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2011年10月25日 第1376号

22年度決算まとまる 市民に密着した事業を実施

市は、平成22年度の決算収支の状況を取りまとめました。
一般会計、特別会計および企業会計の決算の概要についてお知らせします。

問合せ先

一般会計・特別会計について
財政課(0798・35・3414)
水道事業・工業用水道事業について
水道局財務グループ(0798・32・2211)
中央病院事業について
中央病院総務グループ(0798・64・1515)
下水道事業について
経営管理課(0798・35・3652)

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平成22年度決算の概要

一般会計
歳入が1602億3388万円に対し歳出は1563億3522万円で、差し引き38億9866万円の剰余になりました。
ただし、23年度への繰越事業の財源として3億1076万円を充当しているため、実質的には35億8790万円の黒字です。
歳入では、地方交付税は増額となりましたが、根幹である市税収入は、給与所得が減ったことなどにより減額となりました(前年度比1.7%減)。
また、定額給付金給付事業や地域活性化・公共投資臨時交付金などの対象事業が前年度に完了し、国庫支出金が減ったこと(同7.2%減)などにより、総額では前年度に比べ2・8%の減となりました。
一方、歳出では、子ども手当の支給開始などにより民生費が増えました(同18.4%増)が、定額給付金給付事業の終了により総務費が減ったこと(同33.6%減)や、小学校の児童急増対策に伴う増改築工事の減などにより教育費が減ったこと(同15.7%減)で、総額では前年度に比べ4.6%の減となりました。
歳入・歳出の内訳は円グラフのとおりです。
円グラフ:一般会計決算額の構成
特別会計
12ある特別会計の合計では、歳入が700億8286万円に対し歳出は696億8742万円で、差し引き3億9544万円の黒字になりました。
企業会計
収益的収支については工業用水道事業で1億3567万円、下水道事業で8億5844万円の黒字になりましたが、水道事業で5億1187万円、中央病院事業で5億8669万円の赤字になりました(いずれも消費税および地方消費税を含む)。
なお、水道事業、工業用水道事業および下水道事業の資本的収支の不足額は、損益勘定留保資金などで補填しました。
健全な財政運営で行政需要増に対応
平成22年度は、中学3年生までの医療費の無料化や保育所等の待機児童解消、小学校の児童急増対策および学校園の耐震化など、市民生活に密着した施策や事業を実施しました。
また、中学校修了前までの子どもについて、子ども手当を支給する制度が国において創設されたため、これに対応して6月から支給を開始しました。
なお、健全化判断比率では、西宮市は国の定める基準を超えていませんが、公債費は依然として高い水準にあり、扶助費や公共施設の耐震化などの投資的経費も今後増加する見込みです。
また、東日本大震災による国の財政や景気への影響も予測し難い状況です。
このため、事務事業の見直しなどを行い、引き続き健全な財政運営に努めます。
平成22年度 歳入・歳出の決算状況
会計/区分 歳入
決算額
歳出
決算額
歳入・歳出
差引額
翌年度に
繰越すべき
財源
実質収支額
(1) (2) (1)-(2)=(3) (4) (3)-(4)
一般会計 1602億
3388万円
1563億
3522万円
38億
9866万円
3億
1076万円
35億
8790万円
特別会計(12会計) 700億
8286万円
696億
8742万円
3億
9544万円
  3億
9544万円
  国民健康保険 397億
5262万円
397億
1554万円
3708万円   3708万円
介護保険 228億
3550万円
227億
749万円
1億
2801万円
  1億
2801万円
後期高齢者医療事業 48億
8485万円
47億
4053万円
1億
4432万円
  1億
4432万円
集合支払費 17億
6609万円
17億
6609万円
0万円   0万円
食肉センター 3億
762万円
3億
262万円
500万円   500万円
公共用地買収事業 1億
9456万円
1億
6782万円
2674万円   2674万円
中小企業勤労者福祉共済事業 1億
2939万円
1億
2463万円
476万円   476万円
老人保健医療事業 1億
292万円
1億
292万円
0万円   0万円
母子寡婦福祉資金貸付事業 5552万円 635万円 4917万円   4917万円
鳴尾外財産区 2544万円 2544万円 0万円   0万円
農業共済事業 2019万円 1983万円 36万円   36万円
区画整理清算費 816万円 816万円 0万円   0万円
合計 2303億
1674万円
2260億
2264万円
42億
9410万円
3億
1076万円
39億
8334万円
企業
会計
水道事業 収益的収支 104億
345万円
109億
1532万円
-5億
1187万円

※消費税および地方消費税を含みます

※水道事業、工業用水道事業および下水道事業の資本的収支の不足額は、損益勘定留保資金などで補填しました

資本的収支 29億
3470万円
50億
3405万円
-20億
9935万円
工業用水道事業 収益的収支 6億
658万円
4億
7091万円
1億
3567万円
資本的収支 7816万円 1億
8549万円
-1億
733万円
中央病院事業 収益的収支 45億
6979万円
51億
5648万円
-5億
8669万円
資本的収支 12億
856万円
4億
2856万円
7億
8000万円
下水道事業 収益的収支 111億
7998万円
103億
2154万円
8億
5844万円
資本的収支 83億
4123万円
128億
1348万円
-44億
7225万円

