その他記事

2011年8月10日 第1371号

にしのみや歴史見聞録

このコーナーでは、西宮の歴史スポットを紹介します

旧甲子園ホテル(戸崎町) 和洋の世界 見事に調和

旧甲子園ホテル
※アクセス…JR甲子園口駅下車南東へ徒歩約10分
国登録の有形文化財、西宮市都市景観形成建築物に指定されている「武庫川女子大学甲子園会館(旧甲子園ホテル)」。
帝国ホテル支配人でホテル界の第一人者といわれた林愛作(はやしあいさく)の基本構想に基づき、昭和5年に建築家フランク・ロイド・ライトの愛弟子である遠藤新(あらた)により設計された傑作です。
壮麗な洋風建築の空間の中にも、打出の小づちを主題にした各所の装飾、緑釉瓦(りょくゆうがわら)など日本の伝統美が見事に調和しています。
かつては「東の帝国ホテル、西の甲子園ホテル」と並び称され、皇族や政財界人、上級軍人の社交場としてにぎわいました。
しかし、ホテルとしての営業は短く、第2次世界大戦中は海軍病院として接収され、戦後は米軍の将校宿舎やクラブとして利用されました。
その後、昭和40年に武庫川学院が譲り受けて、修復工事を行い、一部を除き原設計通りに復元されました。
大学のキャンパスとなった現在、映画のロケ地にも使用されています。
また、事前に予約専用ダイヤル(0798・67・0290…月曜~金曜の午前10時~午後4時)に連絡すれば見学することもできます。

このページのトップへ戻る