【山口分署】山口地区消防団と合同で震災対応訓練を実施しました!
更新日:2025年6月28日
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西宮市内にも甚大な被害をもたらした阪神・淡路大震災発生から30年が経過しました。西宮市消防局では、震災を経験した消防本部として、震災後に採用された職員に対して知識・技術を継承し地震災害に備えています。また、消防団員についても、同じように震災経験者が減少していることを踏まえ、山口分署から山口地区の各消防団(5分団60名)に対し、震災対応能力の向上を目指した合同訓練が実現しました。
阪神・淡路大震災は、発生が早朝であったこともあり、就寝中、揺れに襲われて倒壊した建物から逃げることができず、犠牲になった方々の多くは「窒息死」・「圧死」であったと調査結果が出ています。
今回の合同訓練では、このような、倒壊した建物に挟まれて逃げることができなくなった負傷者を救出する技術について、消防団の方々と共有しました。
訓練のようす
リフティング技術の共有
リフティング技術とは重量物を排除する技術のことです。
写真のようにバールを使用し、「てこの原理」で重量物を持ち上げ、できた隙間に木材を差し込みます。挟まれている人形を引き出せる隙間ができるまで、この「持ち上げ」と「差し込み」を繰り返して救出します。
油圧式スプレッダーの使用した救出
消防団の車両には、写真のような油圧式のスプレッダーが車載されています。
スプレッダーとは、大きなはさみのような形をしており、その先端を隙間に差し込み広げることで、隙間を大きく広げる資器材です。バールや木材で隙間を広げるよりも簡単に、しかもスピーディーに作業が進みます。
写真では、長机を重ねたものを重量物と見立て、地面から僅かに開いている隙間にスプレッダーの先端を差し込み、長机を持ち上げて挟まれている人形を救出しているところです。
最後に
消防団員の皆さんは、「災害発生時には臨機に対応できるように!」との思いで訓練に参加しており、非常に心強く感じました!
今後も、火災又は地震等の各種災害に対応できるよう効果的な訓練を継続するとともに、消防局と消防団との連携を一層強化し、地域防災力の向上に努めてまいります!