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2012年5月10日 第1388号

もっと身近に文化財

写真:調査の様子
八幡神社の石造物を調査する様子
写真:市民ボランティアの皆さん
市民ボランティアの皆さんで石仏を調査
市内に、指定・登録文化財が157件、遺跡が105カ所もあることを知っていますか。
文化財は当時の暮らしを教えてくれたり、地域への愛着も育む貴重な資源です。
市は、文化財をより身近に感じてもらおうと、市民ボランティアによる文化財の調査活動を行っています。
また、史跡の保存整備にも取り組んでいます。
問合せは文化財課(0798・33・2074)へ。

市民の手で新たな発見
西宮歴史調査団報告書「甲山八十八ヶ所」刊行

写真:報告書「甲山八十八ヶ所」
市は、平成18年から市民の皆さんとともに文化財を調査する「西宮歴史調査団」活動に取り組んでいます。
市内の地蔵や古い街道、橋、石造物などこれまで文化財として扱われなかったものをテーマに採寸や拓本、銘文の解読などの調査を行っています。
市と西宮歴史調査団は「甲山八十八ヶ所」の調査報告書を刊行しました。
「甲山八十八ヶ所」は、四国八十八ヶ所をまねて江戸時代中頃(1798年)に造られました。
八十八の札所に石仏などをまつっています。報告書では、建造に関わった人物やその人の職種、石仏にいくつかの種類があることなど新たな情報が記載されています。
報告書は1冊500円。郷土資料館で販売しています。
史跡等の保存 地域とともに
史跡は、場所と密接に関わりをもち、地域の歴史を知ることができる貴重な文化財です。
市は、西宮砲台保存管理計画の策定や日野神社の社叢(そう)の保存修理、老松古墳の整備を行いました。
野外にあって規模が大きい史跡などの保存・活用には、適切な維持・管理・整備を行うことが欠かせません。
地域の人々の協力によって、良い状態で次世代に引き継いでいくことができます。
本市の人づくり、地域づくりに欠かせないものとして文化財を位置付け、さまざまな場面で活用されることを目指します。

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老松古墳の整備完了 公開は6月3日から

写真:老松古墳
老松古墳の整備が完了し、6月3日の午前10時~午後3時に現地説明会を行います。
老松古墳は、約60基の古墳からなる八十塚古墳群(やそづかこふんぐん)のうちの一つです。
特異な形の石室からは銀の耳飾りが出土するなど、重要な遺跡で市の指定史跡になっています。
見学にあたっては、事前に文化財課にお問い合わせください。
【アクセス】
阪急バス苦楽園五番町バス停すぐ

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歴史ハイキング参加者募集 芦屋・灘北部の文化財をめぐる

市は、「歴史ハイキング~芦屋・灘北部の文化財をめぐる」の参加者を募集します。
コースは国指定史跡会下山遺跡(芦屋市)から保久良神社(神戸市)までの六甲山南麓の文化財を巡る10キロ。参加費無料。小雨決行。
雨天中止の問合せは当日午前8時半以降に郷土資料館(0798・33・1298)へ。
【日時】
5月19日(土)午前10時に阪急芦屋川駅に集合

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