平成27年8月21日 市長定例記者会見
更新日:2020年4月3日
ページ番号:83396575
2015年8月21日資料提供
【発表項目】
(1) 「西宮市立こども未来センター」の開所について
(2) 西宮市立大谷記念美術館「2015イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」について
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- 【記者発表資料】「西宮市立こども未来センター」の開所について(PDF:155KB)
- 【記者発表資料】西宮市立こども未来センターについて(PDF:348KB)
- 【記者発表資料】西宮市立こども未来センターフロアマップ(PDF:199KB)
【会見の要旨】
1.「西宮市立こども未来センター」の開所について
【市長説明】
日程から申し上げますと、9月1日に開所となります。そして、それに先んじまして8月27日に開所式と内覧会を実施させていただきます。招待制となっておりますが、当日の取材は可能です。駐車場がございませんので、大変申し訳ございませんが、交通が便利なところですので車以外でお越しいただければと思います。
この「こども未来センター」なんですけれども、場所は高畑町と申しまして、ご案内の方もいらっしゃるかとは思いますが、ガーデンズの南向かい側の更に南東の奥のほう、ということです。駅から十分徒歩圏内でございます。
「こども未来センター」という名前ですが、一体何の施設かと申しますと、現在、西宮市が機能として持っておりますのが「西宮市立わかば園」と申しまして、支援の必要な子供たちの福祉や医療の施設が福祉センター筋をちょっと下ったところにございます。それと、「西宮市立スクーリングサポートセンター」、これは学校教育の分野で、学校に適応しにくい、馴染めない、といった子供たちのサポートなんかをさせていただく機能があります。その二つの機能を移転・再編される施設でございます。なかには「わかば園が古くなったので移転して新築するんですね」というふうに仰る方もいるのですが、施設だけの問題ではなくて色んな機能で、かなり大きくなります。西宮市は従来この分野は先進的でございます。最初に西宮市で「わかば園」が開所されたのは昭和42年でございます。全国に先駆けて、支援の必要な子供たちの施設として開所されました。そこから随分な時間が経っておりまして、この分野についての必要とされる福祉の内容が大変、変わってきております。いちばん大きいのは、それぞれの、福祉は福祉、医療は医療、教育は教育、みたいに縦割りで分けている場合じゃないですよね、というのがすごく大きい問題です。昔でしたら医療的な支援が必要な障害をお持ちのお子さんというのが、一般的に支援が必要とされる、とされていましたけれども、今でもそういう分野はどんどん広くなってきていて、大体ですと、あらゆる子供のうちの11%が一定の支援が必要な子供さんということになっています。もちろん、いかにも医療的なケアが必要なお子さんから、普通に学校には居るが残念ながらこういうところが他の子に比べて劣っています、若しくは、大人の支援がかならず必要になってしまいます、という子まで含めると11%なんですね。もう9人に1人です。そうなってしまいますと、まずひとつ、「わかば園が小さくて狭いですね」という話だけじゃなくて「わかば園」という機能、「スクーリングサポートセンター」という機能だけでは、到底カバーし切れなくなってまいります。なので、この施設というのは一体なにをするのかと言うと、「わかば園」的な、いわゆる障害のある未就学児が通園・療育するという機能だけではなくて、診療やリハビリテーションなどの医療的な見地からの支援や訓練なども行いますし、あとは「あすなろ教室」と申しまして、適応の指導教室、学校復帰を目指す支援。そういったものと、この「箱」の中に留まるのではなくて、先ほど申しましたように11%のお子さんに支援が必要ということですが、通常は一般的な学校にいらっしゃるお子さんが非常に多いです。学校の現場との連携の拠点としてのこの施設というのが新しくスタートすることになります。0歳から18歳まで、いわゆる「子供」すべてに切れ目のない支援をしたいと。つまり学校に上がるときにその支援の担当が変わるとか、支援の種類が全然変わってしまう、そういったことが無いように切れ目のない支援をしたい。また、「それは医療の分野ですからウチではないです」とか「それは学校に相談してください。学校教育ですわ」みたいな話ではなくて、医療・福祉・教育、全ての分野で連携したサポートができるという意味で、この「こども未来センター」を開設させていただきます。ですので、「うちの子供は学校行ってるんやけど、ここでお世話になれるんやろか」みたいな、年齢による切り分けとか、「この問題は病院じゃなくて学校なんじゃないかな」みたいなことをまったく気にせずに、お子さんのことでお困りがあったら、こちらでお受けできますので、是非ご相談ください、という総合的なセンターとして開設させていただきます。そういうふうに、「ここでできるんですか、できないんですか、何の分野ですか」ではなくて、お気づきの点がございましたら、まずはお気軽に相談していただけるような、そういうセンターとしてやろうと思っています。
住民の皆さんに対しての周知は、開所の直前になりますが8月25日の市政ニュースに掲載しまして、9月1日からはホームページもリニューアルさせていただこうと思っております。
【質疑】
記者:これまでに縦割り的な部分で市民の方から、もうちょっと総合的に受け入れて欲しいというような要望はあったのですか。
当局:ございました。
市長:もちろん、「それはうちじゃないですね」みたいにプッツンと切るようなことは当然、しませんね。もちろん相互に連携はしていたのですけれども、今後はこのひとつの「店」に入ってやらせていただくことで、相互的なサービスの提供ができるということです。
記者:これまでスクーリングサポートセンターとわかば園におられた職員がこの施設に入る以外にも加えて何らかの対応をする職員も入るのか。
市長:けっこう増員ありますよね。
当局:増員がございます。
記者:職員の規模は何人くらいですか。
当局:後ほどお知らせします。
記者:この土地は元々何があったのですか。
市長:ここは市の更地でしたね。
当局:私が知る限りでは元々更地ですが、その前は阪急の第二球場があったと聞いております。
記者:27日の開所式、内覧会は何時からですか。
当局:開所式は午前10時から11時30分まで、内覧会のほうは午後1時から4時半までとなっております。先ほど市長からも説明がありましたが、招待制ですので。
記者:取材は?
