令和6年度施政方針を表明
持続可能な未来へ財政構造改善に着手します

写真:西宮市長 石井 登志郎

2月21日に石井市長が令和6(2024)年度の施政方針を表明しました

令和7年(2025年)に迎える市制施行100周年を一つの節目とし、その先の西宮の未来は明るく希望に満ちたものであるというメッセージ、そして施策を具体的な形にしていくことが私に課せられた使命と自覚し、市政のかじ取りを担っていきます。

施政方針の全文は
【市ホームページ】令和6年度西宮市施政方針

市公式YouTubeで動画を閲覧できます

財政構造改善の取組

令和4(2022)年度決算では、収支不足を補塡するため財政基金から多額の取崩をすることとなりました。今後も多額の収支不足が見込まれますが、持続可能な市政運営を行うためには、一時的な財政対策を行うのではなく、財政構造そのものに切り込むことが必要です。

これまでの行政経営改革に加え、現在策定中の西宮市定員管理計画等と相互連携を図りながら、財政構造改善に向けた取組を、強い危機感を持って進めてまいります。

新年度 主な事業・施策

住環境・自然環境

市民一人当たりの身近な公園面積が特に少ない上ケ原小学校区において、新たな公園の整備に着手します。

阪神西宮駅の北側地区は、駅前広場整備や安全で快適な歩行者空間の確保、新中央図書館を含む公民複合施設の整備など、本市の都市核にふさわしいにぎわいと活力のある駅前空間の再整備を公民連携で進めます。

子供・教育

安心して子育てができる環境づくりに向けて、地域がつながり、社会全体で子供を育み、子育てを支えていく機運を醸成し、子供たちの声を踏まえたまちづくりを進めていくための基盤となる「(仮称)宮っ子つながり支える条例」の制定に着手します。

公立幼稚園と公立保育所の再編は、浜脇ブロックで着手します。本市の幼児教育・保育の質の向上につなげるため、幼児教育・保育センター機能を担う体制整備を検討します。保育ニーズは依然として増加しており、既存施設を有効活用しながら、待機児童の解消を目指します。

障害のある子供と障害のない子供との交流や共同学習をさらに進め、誰もが共に学べる環境づくりに取り組みます。学校施設の効率的かつ効果的な建替・改修を推進し、引き続きトイレの洋式化や体育館の空調整備に取り組みます。

福祉・健康・共生

医療的ケア児等とその家族が個々の状況に応じた支援が受けられるように、医療的ケア児等コーディネーターを配置します。

市立中央病院と県立西宮病院の統合再編新病院「(仮称)西宮総合医療センター」は、昨年7月から建設工事に着手しており、令和8(2026)年度上半期の開院を目指します。

出産・子育て応援給付金は、現金による給付から電子クーポンによる給付に切り替えて、迅速な支給と市民の手続き負担の軽減を図ります。

都市の魅力・産業

地域の交流拠点として整備を進めている「(仮称)越木岩センター」は、令和8年度の供用開始に向け、解体・建設工事に着手します。

西宮中央運動公園と中央体育館、陸上競技場等再整備は、設計・解体工事に着手します。地域に開かれた公園を舞台に人と人をつなぐ運営を目指し、公園とスポーツ施設を一体的に整備します。

環境・都市基盤
安全・安心

「2050ゼロカーボンシティにしのみや」の実現に向け、再生可能エネルギーの公共施設への導入や公用車への電動車の計画的な導入など二酸化炭素排出量削減に資する事業を順次開始します。

小学生が中心となっている環境学習の取組に中高生向けのプログラムを加え、資源循環型社会、脱炭素社会の形成への自発的な行動に結びつくよう環境学習のバージョンアップに取り組みます。

令和7年は、阪神・淡路大震災の発生から30年を迎えます。この節目の年に当たり、改めて震災に関する情報発信等により、当時の記憶・教訓を継承し、一人一人の防災意識の向上を図る契機とします。

政策推進

持続可能な地域社会や地域活動の実現に向け、地域の実情等に応じたさまざまな地域活動を支援できるよう、地域行政の在り方の見直しに取り組みます。

マイナンバーカード関連手続き専用窓口における「申請書自動作成システム」や、小規模開発事業などの各種手続きへの「にしのみやスマート申請」の導入により、市民や市内事業者のさらなる利便性向上を図ります。

財政構造改善基本方針に基づき、総人件費の抑制を進めます。職員数の抑制と適正な人員配置を行い、多様化・複雑化する行政ニーズに対応できる体制を確立していきます。

財政構造改善の取組をしっかりと行うことにより、安定した市民サービスを受けられる、そう誰もが思える状況に導くため、全力を尽くします。

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令和6年度 一般会計予算案
総額2032億976万円

予算案は市ホームページで公表しています

市ホームページ 令和6年度予算案の概要

【問合せ】財政課(0798・35・3414)

令和6年度一般会計予算案の内訳
歳出
令和6(2024)年度 令和5(2023)年度
民生費 954億3428万円(47.0%) 935億1665万円(47.9%)
教育費 241億8748万円(11.9%) 220億103万円(11.3%)
総務費 218億3367万円(10.8%) 204億2839万円(10.5%)
衛生費 201億4580万円(9.9%) 195億1886万円(10.0%)
土木費 183億2465万円(9.0%) 162億7748万円(8.3%)
公債費 143億121万円(7.0%) 147億2794万円(7.5%)
消防費 66億2410万円(3.3%) 62億7765万円(3.2%)
その他 23億5857万円(1.1%) 24億8385万円(1.3%)
  • 民生費…福祉の充実に
  • 教育費…学校教育や社会教育の充実に
  • 総務費…文化振興や広報に
  • 衛生費…保健医療や清掃事業に
  • 土木費…道路や公園の維持管理等に
  • 公債費…借金の返済に
歳入
令和6(2024)年度 令和5(2023)年度
市税 895億3781万円(44.1%) 899億1431万円(46.1%)
国県支出金 529億6130万円(26.0%) 517億9705万円(26.5%)
譲与税・交付金 172億8925万円(8.5%) 156億9660万円(8.0%)
市債 134億7120万円(6.6%) 95億9320万円(4.9%)
繰入金 80億9200万円(4.0%) 97億5622万円(5.0%)
使用料・手数料、
分担金・負担金
74億224万円(3.6%) 72億3163万円(3.7%)
諸収入 64億6248万円(3.2%) 55億4581万円(2.8%)
地方交付税 62億4400万円(3.1%) 50億9100万円(2.6%)
その他 17億4948万円(0.9%) 6億 603万円(0.4%)
令和6年度一般会計予算案の特徴
前年度より79億7791万円増
民生費
障害者介護給付費等の増や、児童手当の制度拡充などにより、19億1763万円の増額
教育費
瓦木中学校校舎の改築工事の進捗などにより、21億8644万円の増額
土木費
山手幹線(熊野工区)街路事業の進捗などにより、20億4718万円の増額
令和6年度予算案の内訳
区分 予算額 前年度比
一般会計 2032億976万円 4.1%増
特別会計 944億3949万円 4.2%増
企業会計 463億8744万円 2.5%増
合計 3440億3669万円 3.9%増

※予算案は3月定例市議会で審議中

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