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平成30月5月16日 市長定例記者会見

更新日:2018年6月11日

ページ番号:19831258

【会見録】

当局:本日は、冒頭に市長から、就任1ヶ月を振り返ってということで所感を述べさせていただいた後、ご質問にお答えしたいと思います。


市長:今日で、1ヶ月と1日が経ちまして、皆さん方に1つの節目でもありますので、こういう機会を設けさせていただきました。正直申しまして、本当に今まで生きてきた中で、1番か2番に目が回る1ヶ月でありました。とにかく水に慣れなければというような思いが、1番でありましたけれども、国会議員を少しやった時との感覚で、最初ちょっといたんですけれども、そういう議員と首長というようなものの違いをまず、すごく認識する1ヶ月でもありました。そして、わざわざこれ着てきたんですけれどもね、これ役所の方から支給される事務服なんですが、スーツとは違いまして、みんながこれを持っているやつですけれども。とにかくこの役所の水に慣れて、そして1日も早く、このリーダーシップが発揮できるように、そういうようなことを心掛けてきました。
で、何が1番、市長になって思ったことというのは、やはり、ものを決めなければいけないという立場でもあります。今、例えていうなれば、走っている電車に、今まで副市長が代わりにハンドルというか操縦桿を握ってもらっていたと。ただ西宮という電車は止まることはありません。そういう中で、じゃあ走って飛び乗ってくださいと。準備もなく飛び乗ってくださいというので飛び乗って、そして操縦桿お任せいたしますと。しかし、好きにやってくださいというのではなく、横にはおるんだけれども、この操縦桿の握り方は分かっていたけれども、思っていたのとは少し違うなと、思っていたよりも重いな、思っていたよりも前に進むなというような、様々な思いが交錯しながら、走ってきた1か月でもありました。色々な決裁や指示をさせていただく中で、先輩の市長などは、色々な人がいますが、ある人は一周まわるまでゆっくりしなさいと、一周まわるまではとにかく言われた通り、やりなさいという風にいう方もおられました。
つまり、1年間、春夏秋冬過ぎてから、それから来年になってカラーを出したらいいじゃないかという方が複数いらっしゃいました。私も、半分そうかなと今でも思っております。その一方で、今ここで私が指示をしたこと、決裁をしたことがあとあとになって1年経ってみたら違うなと、そういうことになってもいけませんし。一方で、私が咀嚼をするために少し待ってくれと言って、そしてそのことによって結果として判断が遅れるだけになってもいけませんので。そうした意味では、とにかく、自分が出来る限りの労力を割いてあらゆる課題に向き合おうと思った1か月でもありました。
ただ、一方でそうしていると、人間1人ですから限界がありますよね。そうした中で、じゃあ1番最初に何をして、2年目にこうして、3年目にこうして、4年目にこうありたいというのが今確定していませんけれども、なんとなく頭の中で、これはそのまま局を信頼して走ってもらったらいいなという所と、これは今、急いでインプットして判断しないといけないなというものと、自分の中で仕分けといいますか、順番付けをしていこうと思っています。そのことは、自分が掲げた公約に関しても、同じことでありまして、私が最終的に立ち返る所は、選挙の時に有権者の皆さん方にお示しした公約が、可能な限り全てを早くということでありますけれども、しかしハードルの高さ、低さも確かにあります。1年目に全く手がつけられないものも確かにあるかも知れません。そうした中で、順番付けと優先順位付けをこの1ヶ月の中で、まず緒についた所であります。
なにぶん今回は糊しろなく、糊しろなくというのは、選挙に当選してから、前回、前任者が辞めなかったら、本当は3週間、4/22に選挙があって5/16に、本当は今日、前任者が辞める日で、初登庁だったんですね。しかし、今回は即日就任ということになりました。それは正直、自分で言うのもなんですが大変だったです。普通、3週間ということで、一昨日、中核市市長会があって、旧友の柴橋さんという岐阜市長とお話すると、市長就任までに1ヶ月ありましたよと。最初の10日間は選挙の後始末をしていましたと。それから2週目の水曜か木曜日ぐらいからレクチャーの嵐でしたと言う訳です。私は、選挙の翌日ではなく選挙当日から就任をさせていただいたと。ですから、その時から選挙の後始末をしながら、ありがとうございましたと電話をかけつつ、一方でここに来て、色々な情報のシャワーを受けながら、一方で必要なハンコついてくださいというのが始まりですね、正直これは目が回りました。今も目が回っている状態は続いておりますけれども、なんとか収束に向けて目途をつけたいなと思っている所です。
合わせて、やはりこれから1ヶ月後に議会を迎えることになります。二元代表制の一翼を担う議会の皆さん方とは、まず信頼関係を築きたいと思っておりますけれども、私自身がその流儀を理解していない所も正直ありますし、そして、顔と名前は、政治家でこのまちでやってきましたから知ってはおりますけれども、実際どんな人なんだろうかですとか、市政に向き合う姿勢がどういうものなんだろうかというのが、お互い分かっておりませんので、またその辺りのところはしっかりと丁寧にやって、願わくば、しっかりと6月議会を市議会の皆さん方との信頼を積み重ねることができる機会に出来れば、本当の意味での4/15から始まった、お盆の水をひっくり返したような状態が、ひと山越えるのかなと思っております。ですから、それまでの間、今ひと月経ちましたけれども、もうあとひと月と半ですね、とにかく第1クールを全速力で頑張っていきたいと思っているような所でございます。
皆さん方とも本当はもっとコミュニケーションを取りたいと思っておる所ですし、私自身も発信したいなと思っている所ですけれども、なんせお盆の水をひっくり返したような状態でありますから。にわか知識で、何か政策的なことを無理にやっても、それが後になって文字に残るようなことはやはり問題ありますし、皆さん方も、今聞いても石井市長が言える範囲が限られているんだろうというようなことは、何となくお感じいただいている所だろうとは思いますから、徐々にということでご理解いただければありがたいと思います。冒頭、私の方からは以上です。


