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おおた先生のわくわくだより

更新日:2020年5月28日

ページ番号:66847807

おおた先生のプロフィール

太田 秀紀(おおた ひでき)
   日本小児科学会認定小児科専門医
   日本小児心身医学会認定子どもの心の専門医
【専門分野】発達障害、心身症、重症心身障害児医療
【趣味】音楽鑑賞(主に洋楽ロックなど)

第24回 「休校期間に学んだこと」

緊急事態宣言が一旦明け、学校や保育所がようやく再開され始めました。
 
緊急事態宣言期間中、こども未来センター診療所の外来では、
対面での診察と電話診察を併用しこどもたちや親御さんの様々な声をお聞きしてきました。
 
もともと集団活動における困難を抱えていたこどもたちは、一様に休校という事態を歓迎していたようです。
穏やかな表情でステイホームし、
親子のバトルは減るどころか友好的に話し合える・お手伝いを積極的にしてくれる、
なかには勉強しだした、と親御さんも我々も驚くほど前向きに過ごしている報告が聞かれました。
 
一方、親子一緒の時間が増えることでお互いイライラが増し、
家庭内の揉め事や喧嘩が絶えない、困っている、という声も聞かれました。
 
うまくいっているケースとそうでないケースの違いは明らかではありませんが、
たとえ家族であっても「相性」というものはあるのでしょう。
 
お互いイライラしてきたときに親が子を
「言い聞かせよう」と頑張っても逆効果ですので、距離をおくのが一番です。
また、こだわりの強さや衝動性といった特性のある子に対して
「本人が望んでないことをさせる」頻度が多い家庭ほどうまくいっていないようでした。
 
具体的には「勉強させる」「ゲーム・動画視聴をやめさせる」にまつわる介入が多いと揉めます。
本人が聞いてこない限りは勉強に口を出さず、
親自身がきちんと暮らし家庭内平和を優先している場合、なぜかうまくいくようでした。
 
今回の休校期間の診療を通じて感じたことは、
「私たちが思っている以上にこどもたちは日々の集団活動で
    (発達に特性のある子どもは特に)たくさん学び、頑張っているのだな」
ということでした。
保育所・学校という場の重要性をあらためて実感するとともに、
日々がんばっているこどもが安心して休息できる場の確保が重要だと思いました。
 
もうひとつは、
「こどもは自分で決めたペース・タイミングで成長するのだな」
ということです。
親や周囲の大人はその子が自分らしく生きていけるよう見守っていただければよいと思います。
「~させよう・なってほしい」とあれこれいじくるのはやめ、
ただ安心して休息できる環境を家庭で提供してあげてください。
 
社会が動きだし、学校等の外部経験も徐々に増えていくと思いますが、
準備運動も必要です。適度に休憩をとりながら動き始めてください。
 
今回の経験から、自分にとって一番いいと思える学び方・過ごし方を知れた子は
今後も自分のやり方が実現できるよう親子で話し合ってみてください。
 
こども未来センター診療所の開所状況はホームページ、公式twitterで随時お知らせしております。
引き続きご参照ください。

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