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2013年3月10日 第1407号

平成25年度行政方針 河野市長が表明
将来見据え踏み出す年

河野市長は、3月定例市議会初日に、平成25年度の市政運営の基本的な考え方と主要な事業や予算案などをまとめた行政方針を表明しました。
平成25年は、本市の礎となってきた「文教住宅都市宣言」から50年、「平和非核都市宣言」から30年、「環境学習都市宣言」から10年という大きな節目の年になります。
これら3つの宣言の意義を市民の皆さんと共有し、一人ひとりが感動できる躍動的な文教住宅都市として一層活気あふれるまちづくりを進めます。
写真:行政方針を表明する河野市長
行政方針を表明する河野市長

本市のこれまでのまちづくりの歩みを振り返り、3つの宣言の意義をさらに発展させるために、9月に県立芸術文化センターで音楽コンサートやまちづくりをテーマとする対話を組み入れた記念事業を実施するとともに、各分野で周年事業を行います。

また、将来を見据えて、市民や学識経験者などの意見を聴き、将来の望ましいまちの姿について考えるとともに、新たに(仮称)総合防災センターの整備に向けた基本構想や都市景観の向上を図るための市道の無電柱化計画の策定、海辺の環境保全やレジャー空間を創出する西宮浜総合公園および御前浜公園の整備方針の策定などに取り組みます。

さらに、都市核の一つであるJR西宮駅北側周辺の市有地の有効活用や同駅南側の卸売市場の整備手法、市民館など地域集会施設や公民館の効率的な利活用や適正配置などについて検討します。

アサヒビール西宮工場跡地のまちづくりは、本市の最重要課題の一つであり、中央病院や中央体育館をはじめとする公共施設の移転計画の策定や必要な土地取得に取り組みます。

このほかの主な施策として、保育所待機児童については、25年4月での解消を図りますが、さらに民間保育所の新設や民間保育所分園の整備などを進めます。

学校園は、増改築を行う2校を除き、25年度末に全て耐震化を完了させるほか、小・中学校への空調設備の整備を進めます。また、高木小学校は、児童数が増加し、安全で円滑な学校運営が困難な状況が続いていることから、同校区内に新たな小学校を整備するため、用地の取得に取り組むなど教育環境の整備を進めます。

高齢者の皆さんが住み慣れた地域で安心して暮らせるよう、地域密着型施設の整備などを進めるほか、健康づくりに効果がある「西宮いきいき体操」を全市で実施できるように手法の検討を行います。

障害のある人の福祉については、虐待防止センターの機能を併せもつ基幹相談支援センターを設置し、自立と社会参加を促進するための適切なサービスの給付に努めます。

教育委員会 行政方針
夢はぐくむ教育のまち

写真:井ノ元教育委員長
井ノ元教育委員長

井ノ元教育委員長は、「夢はぐくむ教育のまち西宮」を掲げた教育委員会行政方針を表明しました。要旨は次のとおりです。

教育の推進にあたっては、平和・人権・国際・環境教育を要として、学習者一人ひとりが学びに対する関心・意欲を高め、志を持、自らの可能性を開花させる創造的な営みが盛んになるよう、全力を注いでいきます。

社会教育では、公民館の利用申込における利便性の向上を図るため、電子申請方式による使用許可や使用料の口座振替サービスに対応できるようにシステム改修を行います。

学校教育では、学校だけでは対応が難しい諸課題に、迅速かつ適切に対応するためにスクールソーシャルワーカーを配置します。また、いじめ・体罰はあってはならないことを社会全体で再認識するとともに、学校がいじめを見逃さない、いじめを許さないという強い姿勢を伝え、他人を思いやる心や感動する心など豊かな人間性を育む心の教育の充実に努めます。そのためにも、保護者や地域住民と協働し、教育連携協議会を核とした「新しい公共」型学校づくりを進めます。

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