当局:それでは、各社からご質問ございましたらお願いします。


記者:借上げ復興住宅のことでお聞きします。先週の尼崎の裁判所において、裁判長の方から和解について話を、という提案があり、被告の住民側の方が継続入居を前提とするなら応じますと、一方で西宮市の方は検討しますという風に返答されて、6/20の次の裁判で、ある程度、答えを出されるのかなと思うのですが、まず、まだ当選から1ヶ月経ったばかりということで、難しい所があるかと思いますが、今の所、どのように裁判を対応していくかについて考えをお願いします。


市長:この件は、今朝も庁内でミーティングをしましたので、私の中では優先順位というか、大変大きな自分自身の手腕も問われる、姿勢も問われる重要な問題だと思っております。
選挙の際の様々な質問に、私が何を書いたのかということも当然自分は記憶に残っておりますし、理解もしております。現状に関しては、明確にこういう方針で行きますという所は、正直今日の段階でもまだ、引き続き検討しております。私の思いは、3年前に9月議会に提起されて12月議会に議会の理解を得て、そして今日に至っておる訳でございますけれども、私の外から見ていた思いはですね、やはり思っていた以上に長くかかってしまったんだろうと。一方でこのまま飛行機に例えるとですね。私はとにかく軟着陸させたいと思っております。乗組員と乗客がケガなく軟着陸出来る所はどこなんだろうと。一番いいのは、飛行場の滑走路なんだろうけれども、しかし、その軟着陸のあり方が、ハドソン川に降りて結果として軟着陸できた場合もあるだろうし、乗客、乗員を傷つけずというのが、一つの比喩ですけれども、それにあたって、私の認識は、選挙の前と今も変わらないのは、このまま市役所として裁判に頼ることだけで、みんなが納得できる解決に、裁判をしていた時は思っていたかも知れないけれども、今の段階、この3年経った所でですね、裁判にだけ頼るということが唯一の選択肢なんだろうかということに関しては、それが唯一の答えではないだろうと。ただ、今、皆さん方にはフラストレーションを溜める答えになるかも知れませんけれども、ありとあらゆるケースを想定を今役所の中でしてはいます。そして、議会の皆さん方の理解をそういう意味では得られるようにしなきゃいけないだろうし、ただ、そういう答えなんなんだと言われるとですね、正直、これは悩んでいる所です。あなたの判断一つじゃないかと言う人がおりましたけれども、私の判断一つの問題だけではないだろうと。いくつかの質問が選挙の前にあった時にですね、私の気持ちとして西宮市の対応を何とかしたいという思いはあると。
一方で、私自身が選挙に当選して、市長に就任したその時に私がその瞬間から原告のトップになるという中で、言ってみれば、糸が絡んだものを市長室においていかれたような気分もいたしますから、それをどうときほぐすかというのが、すごく難題としてあってこの1か月間、頭を悩ませてきたことであるのは事実です。悩みながら、その糸口を探りたいというのを引き続きやっていく所です。


