「子育て総合センターのびのびあおぞら館」へ行ってみよう！

近年、少子高齢化や家族構成の変化などにより人と人との繋がりが希薄になり，身近に相談できる相手がいなくなることで、子育てが孤立し子育ての負担感が増しています。子育てへのストレスが増すことで、児童虐待やネグレクトなど深刻な問題を引き起こす可能性があるため、孤立化を防ぐ取り組みや居場所づくりが求められています。

「西宮市立子育て総合センターのびのびあおぞら館」は子供同士、保護者同士が集い、楽しみ、交流を広げる場です。行政・家庭・地域社会などと連携して、乳幼児の心身ともに健やかな成長及び発達を支援しています。また、子育て講座、イベント等の企画、さまざまな子育て支援情報の提供や子育て支援、幼児教育、幼稚園・保育所・小学校の連携について調査・研究しています。（2001年4月開設）

こんにちは！転勤族ママ&キッズ探検隊in西宮です。
我が家の子供達は、体を動かすことが大好きなので、毎日の遊び場は本当に悩みます。
そこで今回は、子どもはのびのびと遊ぶことができ、親は子どもを通して親同士もふれ合い、学び合える「西宮市立子育て総合センターのびのびあおぞら館」のへ行ってきました！

JR西宮駅から徒歩6～7分、お散歩気分で歩くと「子育て総合センターのびのびあおぞら館」に到着。
ベビーカーや自転車からお子さんを下ろして、中に入ってみましょう！

駐輪場は広いので子供の乗り降りも安心！

玄関横にベビーカー置き場。屋根があるので雨の日も安心

「親子サロン」は、0歳から就学前までのお子さんとその保護者及び妊娠期の方を対象にしています。
平日は1日約50組程度、イベントがある時はその倍ほど来館されるそう。

広い玄関と大きな靴箱！

絵本作家の武内祐人（たけうち・よしひと）さんの可愛らしくて賑やかな絵画がお出迎え！

まずは、玄関を入って右手にある親子で遊んだり交流したりできるスペース「親子サロン」へ！
初めて利用する方は、受付で利用申込書に記入し、登録カードを作ってもらいましょう。
まずは、貴重品以外の荷物をロッカーに入れます。（貴重品を持ち歩ける小さな横かけのポーチなどを準備しておくと便利ですよ！）
そして親子で手を洗い、いよいよお部屋に入ります。

親子サロン利用申込書に記入します

登録カードをかざすと入退館が記録されます

太陽の光が差し込む広くてゆったりとした室内

子どもたちはたくさんのおもちゃに目を輝かせて遊んでいます。
室内だけでなく、お庭で砂場・すべり台遊びができるのも魅力的！
ドールハウスやおままごとなど木の優しい感触のおもちゃに癒されます。
雨の日でも飛び跳ねたり、身体を自由に動かしたりして遊べる室内遊具は、親子で笑顔になる楽しい時間が過ごせます。
年齢に合った遊具、おもちゃが用意されているのも嬉しい！
季節毎に壁面の飾りやおもちゃが変わるそう。訪れるたびにワクワクしますね。

飛んだり跳ねたりすべったりできる室内遊具

ねんねの赤ちゃん用おもちゃも充実！

小さな弟・妹と、お兄ちゃんお姉ちゃんがいる方は、それぞれの子どもの遊ぶペースが違ったりして大変ですが、一人ひとりが楽しく遊べるように、様々な年齢の子どもたちが楽しめるおもちゃがたくさん！
また、授乳室・オムツ交換台・ベビーベッドも室内にあるので安心。
「生まれてから初めてのお出かけです！」「最近引越しで西宮に来ました！」「下の子が生まれてからうまく上の子と遊べていない…」など、子育てに関する悩みの相談も、ぜひ気軽に親子サロンのスタッフさんにお話してみてください。
地域との繋がり、サークル活動にも力を入れているそうで、西宮市内の子育てに関するいろいろな情報を教えてくれますよ！

水分補給は受付横のベンチで

子どもの身長に合わせたトイレ

お外の砂場・すべり台。夏はお水遊びができることも！

お外で遊び終わったら、しっかり手を洗いましょう

「親子サロン」では、子どもたちがのびのび遊び、保護者同士も交流できる催しをしています。定期的には、下記内容を開催。ホームページから開催日時が調べられます。ぜひ参加してみてください。
・パパDay（「親子サロン」が初めてのパパもお気軽に！）
・こんにちはタイム（0歳とプレママのミニ交流会）
・えほんとのであい…うふ・うふうふ（図書ボランティアさんによる、絵本・紙芝居の読み聞かせ）
・あおぞらサロン　あくしゅでぎゅっぎゅっ（併設されている付属あおぞら幼稚園と「親子サロン」との交流）
・子育てコンシェルジュ相談会（子育てコンシェルジュが、子育てについての悩み、困りごと、公園、施設、サークル、医療機関、保育所や幼稚園のことなど、子育てに必要なことを教えてくれて、地域との繋がりをサポート！）
・子育て相談会（臨床心理士に、断乳、夜泣き、赤ちゃん返り、子供の性格などあらゆる子育ての相談ができます）
・絵本室の開放（付属あおぞら幼稚園の絵本コーナーで、絵本・紙芝居、読み聞かせなど、親子で本を楽しむことができます。）