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平成22年度決算における 目的税の使途状況

市は、一定の政策目的を達成するために使途を限定した目的税(入湯税、事業所税、都市計画税)を徴収しています。平成22年度決算における目的税の使途状況については下表のとおりです。
問合せは税務管理グループ(0798・35・3200)へ。
◎入湯税
環境衛生施設、鉱泉源の保護管理施設、消防施設などの整備または観光振興に充てられます
目的充当額(千円)
環境衛生施設20,650
消防施設等19,025
観光の振興2,726
42,401
◎事業所税
道路、公園、上下水道等の都市環境整備の費用に充てられます
目的充当額(千円)
教育文化施設整備事業678,635
社会福祉施設整備事業280,429
公債費等375,919
1,334,983
◎都市計画税
都市計画事業または土地区画整理事業に要する費用に充てられます
目的充当額(千円)
街路事業128,501
下水道整備事業2,710,880
公債費4,436,626
7,276,007

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財政の健全性に関する指標を公表 西宮市は全て基準内の数値に

平成19年6月に「地方公共団体の財政の健全化に関する法律(財政健全化法)」が公布されたことにより、19年度決算から財政の健全性に関する指標を公表しています。
21年4月から法律が全面施行され、それぞれの指標が国で定める基準を超えた場合に、財政の健全化、財政の再生および公営企業の経営の健全化を図るための計画を策定することが義務付けられました。
市は、22年度決算に基づく健全化判断比率などの財政指標を算出しましたのでお知らせします。
なお、いずれの指標も基準内でしたので、財政健全化等の計画を作成する必要はありません。
全ての比率が基準内
西宮市の22年度決算に基づく健全化判断比率・資金不足比率は下表のとおりです。
なお、西宮市の指標はいずれも国が定める基準を超えていません。
中央病院事業会計については、21年度決算まで資金不足額が生じていましたが、22年度決算では解消されています。
市の財政状況を示す “健全化判断比率”
健全化判断比率には「実質赤字比率(※1)」、「連結実質赤字比率(※2)」、「実質公債費比率(※3)」、「将来負担比率(※4)」の4つの比率があります。
「連結実質赤字比率」や「将来負担比率」では公営企業会計や損失補償をしている第三セクターなども対象になっていますので、市全体の財政状況を客観的に表す指標になっています。
なお、指標ごとには、いわゆるイエローカードにあたる早期健全化基準と、レッドカードにあたる財政再生基準が設けられています。
いずれかの指標が早期健全化基準以上になると財政健全化計画を作成したうえ、議会の承認を得なければなりません。
また、いずれかの指標が財政再生基準以上になると財政再生計画を作成し、総務大臣の同意を得なければならず、計画に沿った予算編成が求められます。
健全化判断比率の状況
区分平成22年度平成21年度早期健全化基準財政再生基準
実質赤字比率 11.25% 20.0%
連結実質赤字比率 16.25% 35.0%
実質公債費比率 10.7% 11.8% 25.0% 35.0%
将来負担比率 78.3% 91.8% 350.0%  

※実質赤字比率と連結実質赤字比率は赤字額がないため「-」と表示

※平成21年度の連結実質赤字比率の財政再生基準は40.0%です

公営企業の経営状況を示す “資金不足比率”
公営企業については、企業ごとに算出する「資金不足比率(※5)」があります。
また、一部の特別会計もこの指標の対象になります。
この比率には経営健全化基準が定められており、基準以上になると経営健全化計画を策定したうえ、議会の承認を得なければならず、計画に基づいて経営の健全化が進められることになります。
資金不足比率の状況
区分 平成22年度 平成21年度 経営健全化基準
公営企業会計
 水道事業会計 20.0%
工業用水道事業会計 20.0%
中央病院事業会計 7.0% 20.0%
下水道事業会計 20.0%
特別会計
 食肉センター特別会計 20.0%

※平成21年度の中央病院事業会計以外の会計は資金不足額がないため「-」と表示

※特別会計のうち、地方公営企業法非適用の公営企業に該当する会計はこの指標の対象になります

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用語解説

※1《実質赤字比率》
一般会計等を対象とした実質赤字の標準財政規模(地方公共団体の標準的な状態で通常収入されるであろう経常的一般財源の規模を示すもの)に対する比率です。
家計で言えば、年間の赤字が年収に占める割合を示したものです。
※2《連結実質赤字比率》
公営企業会計を含む全会計を対象とした実質赤字額または資金の不足額の標準財政規模に対する比率です。
家計で言えば、2世帯家族の年間の赤字の合計が親世帯の年収に占める割合を示したものです。
※3《実質公債費比率》
一般会計等が負担する公債費の元利償還金およびそれに準ずるものの標準財政規模を基本とした額(標準財政規模から元利償還金等に係る基準財政需要額算入額を控除した額)に対する比率です。
家計で言えば、年間の住宅ローンなどの借入金返済額が年収に占める割合を示したものです。
※4《将来負担比率》
一般会計等が将来負担すべき実質的な負債(地方公社や損失補償を行っている出資法人等に係るものも含む)の標準財政規模を基本とした額に対する比率です。
家計で言えば、住宅ローンなどの借入金残高と貯金の状況をもとに、将来見込まれる負債が年収の何年分に相当するかを示したものです。
※5《資金不足比率》
各公営企業の資金不足額の事業規模に対する比率です。
公営企業の資金不足を、公営企業の事業規模である料金収入の規模と比較して指標化し、経営状態の悪化の度合いを示しています。

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