記者:6/20という一つの期日がありますが、それまでには結論、返答というのを出せそうでしょうか。

市長:とにかく6/20には、こちらから出ていかなければなりませんので。何らかの検討結果はその時出さないといけないでしょうから。ただ、それがファイナルアンサーかというようなことか大きな新しい球が出るかいうことも含めて、6/20の段階まで、場合によっては、それ以降も考えていくということです。別に逃げようと思っている訳でもないし、まだ確定的な答えが出ていないということです。あっちにも話を聞き、こっちにも話を聞き、そして色々なケースを想定して、やろうとしていると。ただ申し上げている通り、走っている電車に乗って、今までの足跡がある中で乗っていることで、白地のキャンパスに絵を描いているというものではないものなので。そして、平成27年から裁判自体は始まっておりますけれども、それまでにも本市の行政というものは続いておりますので、そういうような中で検討中です。

記者:訴訟自体を取り下げるという選択肢自体は今はないと理解していいんでしょうか。それも選択の範囲内と理解していいんでしょうか。

市長:先ほど申したことを繰り返す以外はないんですけれども。ただもう、そういう一つひとつの質問になっていくと結果として、僕が今思っていない所に選択肢を持って行かれるかも知れないから、そこはさっき申し上げた範囲でということで忖度してください。

記者:前の今村市長は、記者会見よりもホームページで文章を公開するのが優先だというような発言もあったりしましたが、新市長は報道との関わり方というかそういったことに関してどういう姿勢でいこうと思われていますか。

市長:一言でいうと自然体。今村さんと私は違う人格であります。そういう中で、今村さんの方針が未来永劫まで続く市の方針かというとそうではないんじゃないかと思います。ですから、私は自然体。報道の皆さんに関する考え方というのは、別に今村さんを弁護するつもりも、攻めるつもりも全くなく、私は皆さん方を通じてお知らせをいただく訳ですよ。ですからホームページもある意味、マスに知らせる手段だけれども、やはりホームページを見に来てください、石井登志郎さんをとにかくフォローしてください、マスコミは全てバイアスがかかっていますからというつもりもないけれども、マスコミの皆さん方に一番最初に知らせなきゃいけないという訳でも別にないと思う。
だから、トランプさんなんかもCNNに対してフェイクニュースだと言ってしまってますけど、色々な咀嚼、忖度は人間ですから、私が今言っていることに対してもあろうと思います。それがあまりにもニュアンスが違ったら、おかしいじゃないかというようなことはありますよ。ただ、常にマスコミを通じて何かを知らせることありきではないし、ツイッターとかこっちの発信だけがありきという訳でもないし、そこは特段、いい意味何も考えていないというか自然体で、何か発信したと思った時に、自分でツイッターで何か言う日がくるかも知れないし、という感じではないではないでしょうか。

記者:ホームページへの掲載を優先するということはないということでしょうか。

市長:私はないですね。

記者:退職金のことで。公約の目玉だと理解していたものなんですけれども。これについて6月議会でどのようになされるかという考えをお聞かせください。

市長:まず公約ですから、全ての公約を冒頭申し上げたように、実現可能なものから可及的速やかに実現をしていきたいということでもあります。6月議会でいうことで問われると、議会に対して何を提案するかというのは、議会の直前に何をお示しするというのを、議会でといわれるとそういう答えになりますので。一般論で包みますけれども、可及的速やかにできるものから対応していきたいという文脈の中で、今記者がおっしゃったような話になる方向でいきたいという気持ちはあるけれども、しかし、そこが6月議会にこれ出しますという風になっちゃうとですね。一刻も早く実現を目指しますかというとそれはそうです。ただ議会のことになると議員の皆さんがおられるので、おまけに議会というのを経験していないので、どの議案をどう出すかという調整に関しては、今から議会なるものがどういうものかと言うのをしっかり咀嚼した上でやっていきたいと思っております。