付属あおぞら幼稚園の絵本室は月曜～金曜は14時～16時、幼稚園休園時は10時～16時に開放しています

絵本室の鳩時計。午前12時は鳩がたくさん出てくるよ！

火曜から土曜まで1日2回開催しているのが、手遊びや親子遊び、リズム体操、読み聞かせなどを行うリズムタイム。11時30分と16時15分にそれぞれ行いますが、その時の参加人数とお子さんの年齢層に合わせて内容を決めているそうですよ。
また、お誕生月のお子さんは、手形をとってお誕生日カードを作れるとのこと。嬉しいですね！

楽しいリズムタイムでみんないい笑顔！

子どもの発達や生活習慣、子どもとの関わり方などで悩んでいることや気にかかることを相談したい方は、「子育て相談」がおすすめです。
「こんな相談でもいいのかな…」と思ってしまうようなことでも大丈夫。相談は、電子メール、電話、直接来館で受け付けています。
直接来館は予約が必要で、1回の時間は概ね50分です。秘密は守られます。
相談時は、子どもの状況に合わせて、様子を見ながら同室でも、親子別室でも可能です。

プレイルームがある相談室では、臨床心理士さんが子どもと遊びながら精神面・運動面・コミュニケーション力などを観察します。子どもの持っている力を把握したうえで、必要な支援や解決の道筋を一緒に考えてくれます。まさに、「子育て」の具体的なヒントをもらえる場所です。

電子メール、電話、来館含め、年間1,000件以上の相談があるそうです。
母親、夫婦、祖父母、時には妻を心配した夫が来ることも。
西宮市では無料で、回数の制限もないとのことなので、「最近子育てがちょっとつらいな、心配だな」と思うことがあれば一人で抱え込まず利用してほしいと、臨床心理士さんが話してくださいました。

おうちにいるような雰囲気でゆっくり相談ができます

プレイルームにある箱庭

多種多様なおもちゃを通して子どもの心を引き出します

「のびのび」は、1歳6か月から2歳6か月の子どもがいる親子を対象に、仲間づくりなどを目的にした企画講座。合計8回の活動日があり、ママたちで和気あいあいと話し合ってチーム名を決め、活動内容も考えるそう。
この日は、新聞紙をビリビリ破って丸めて、前回作った鬼のお面を使って節分のイベントをしていましたよ。
また、最近悩んでいることはふせんに書いて“みんなに聞いてみたいの木”に貼り、その内容からテーマトークを行います。ハミガキや歯医者さんをテーマに話されている時は、私も聞き入ってしまいました。
初めは慣れない環境で泣いてしまう子もいたそうですが、活動期間の半ばになるとほとんどのお子さんがニコニコ楽しんでいて、お友達と仲良く過ごせているそうです。

新聞をビリビリ破って丸めて楽しいな

最近悩んでいることを共有する”みんなに聞いてみたいの木”

お帰りのあいさつも楽しく！

「のびのび」に参加しているママさんは
「同年齢との関わりが良い刺激になって子供の成長を見ることができ、親子で仲良しのお友達ができて、参加して良かった」と笑顔で話してくれました。

合計8回の活動が終わっても繋がりを持ち続けるように、チーム名を使って登録サークルに移行して活動を継続することもできるそうです。仲間がいるって心強いですね！

帰り際、水槽のお魚に夢中になる子どもたち！

私自身、西宮市に引っ越して約2年。今も子育てに関する相談は、地域担当の保健師さんにしています。保健師さんからも「のびのびあおぞら館」を紹介してもらったのですが、私は何とか自分で頑張ってみようと行こうとせず…。
でも、今回の取材で「何でもひとりで解決しようとせず、子育ての為にある施設を頼ってみよう！」と思いました。
生まれも育ちも西宮市のみなさんも、西宮市に引っ越してきたみなさんも、「子育て総合センターのびのびあおぞら館」を気軽に利用してみてくださいね！

【転勤族ママ＆キッズ探検隊in西宮】
記事は、転勤族ママ＆キッズ探検隊in西宮の「転ママ編集部」メンバーが交代で書いています。
転ママplusグループHP（外部サイト）
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