当局:もちろん、よろしくお願い致します。
市長:かなり注目を集めている施設でもありまして、業界関係者の注目はすごく高いですね。「西宮では新しい取り組みを始めるらしいけど、どんなんかしら」というのは、近隣とか他の施設からも大変関心を高く持たれています。
記者:同様の施設は阪神間とか兵庫県ではあったりするのか。
当局:このような形で教育と福祉がいっしょになるというのは珍しいかたちになります。それぞれの、福祉の部分、医療の部分というのは阪神間でも多くありますが。
記者:全国的にはどうか。
当局:全国的にもあまり数はないと思います。
記者:福祉と教育と医療が三位一体というのは珍しいのですね。
市長:お医者さんを出していただいている医学部からもこういう取り組みというのは他でもあまりないから、大変すばらしいことだというふうな話は頂きました。そういう部分で新しい取り組みなので、うまくいって欲しいなという期待もすごくして頂いているというところだと思います。
記者:ここは支援が必要な子供たちが毎日通うような、学校のような施設ではないのですか。
市長:未就学児の通園はします。就学児童については基本的に学校ないしは養護学校に行ってらっしゃるので、療育に通われたりとか。
当局:補足しますと、この「こども未来センター」は法的に言うといくつかの機能の集合体になっています。いわゆる児童福祉法の言うところの児童発達支援センターとしての機能、診療所としての機能、適応指導教室といった機能を併せ持った施設になります。ご質問を頂いた「毎日通園する」というのは児童発達支援センターにおける未就学児の通園がございます。就学後はここに通園ということではないのですが、診療を受けたり理学療法、言語療法、作業療法などの小児リハビリテーションを受けたりということをしていただくことになります。また、学校に不登校であるとか、なかなか行きにくいという場合に学校復帰を目指すための施設としての「あすなろ教室」というところがございます。
市長:通園されるのは未就学児。そのあと小学校以降は養護学校に通うか小学校に通うか。その養護学校や小学校でされることに加えてこちらに通いで訓練をしに来たり、ご相談をお受けしたりとか。また学校の現場に対してここからアウトリーチをしたりとか。という施設になります。
記者:主な対象というのは、知的障害の子や身体障害の子など、どのようなイメージになるのですか。
市長:それがないんですね。全部ですね。
当局:障害の枠を越えています。知的障害、身体障害、発達障害、そういったものも全て包含しています。
記者:精神障害もということですか。
市長:もっと簡単に言うと、「学校に行きたくない」と言っていることの相談もここでします。
記者:福祉や医療、看護師とか、専門職の方が常駐するのですか。
市長:もちろんそうです。
記者:各医療機関などと連携しながらですか。
市長:プロパーでお医者さんがいます。所長さんがお医者さんです。今でも「わかば園」の所長さんはお医者さんです。お医者さんも看護師さんも、理学療法士さんも、そういった専門職の方もここでたくさんお仕事をされるということです。
当局:合計すると67名在籍します。
記者:基本的に西宮市在住の子供が対象なのですか。
当局:西宮市の方に限る、というような定義はしていません。ただ、相談に来ていただいて、結果として学校と繋がって支援をしていくということを考えますと西宮市の方が中心になってくると予想しています。
2.西宮市大谷記念美術館「2015イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」について
【市長説明】
8月22日の土曜日から9月27日の日曜日まで例年と同じように西宮市大谷記念美術館で開催させていただきます。水曜日が休館になっております。
この展覧会、毎年のことではあるのですが、イタリアのボローニャで毎年春に世界で唯一の子供の本専門の国際見本市が開かれます。そちらで開催されますイラストレーションコンクールの入選作品を展示させていただくという展覧会です。このコンクールなんですけれども、今年は約3千点の応募で日本人10名を含む76作家が入選されております。その入選作品を展示させていただくということになっております。毎年、入選作品を並べますという展示以外に、特別展示を行っておりまして今年は第5回の受賞者でポルトガルの作家さんの原画展も行います。あとはコンクールの審査風景とか入選作家へのインタビューなんかも含めた映像コーナーもあります。あと、サイン会やワークショップなんかもしています。まずひとつは、西宮では人気のある「みやたん」の作家である、たかいよしかずさんのサイン会が8月30日の日曜日の14時から、ミュージアムショップでお買い上げいただいた先着70名にさせていただきます。人気者「みやたん」もやってきます。たかいよしかずさんも過去、4度、ボローニャのイラストコンクールで入選されております。あと、もうひとつサイン会をやっていただくのが、刀根里衣さん。刀根里衣さんは昨年、特別展示もしていただいた作家さんで受賞者でもあります。去年の特別展示では「ぴっぽのたび」という作品を展示したのですが、これが大変素晴らしい作品で、やっと去年の秋から日本でも発売されるようになりました。その外国で活躍されている刀根里衣さんですが、お越しいただいてサイン会もしていただけます。9月12日と13日の午後2時からさせていただきます。あと、切り絵のワークショップをします。今年の入選作家のたけうちちひろさんが切り絵の作家でして8月28日の午後4時から6時半で、平日の夕方にやってみようというのは初めての試みなんですけれども、切り絵のワークショップも開催させていただきます。
【質疑】
なし
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