記者:神戸新聞に掲載されている6月議会に提案する意向を固められたというのはそれはそういう理解でよかったでしょうか。

市長:神戸新聞さんに書いてあることが何だったか、ちょっと斜めぐらいでしか読んでいないですけれども。そこにいた記者とどんな会話したかなということですけれども。こう書かれたなぁという感じがしましたけれども。

記者:否定することではないという理解してよろしいでしょうか。

市長:それも含めて忖度してください。

記者:細かな話をさせてください。退職金については、108票差で、僅差で勝つことの一つの大きな原動力であったという理解でよろしいでしょうか。

市長:それは別に細かな話ではなくて大きな話だと思いますよ。ただ、それに対する答えは、何が欠けてもダメだったというのがそうですから。まちを歩いていると、オレ120票ぐらい集めたというような人がいたりだとか、この政策で200票ぐらいいっているよとか、あの日、午後から晴れたから500票ぐらいいったよとかね。色んな人が色んなことを言われる中で、そこは自分の中ではこれが上手く作用したかな、これは思ってより作用しなかったなというのはなんとなくはあるけれども、ただその全てが一つ欠けてもダメだったというような風に思いますし、アレだけということでもないだろし。そういう感じではないでしょうか。

記者:論理の裏表だと思うのですが。分かりました。確認なのですが、2/20に今村市長が退職をするということになって、その後に退職金をなくそうということを掲げられたということで理解しているんですが、それはそういう理解でよろしいですか。

市長:明確な日付としては分からないけれども、今の質問にイエスかノーかというのははっきり言えないけれども、今回の今村さんの話と3割減額条例が出たことと私が公約に掲げたことは、それは相関しますよ。

記者:そこがあって着目して、市民もそれに理解を示したということでしょうか。

市長:そこがあって議会がそれに着目した。そして今村さんもそれに辞職をしたことに関して作用したという風に言われている。そういう流れで、市民もあのことに関心を示したという風に私も見えたと。その中で私が分かりやすくあの公約を掲げたと。いう感じじゃないでしょうか。

記者:なぜ、退職金を0にする必要があるんでしょうか。

市長:分かりやすいじゃないですか。

記者:もう少しだけ。なぜ退職金なのか。そもそも退職金てどういうものかというと成功報酬であるかというとそうでもないし、定年を迎えた後の余生を過ごすお金かというと、そういう訳でもないと思います。ご自身の年齢からいえば。退職手当というものがご自身にとってどういうものであって、だから必要ないんだという論理を教えていただきたいのですが。

市長:論理をいうよりも、大事なことはね、これは政治だよ。政治判断。すごい乱暴な言い方をすると政治の全てが論理的かというとそう思いますか。そういうことじゃないですか。勿論、自分の中でもそれなりに咀嚼はしていますよ。だって、国会議員やっていたときに、国会議員は何十年やっていたって、退職金ないからね。勿論、今私は公務員で、議員というのは公務員と違って国会議員は歳費。性質は違いますよ、しかしいわゆる特別職で今の時代、ことの成り立ちは違いますよ。そして今私は公務員だから、今は公務員の共済組合に入れてもらったから。
ただ、国会議員の時に不思議なのは、国民年金で国民健康保険。国会議員てそうなんだよ。そういう違いはあるけれども、政治家でね。選挙を経てやると。議員と首長は違うことを認識はするけれども、こと選挙として特別職として仕事をするという意味では一緒な訳で、そういう意味では退職金があるって最初聞いた時には、あぁそうか市長には退職金があるんだという、逆に新鮮だった。初めて市長に出ようと思ったときに退職金いっぱいもらえるから市長になろうなんて全然思わなかった。だから、国会議員をやった僕からすると。僕の場合3年3ヶ月だったけれども。今回は4年だね。4年で退職金がもらえるということ自体、まずそういうものが私にとっては不自然だった。それが論理的に説明できるかというと論理ではないですね。これは自分の感覚とそして今まで色んな一連の話がある中での政治です。という感じでしょうかね。

記者:確認なんですが、条例を提案する場合には、任期中4年間のみに限った話になるという理解でよろしかったですか。

市長:もし、ということに関してはなかなか答えられないですね。ただ、まぁそういう意味では色んなケースがありますので。公約を真摯に実現をしたという風に市民に思ってもらえるように、同時に条例ですから議会の皆さん方の理解を得られるように調整していくということではないでしょうか。

