令和3年度 施政方針を表明
市民と共に新たな価値を生み出す市役所改革へ

写真:西宮市長 石井 登志郎
2月19日に石井市長が令和3(2021)年度の施政方針を表明しました。ここでは、その概要を紹介します。
施政方針の全文は市ホームページ
市公式YouTubeで動画を閲覧できます
この1年は、新型コロナウイルス感染症という未曽有の事態に見舞われ、さまざまな対応に追われた1年でした。一刻も早い収束へとつながるよう、引き続き新型コロナウイルス感染症対策に全力で取り組みます。

シチズンシップの醸成と行政経営改革の推進

まちづくりに不可欠なことは、地域住民の皆さんの地域をよくしていこうとする気持ち、行動であり、シチズンシップの醸成と発揮が、西宮の市政にはとても大切であると位置づけ、今後も施策を進めます。教育大綱の改定、コミュニティ・スクールの取組、生涯学習推進計画の改定など、理念的な部分のテコ入れを行い、シチズンシップの醸成に力を注ぎます。
また、行政経営改革の前期実行計画を進めています。「市民と共に新たな価値を生み出す市役所改革」を旗印に、「OPEN(市民に開かれた市役所へ)」、「SMART(合理的で無駄のない市役所へ)」、「RELIABLE(市民から信頼される市役所へ)」の視点をもち、各般にわたる改革に着手しています。

新年度の主な事業・施策について(本紙2面でも紹介しています)

子育て支援、教育
乳幼児等医療費助成制度の所得制限を見直し、対象外となっている世帯の児童への医療費自己負担額の一部助成を、小学3年生まで拡大します。また、多胎児妊婦への支援を新たに拡充します。
待機児童対策では、1~3歳児の小規模保育事業を開始し、卒園後の受入先として、令和4(2022)年度から公立幼稚園で預かり保育を実施します。
子供の居場所づくり事業は、数年をかけて全校で実施することを目指します。
児童虐待防止・在宅支援強化のため、令和4年度までに「子ども家庭総合支援拠点」を設置します。不登校児童生徒への対応として、「あすなろ学級かわらぎ」をオープンするほか、北部地域でも安定した居場所づくりを進めます。
学校教育においては、1人1台のICT端末を活用し、個別最適化された教育および社会とつながる協働的な学びの実現を目指します。また、学校の校舎改築や、予防保全型の改修を進め、トイレの環境改善にも取り組みます
また、幼稚園・保育所・認定こども園等で子供たちを育む共通理念となる「(仮称)幼児教育・保育ビジョン」を令和3年度中に策定します。
福祉、健康、共生
高齢者の介護予防や健康寿命の延伸のため、健康ポイント事業をスタートします。また、お出かけ時の休憩場所として「どうぞベンチ」の設置を進めます。高齢者交通助成制度は、現行の仕組みに代わり、バス運賃助成制度を設けます。
市立中央病院と県立西宮病院との統合は、令和7(2025)年度中の開院を目指して、基本設計・実施設計を進めます。
「西宮市性の多様性に関する取組の方針」を策定し、パートナーシップ宣誓証明制度を導入します。
都市基盤、安全・安心
4月に市の危機管理拠点となる第二庁舎(危機管理センター)が竣工します。新たな防災情報システムを駆使し、防災体制の構築を促進します。消防本部を第二庁舎に移転し、新たな消防緊急情報システムの運用を開始します。
また、多発する局地的な豪雨等に対応するため、雨水浸水対策事業を進めています。
ピクトマークの明示など、安全な自転車通行環境につなげる取組に加え、交通安全啓発活動などにより安全意識の向上を図ります。
環境政策
森林を適切に管理し整備していくために、里山林の保全に必要な森林調査等に着手します。
2050年までにCO2排出量を実質ゼロにすることを目指し、ごみ焼却施設で得られるカーボンフリーな電力の、公共施設への供給のモデル実施などに取り組みます。
プラスチックごみ削減運動を推進するため、方針を策定して周知を図ります。まずは、市の施設に給水スポットを整備します。
ごみの減量と分別排出の徹底を促進するため、ごみ排出時の指定袋制度の導入に向けた取組とごみの分別区分の見直しを進めます。
都市の魅力・産業
市民の皆さんが、地域の資源である公民館・図書館等を活用し、よりよい地域社会に向けて、学び、行動するきっかけとなる場づくりを進めます。
「大学のまち・西宮」がさらに発展していくため、開館20周年を迎える大学交流センターの機能拡充に努めます。また、西宮商工会議所と連携して「起業家支援センター」を整備します。
政策推進
政策推進の柱は、シチズンシップの醸成と行政経営改革の推進です。「市民の声」とその回答を公開するほか、ウイズコロナに対応する地域団体の新たな取組への支援を検討します。また、効率的で効果的な公共施設マネジメントの推進に向け、個別施設計画を取りまとめます。

令和3年度一般会計予算案

前年度より7億7565万円増
衛生費
新型コロナウイルスワクチン接種事業など、新型コロナウイルス感染症対策事業の実施により、32億8267万円の増額
教育費
一部事業を総務費に変更したことに加えて、春風小学校教育環境整備事業の減により、26億2130万円の減額
令和3年度予算案の内訳
区分 予算額 前年度比
一般会計 1938億5621万円 0.4%増
特別会計 908億8514万円 2.5%増
企業会計 476億8922万円 0.6%増
合計 3324億3057万円 1.0%増
※予算案は開会中の3月定例市議会で審議中
令和3年度一般会計予算案の内訳

総額1938億5621万円

歳出
令和3(2021)年度 令和2(2020)年度
民生費 897億9309万円(46.3%) 883億494万円(45.7%)
総務費 219億5209万円(11.3%) 230億9421万円(12.0%)
教育費 217億9144万円(11.3%) 244億1275万円(12.6%)
衛生費 188億7695万円(9.7%) 155億9427万円(8.1%)
土木費 162億1903万円(8.4%) 169億8830万円(8.8%)
公債費 148億362万円(7.6%) 156億6970万円(8.1%)
消防費 78億3988万円(4.1%) 66億129万円(3.4%)
その他 25億8011万円(1.3%) 24億1510万円(1.3%)
《主な項目の説明》
  • 民生費…福祉の充実に
  • 総務費…文化振興や広報に
  • 教育費…学校教育や社会教育の充実に
  • 衛生費…保健医療や清掃事業に
  • 土木費…道路や公園の維持管理等に
  • 公債費…借金の返済に
歳入
令和3(2021)年度 令和2(2020)年度
市税 851億2828万円(43.9%) 877億7374万円(45.5%)
国県支出金 510億3082万円(26.4%) 467億5059万円(24.3%)
市債 166億90万円(8.6%) 167億4600万円(8.7%)
譲与税・交付金 133億5620万円(6.8%) 130億4020万円(6.6%)
繰入金 93億5644万円(4.8%) 71億9540万円(3.7%)
使用料・手数料、分担金・負担金 75億4993万円(3.9%) 77億3834万円(4.1%)
諸収入 67億4859万円(3.5%) 107億128万円(5.5%)
地方交付税 31億7000万円(1.6%) 19億8000万円(1.0%)
その他 9億1505万円(0.5%) 11億5501万円(0.6%)
予算案は市ホームページで公表しています

【問合せ】財政課(0798・35・3414)

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