多文化共生社会を考える
世界とつながる時代を迎えて
兵庫県立大学准教授 乾 美紀

皆さんは「世界とつながる」という言葉をどのように受け止めるでしょうか。
絵空事のように感じる人もいれば、身近に経験していて、自然に感じる人もいることでしょう。
私たちが住む地域には、外国の人たちが増えています。
海外との姉妹友好都市提携も盛んですし、企業の海外進出は拡大を続けています。
以前は少なかった海外留学プログラムも多彩で、多くの若い世代が海外に出ていますし、日本にも多様な国からの留学生が増えています

さて、世界とつながった学生にはどのような変化がみられると思いますか。私が学生と関わってきた限り、海外に行く前後では大きな変化が見られます。
ひとつは、人間性がとても豊かになっていることです。
一緒に、ゴミ処理設備が整っていない国でゴミ山を見たり、教育施設が十分でない国で学校建設を体験したりした学生たちは、途上国の厳しい状況に触れ、日々の生活にありがたみを感じるようになりました。
言葉を越えたコミュニケーションを達成したことで自信がついたことも感じ取れます。
もうひとつは地域で役立つ人間になったことです。
学生たちは、日本で自分たちができる活動に気づき、ホームレスへの炊き出し活動や外国人の子どもの学習支援を手伝うようになりました。震災ボランティアを立ち上げた学生もいます。

世界に飛び出し、グローバルに世界とつながった学生が、ローカル(地域)でも活躍する。
まさにグローカル人材が育つ様子を間近でみると、世界とつながることが地域の活性化にも役立つことを実感します。
もちろん誰もが簡単に海外に行けるわけではありませんが、身近に世界とつながる機会を見つけることはできます。
2月4日に行われる「西宮国際交流デー」では、留学生や外国人住民も多数参加され、世界の文化を感じることが出来ます。
異文化に触れ、多文化を身近に考えることで、自分が少し変わることが出来るかもしれません。
皆さんも世界とつながる時代を実感してはいかがでしょうか。

【問合せ】秘書課(0798・35・3459)

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