記者:改めてもう一度確認なんですが、政治家で神戸新聞さんの取材の中で答えられているのであれば、そこの所は違うならば違うと答えてほしいし、そうであるならばそうと答えてほしい。ここの所で後ろに下がられると若干議会におもねって後ろに下がるのかなという風に感じてしまう。出来るか出来ないのか何か不都合があるんでしょうか。

市長:今のは記者の意見として聞いておきます。私としては答えられる所は全部答えたつもりなので。

記者:退職金のことでですが、退職金の廃止を提案したいという理解では変わりはないということでよろしいでしょうか。

市長:私の公約にそう書いた印刷物は当然ありました。そう書いたことも承知はしています。その中で制度そのものを廃止していくこということと任期の時だけだという所に乖離があるということの指摘が場合によっては出てくる可能性もあるかも知れません。

記者:意向としては、当初の公約といいますか、詳細の詰めという所ででしょうか。要するに100%おっしゃったことがすぐに提案したら通るという訳でもないし、議会との関係の話もあるから、そこは調整するけれども意向としてはそうですということでよろしいですか。

市長:もう一つ合わせて言うと、意向は自分が書いたことがそのまま意向として、つまり廃止と書きましたから、その意向は常に持っているんだろうと思います。その中で現実的に通るものにしたてあげるために、若干の修正をすることがあって、それに対して質問ないし問われれば答えなければいけない義務は出てくると思います。一つ参考になるのは、やっぱり大阪の府と市の中でやったことですよね。結局市長退職金というのがドカンときますから。
特別職として4年間、給与とボーナスと退職金、もっと言うと市長にはないんだよね、政務調査費。それは今言わなくていいか。そういう中で市長が4年間いい仕事をするために、そして場合によっては、それなりの収入がないと、それなりの活動費がないと、いい人がいい仕事をできないじゃないかということを言う人もいたりしますね。その中で、私は今回政治論として、あの文言を書き、そして議会に通るために今から工夫をしなければいけない。一方で思いとしては、西宮だけに限らず市長という4年間でどういう活動費があって、どういう歳費があってというのを、私の中だけではなくて未来の中で議論していきたいなとは思います。
ただ、それと、まず出来るだけ早い未来になんらかのアウトプットを、100点満点じゃなくても出せる所から出していくということは。いきなり100点取れませんから。

記者:出来るだけ速やかに、議会とも調整を図りながら、最速だと6月に提案するということですか。

市長:そうですね。最速だと6月ですね。

記者:それはおっしゃったように退職金をなしにします。あと給与を減額しますよと言う場合に資産がある人しかなれないじゃないか、という批判もあり得るということですということをおっしゃっておられる。

市長:そうですね。

記者:退職金の話ですが、石井市長に限った話になるのか、それともその先の市長も続いていくのか、それは石井さんのみということでよろしいでしょうか。

市長:今の中で既に答えたと思いますので、それで咀嚼してください。

記者:今までのお話で、借上げ復興住宅とか退職金とか、優先的な施策があるというのは分かったんですけれども、その他のその次くらいにどういったものを優先にするかというのは。

市長:政策の中で掲げたものの中から?それともそれに限らずなんでも?

記者:なんでもで。

市長:政策の中で掲げたかどうかあれだけれども、例えば学童保育、育成センター。待機児童ゼロの話は政策でも掲げましたし、優先課題だし今年だけでなく来年、再来年と続く話なので、大きな話なんですけれども。問題意識を持っているということでは、これから学童がパンクをするというようなことに関して、教室不足、育成センターの場所不足、このままのやり方をしていくと小学校がパンクをしちゃって待機児童から、今度待機学童問題というのが、表に出てしまうということになるのであればですねまずいなと。選挙に出ている時にある女性が、私も活躍したいと。女性活躍社会と安倍さんも言っていますし私も活躍したいですが、今のままでは活躍できないみたいなことをおっしゃって。その方は、お子さんが3年生で、そこ4年生が学童をやっていたかどうかあれですけれども、5、6年は西宮の場合あんまりやっていないから、しかしそこまで一気に出来るかというと、そもそも1~3年生の受け入れですら、このまま行くとパンクの予兆もある中で、その課題はマズイなと。本当は、コミュニティスクールを前に進めるだとか、新たな施策をしっかり進めるようなことをやっていきたいと思っていたのが主なんですけれども、この育成センターの話などは、目の前に現れている問題が雪だるまのように大きくなりそうな予兆のある話なんで、新しいものに手をつける前に、別の策を講じるか今のままやるかも含めて考えないとマズイなというようなのが、今思う浮かんだ所ですかね。

