します。

石綿に関する他制度や石綿救済法・労災制度などの対象要件に該当された場合は、この制度の対象外となります。
下記の関連リンクをご参照ください。

西宮市では、令和2年度より「石綿(アスベスト)読影の精度に係る調査」を実施しています。
石綿に関する健康被害の心配がある人は、調査にご協力ください。
詳しくは、健康増進課（0798－35－3127）までおたずねください。