平成31年度施政方針を表明
市民とともに魅力ある文教住宅都市へ

写真: 石井登志郎市長
平成31年度は、第5次西宮市総合計画の初年度となります。この新たな総合計画では、文教住宅都市というこれまでのまちづくりを継承しながら、西宮の魅力や強みを伸ばすとともに、地域のつながりを重視し、市民の皆様と一緒に一段上の文教住宅都市を目指します。
行政の信頼性向上に向けた市役所改革

歴史ある西宮市の市長として1年弱仕事をする中で感じるところは、本市での政策効果の検証による業務改善の取組や執行体制の面で課題が多くあるということです。行政経営改革推進のために、事務の整理、統合等の検討を行うとともにICT(情報通信技術)の活用や業務の統合・委託化を進め、働き方改革の推進や人件費抑制に努めます。
広報・広聴については「市長への手紙」などへのご意見等の分析・活用やホームページへの掲載、「LINE@」を活用したプッシュ型の情報提供などで充実させていきます。
市政を進める上で特に重要な「市民の参画」については、各地域の市民性、シチズンシップを生かし、醸成していくための取組の研究、検討とともに各地域の課題を踏まえ、地域コミュニティ強化に向けた支援の検討を進めていきます。

子供子育ての応援と子供や大人の学びの支援
子育てを応援するため、保育施設の整備を行うとともに、認可保育所等に申込みをしたが入所できず、やむを得ず認可外保育施設を利用される方への支援の拡充を図ります。
また、子供を安心して預けられる環境の整備と質の高い教育・保育の提供を目指します。さらに、子ども食堂の開設に向けた情報交換会の実施や、留守家庭児童育成センターの施設整備、新たな放課後の居場所づくり事業などを進めます。
学びの支援としては、2020年度からの西宮型コミュニティ・スクールの導入、西宮浜の小中一貫校の開校に向けた取組を進めます。また、学校園において障害のある子供に合理的配慮ができるよう基礎的環境整備を進めるほか、香櫨園小学校の新校舎建築工事を完了し、春風・安井小学校、西宮養護学校、瓦木中学校の校舎改築への取組を進めます。市立幼稚園の空調設備の全園設置を完了させるとともに、小・中・高等学校の体育館の空調設備について検討します。
青少年の健全育成や市民の健康維持、地域社会の創造に大きな役割を果たすスポーツに関しては、新体育館および新陸上競技場等の建替え整備に向けた事業者募集を行います。また、甲子園浜に多目的グラウンドを含む公園を整備する検討を進めます。
ごみの減量に向けた取組を市民と手を携えて進めます。また、芦屋市とのごみ処理広域化についても引き続き協議していきます。
シニアもみんなも生き生きするやさしいまちづくり
地域の経済と雇用を支える事業者の成長や持続的発展に向けて、各種施策を実施します。
また、働く意欲のある人の年齢に応じたキャリア形成を支援します。
未来を見据えた快適なまちを目指し、ハード面からも力強く前進する1年とします。
卸売市場再生整備事業を含むJR西宮駅南西地区市街地再開発事業の推進や、阪急武庫川新駅の設置に向けた取組を行い、北部地域についても、重要な生活道路である国道176号名塩道路全線供用の早期実現に向け、積極的な要望を続けます。
また、安全・安心で快適な自転車利用環境の改善に向けて、総合的な計画の策定に取り組むとともに、新たな移動手段である「シェアサイクル」の検討、ふるさと納税制度等を活用した「どうぞベンチ」を設置する取組を進めます。
昨年はさまざまな自然災害が起こり、改めて防災力強化の必要性を認識しました。第二庁舎(危機管理センター)の建築工事に加え、防災情報システムの構築を進めます。また、緊急告知ラジオの購入助成拡充、防災行政無線の更新にあわせた高性能スピーカーの導入、防災マップの情報更新などを行います。
高齢化社会への取組として、安心の医療・福祉体制の構築を目指します。一人暮らしの高齢者などを対象に、緊急通報時に警備会社が駆けつける仕組みや24時間対応の健康相談、月1回の安否確認(お元気コール)などを始めます。合葬式墓地の整備とともに、終活サポートなどの研究も行います。また、誰もが暮らしやすい社会の実現に向けて、障害のある人への手助けをする「あいサポーター」の養成や、簡易スロープ・手すりの設置費用を商業者等に助成します。 中央病院の県立西宮病院との統合については、新病院の基本計画を県と共同で策定し、中央病院の跡地活用についても分析・検討を進めます。 
2025年、そしてその先へ
2025年には西宮市制施行100周年を迎えます。万博開催により関西が注目を浴びる2025年、そしてその先も圧倒的に輝き、住みやすいまちは西宮市である、そのように市内外から思われるようなまちづくりに向けて、引き続き熱い情熱をもって、職員ともども、西宮市政にあたりたいと思います。
 施政方針については、市のホームページ(平成31年度西宮市施政方針)および「にしのみやインターネットテレビ」の動画でご覧いただけます。

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平成31年度の一般会計予算案
1840億7348万円

平成31年度予算案の内訳
区分 予算額 前年度比
一般会計 1840億7348万円 3.4%増
特別会計 876億3290万円 0.2%増
企業会計 474億6678万円 1.8%増
合計 3191億7316万円 2.1%増

一般会計予算案の特徴

  • 前年度より60億1745万円増
民生費
幼児教育無償化の実施や保育所等の待機児童対策などにより
約28億円の増額
教育費
香櫨園小学校や春風小学校、西宮養護学校の改築工事の進捗などにより
約27億円の増額

予算案については、市のホームページ(平成31年度予算案について)からご覧いただけます。

一般会計1840億7348万円の内訳
歳出
平成31年度 平成30年度
民生費 852億4358万円(46.3%) 824億4697万円(46.3%)
教育費 234億2092万円(12.7%) 207億286万円(11.6%)
総務費 191億267万円(10.4%) 181億234万円(10.2%)
土木費 170億3472万円(9.3%) 181億8393万円(10.2%)
公債費 159億1153万円(8.6%) 152億7168万円(8.6%)
衛生費 146億8513万円(8.0%) 148億1582万円(8.3%)
消防費 57億2554万円(3.1%) 60億281万円(3.4%)
その他 29億4939万円(1.6%) 25億2962万円(1.4%)
《主な項目の説明》
  • 民生費…福祉の充実に
  • 教育費…学校教育や社会教育の充実に
  • 総務費…文化振興や広報に
  • 土木費…道路や公園の維持管理等に
  • 公債費…借金の返済に
  • 衛生費…保健医療や清掃事業に
歳入
平成31年度 平成30年度
市税 873億6219万円(47.5%) 862億2017万円(48.4%)
国県支出金 445億2545万円(24.2%) 418億3313万円(23.5%)
市債 132億5140万円(7.2%) 129億4300万円(7.3%)
譲与税・交付金 121億1520万円(6.5%) 113億1620万円(6.4%)
繰入金 89億4845万円(4.9%) 73億5732万円(4.1%)
使用料・手数料・分担金・負担金 80億7300万円(4.4%) 87億4624万円(4.9%)
諸収入 50億9555万円(2.8%) 55億2102万円(3.1%)
地方交付税 35億9900万円(1.9%) 33億0000万円(1.9%)
その他 11億324万円(0.6%) 8億1895万円(0.4%)
※予算案は開会中の3月定例市議会で審議中。主な事業については8面で紹介

【問合せ】財政課(0798・35・3414)

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