記者:施設が必要ということでしょうか。

市長:そのやり方も含めて。他の自治体で色んなやり方やっている所もありますし、西宮の今までのやり方をずっと続けていくと財政的にも場所的にもパンパンになっていって、待機児童問題が待機学童問題に顕在化していくのが大変だと。合わせて待機児童問題で、いま国で教育の無償化の話が行われていて、結局認可外をどこまで線を引くかというようなのが、なかなか国の中で竹を割ったような返事にならないと。そういう時に、もし本当に保育の無償化をやったらですね。いまの保育需要率がどれだけ跳ね上がってなるかかというような所は、正直、中に入ってさらに深刻だな、マズイなというような感じを正直いたします。特に深刻に見える地域が、皆さんもご存じの通り、土地が限られている地域にそういう問題が偏っていますから、その問題と合わせて早急にというか、色んな知恵を組み合わせなければいけないなという思いですね。ただ、いま言ったように保育の無償化によってどれだけ跳ね上がるか分からないので、不確定な要素があるので。不確定な要素というか私が咀嚼していないだけかも知れないけれども、そういう意味では、すごく慎重かつそこを見ていかないと、仕事復帰をして活躍したいと思っている女性のまさにキャリアの機会損失になるなんてことがあったら、それは子育てするなら西宮と言っている場合じゃなくなるので、出来る手当が何なのかというのを一生懸命考えている所です。

記者:育成センターですが、1~3年については預けられているんですが、国が行っているのは、1~6年生で預けれるようにという、ここの乖離が多分すごく大きくて、阪神間でも立ち遅れているというのがあると思うんですが、そのことをおっしゃっているんでしょうか。それとも、1~3年生の部分でもかなりカツカツになっていて、例えば、学校の教室を使っているような現状があるので、それがマズイというような理解をしたらいいんでしょうか。

市長:両方ではないでしょうか。ただ、いま言ったことのニュアンスで、前者か後者かでいうと後者でしょうね。いま年々保育需要が上がっている中で、いまの子たち、1~3年生もなんとかおさまっているけれども、おさまっていない予兆も見え始めているし、これが来年、再来年になっていくと、もうマズイですというような感じではありますよね。だから、色んな手法ありますよね。宝塚は民設民営でやっていたりだとかするらしいし。そうなるとどこまでそこに行政コストを割くか、何かもっと他のやり方がないか、是非記者の皆さんも、見るに見かねてこういう自治体のやり方どうですか、みたいなのを教えてもらったら嬉しいなと思います。そういう意味では、僕が錯覚しているだけかも知れないですが、市役所の職員の皆さんと仕事をして思ったのは、すごくおめでたい解釈だけれども、今村さんもある意味外からかも知れないけれども、しかし彼は市議会という中だったから、半外だよね。私の場合は市民ではあるけれども、市役所にしてみればほぼ100%外の人間だということを考えると、全部が全部そうだというつもりはないけれども、市役所の職員の皆さんの中では、私のもののアプローチとか私がこれはどうなんですかということに対して語弊を恐れずにいうと、新鮮に思ってくれている職員の方もいるんじゃないかなと思います。
だから、それぞれの部署でいい事例とか調べているだろうし、メディアの皆さんが色々やったのでこういう事例で改善しましたと。やっぱり地方自治って1,700の自治体が、勿論都市部ばかりではないけれども、東京の江戸川区でとか港区、世田谷区でとか、東大阪市でとか、都会で似たようなこと悩んでいるんですよ。案外、あそこの自治体でこの問題お利口にやってるなみたいなのは、猿まねじゃいけないけれども、西宮流に当てはめてやることは素直にやってもいいようなことってたくさんあると思うんですよね。

記者:育成センターのことでいうと、具体的にこういう指示を出しているというようなことはあるんでしょうか。

市長:まずはわが市の参考となる事例を見ましょうよということ。それから、この先このまま転がしていくとパンクするというのは、私が来る前から認識しているので、それに対しての対応案を複数検討していると。どうしても議会に提案するとか皆さんにお伝えする段階では、こうしますと言わなきゃいけないんだけれども、逆に本当は可能なら議会に対しても、この3つ考えているんですけれども、どれがいいんですかねと一緒に聞いてみて、一緒に考えてもらってもいいかなと思うんだけれども。しかし、それはなかなか市役所の中では機微に触れる情報とかあるから、それをどこまで晒せるんだろうという所もあるし。
ただ、私に対しては機微に触れる情報も一緒に共有しなきゃダメなので、これから今の段階では、いつまでにどうパンクが予見されるんだと、そしてどこにどういう解決策があるんだという、それにはどういうやり方があるんだということを可及的速やかにまとめてもらっている所ですね。

記者:結局はどうやって受け皿をつくるかという話になるんですか。

市長:それだけではないと思いますよ。結局、考え方をガラッと変えるっていうのもあるかも知れないし。分からない。

記者:病院統合の話なんですけれども。既に知事の方には挨拶に行かれたことがあると思うんですけれども。病院の統合についてお話されたりというのはありましたでしょうか。

市長:知事とは、市長になったその週にお会いして、それは県との大きな課題なので、それは勿論話は出ました。ただ、私が、いまお盆の水をひっくり返したような状態だというのはご承知なので、もっと色々咀嚼をするようにというので、見ていただいているんだろうとは思います。ですから、いまの段階でこれから近未来に知事と一週間以内に会ってなにか談判するというような流れではありませんが、ただ、まぁそれも一番最初に言った文脈の中ですよね。私が咀嚼をすることによって物の判断が遅れてはいけないということと、それからこの件に関しては議会を気にしています。議会が主導的に知事に書類を持って行ったということを果たされましたから。私が市長になりました。私が知事と決めましたというようなことではないんだろうなとは思います。おもねている訳ではありませんが気にはしています。

記者:柔らかすぎるかも知れませんが、娘さんの送り迎えとか私生活の中で、首長になって変わったなとかこういうことがすこしやろうと思ったことが出来なくなったりとか若しくはするようになったとか何かございますか。

市長:忙しくて。選挙中も忙しかったけれども。送り迎えもほとんどやったことないですから。そこも変わりませんし、後はまぁ選挙の2、3ヶ月、最後はずっと外に出ていましたから、娘とのコンタクトというのは…、ただ1日、2日かは連休のときに休ませていただきましたのでその時はアレですけれども。娘に関して何か変わったかと言われるとそこは特にいまの所、引き続き忙しくさせてもらっているので…、変わりはないんじゃないでしょうか。

記者:病院の話ですが。思いとしては就任してからも変わらず、統合を早期実現したいということでよろしいですか。

市長:思いは変わらないですね。思いは変わらない中で、単にくっつけて大きい病院が出来ましたっていうようなことだけだとダメだなと思う訳ですよ。それと統合するにあたって色々考えなければいけない前から分かっていた課題に対して市が、どれだけ向き合えているんだろうかということに関してもチェックしなきゃいけないだろうし。

記者:課題というのは。

市長:やっぱり公立病院ですから、勿論、県立西宮のこの救急のまさに役割というものもあったりする訳ですけれども、新しい病院を単にくっつけますというだけではなくてですね、まさに地域の中核としてどんな病院を作るんだということを私の思いも今後は出していきたいと思うし、知事の思いもしっかり受けて県の意向も、それから西宮の議会も市民も、そういう中で単に新しい病院です。くっつけました。きれいになりましたということじゃない。そういう絵を描く作業は、これはなかなか大変ですよね。例えばこの前、中川宝塚市長と話した時に、あの方たちは北に持ってきて欲しいと常々言っている訳で、検討委員会には伊丹市の病院の管理者に入っていただいている訳ですけれども、そういう中で、しかし、西宮で言えば西宮に大きな病院がというような思いで今日まできておりますけれども、一方で県全体の施策として、私が県のことを考える必要はないけれども、私が宝塚や伊丹のことを知らないよと言ってしまったらおしまいなんで、それに対して、一方ではそういうような配慮も受け入れるようなそういう環境整備もいるだろうし、その受け入れるというニーズがどこにあるのかということもしっかり整理しなきゃいけないだろうし、ということだとかじゃないでしょう。

以上

本文ここまで