新春対談 夢のスポーツ都市へ!
汗を流して 広まる笑顔 深まるきずな

明けましておめでとうございます。市民の皆さまには希望に満ちた新年をお迎えのことと心からお喜び申し上げます。

本年、本市は、今後10年間のスポーツ施策の方向性を示す「スポーツ推進計画」を策定します。市民一人ひとりが気軽にスポーツに参加し、健康で生き生きと暮らしていけるよう、スポーツを通じたまちづくりを進めていく年にしたいと思います。そこで、西宮のスポーツに関わる皆さんをお招きし、「スポーツの魅力とまちづくり」について語り合いました。

本年もさまざまな市政課題に積極的にチャレンジし、明るく元気なまち西宮に向けて市民の皆さまとともに全力で取り組んでまいります。

西宮市長 河野昌弘
写真:スポーツクラブ21西宮浜の子どもたちと集うパネリストの皆さん
スポーツクラブ21西宮浜の子どもたちと集うパネリストの皆さん
(後列左2人目から、北京オリンピック陸上銅メダリスト・朝原宣治さん段上地区スポーツ推進委員・福田冨士枝さん
武庫川女子大学カヌー部部長・石井裕子さん)と河野昌弘市長(後列右2人目)

魅力と役割を語る

市長
今年はソチ・冬季オリンピックが開催されますが、まず、オリンピックの魅力について伺います。
朝原
オリンピックに出場するために、目標に向かって努力し、失敗を乗り越えることで、競技者としてだけでなく、人間として成長することができました。
オリンピックは、私の人生の中でとても大切な経験となっています。
石井
学生にとってオリンピックは夢の舞台です。
武庫川女子大学のカヌー部では、絶対に出場したいという強い気持ちが先輩から後輩に受け継がれていて、アトランタからロンドンオリンピックまで、卒業生や本学関係者が毎回出場を果たしています。
市長
昨年、カヌー部の選手たちが私のところへ全国2連覇の報告に来てくれたことをよく覚えています。
福田
オリンピックで西宮にゆかりのある選手やチームが活躍する姿は、市民として嬉しいですね。
私はバレーボールをしていますが、市内に練習場があるJTマーヴェラスの選手がロンドンオリンピックに出場されたときは、自分のことのように応援しました。
市長
選手たちの活躍に心が打たれるのは、各選手が大変な努力をして出場していることを、私たち皆が知っているからでしょうね。
では、スポーツがもつ力や役割について、皆さんはどう思われますか。
朝原
スポーツを通して地域全体で子どもたちを育てる(朝原)
写真:陸上競技の指導を行う朝原さん
主宰するクラブで、陸上競技の指導を行う朝原さん
私は市内で「NOBY(ノビィ)T&F CLUB」というスポーツクラブを開き、子どもたちに陸上競技を教えています。
クラブの運営は、企業を中心に、たくさんの人たちの協力を得て成り立っていますので、子どもたちを地域全体で健全育成する場所になっていると思います。
石井
やはり、選手たちの間に強い連帯感が生まれることではないでしょうか。
競技やクラブ運営を通して、お互いを助ける気持ちを身につけられることが、スポーツがもつ力だと思います。
市長
写真:小学校連合体育大会
小学校連合体育大会で組立体操を披露する児童たち
連帯感の育成という意味では、本市ではスポーツや演技を通じて児童や生徒どうしのつながりを深めるために、毎年、甲子園球場で小学校や中学校などによる連合体育大会を開催しています。
この大会は市立全小学校の6年生児童や、全中学校の生徒などが一同に集まる運動会で、子どもが甲子園の芝生に触れる機会であり、友達との絆(きずな)を深める貴重な催しです。
また、スポーツは地域コミュニティの形成にも大きな効果があると思っています。
本市では地域の皆さんが自主的に運営する「スポーツクラブ21(以下、SC21)」の立ち上げを支援し、現在、全小学校40校区にクラブが設立されています。
約1万4000人が登録されており、各クラブでは、さまざまなスポーツの機会の提供に取り組んでいます。
福田
私は「SC21段上」に所属していますが、クラブはコーチや監督など家族以外の地域の人から、子どもたちが挨拶などの指導を受ける大事な場所となっており、地域で子どもを育てることができています。
また、地区運動会を毎年開催することで、子どもから高齢者まで地域が一体となって楽しんでおり、地域コミュニティの輪が広がっています。
市長
大学生も交流事業など、地域での活動に積極的に参加していただいていますね。
石井
武庫川女子大学のカヌー部では、武庫川で5年前から親子を対象にした「エコカヌー教室」を開いていますが、練習後には武庫川の清掃をしています。
大変好評でごみを捨てない、落ちていたら拾うという意識が地域に広がっているように感じます。
市長
市内では、SC21をはじめ、各大学によるスポーツを通した地域活動が活発に行われており、大変感謝しています。

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体動かすきっかけを

市長
今、西宮では中学校や高校、大学などの若い力が、野球や陸上競技、アメリカンフットボールなどさまざまな分野で、全国で優秀な成績を残しており、彼らの活躍はスポーツをする青少年の励みになっています。
私は、このような若い力を育てるとともに子どもの健全育成のために、もっとスポーツを普及させていきたいと思っています。
また、成人にあっては、年に一度も運動・スポーツを行わない人の割合が、市内で約33パーセントと高くなっています。
理由として「時間がない」などが挙げられており、忙しい中でも気軽に参加できるライフステージに応じたスポーツ環境の整備が必要です。
そのほか、ハード面では、市内には体育館や陸上競技場、野球場など多くの公立施設がありますが、中央体育館や陸上競技場など施設が老朽化しており、今後はその対策も必要となっています。
朝原
西宮は、武庫川女子大学のカヌーや関西学院大学のアメリカンフットボールなど、活躍する学生が多いですから、学生が地域の子どもたちを指導する機会や交流会などを増やしていければ、スポーツに参加する子どもたちが増えると思います。
また、JTのバレーボール部や大阪ガスの陸上部、野球部、阪神タイガースなど、実業団やプロのスポーツも盛んです。
大学や企業と連携すれば、トップアスリートと市民が関わる機会も増えると思います。
石井
学生が市民と関わることはとても大切なことです。
武庫川女子大学の健康スポーツ科学科では、市の協力を得ながら、今年から子どもから大人までを対象とした市民向けの地域スポーツクラブを立ち上げる準備を進めており、地域にスポーツの輪が広がることを期待しています。
写真:、武庫川女子大学カヌー部
早朝の武庫川で練習に励む、
武庫川女子大学カヌー部
写真:石井裕子さん
学生の活力で地域スポーツの輪を
広げていければ嬉しいですね(石井)
福田
教育委員会の行った市民アンケートではSC21の認知度が約4割になっています。
この認知度を上げることでクラブの活動がより活発になると思いますので、広報の支援をお願いします。
写真:福田冨士枝さん
スポーツクラブ21の活動を
多くの人に知ってもらいたい(福田)
写真:スポーツクラブ21段上の子どもたち
厳しい指導のもと、いきいきと練習する
スポーツクラブ21段上の子どもたち
市長
地域コミュニティが豊かになれば、地域での広報も充実します。
本市は、現在、自治会の加入率を高めるため、集合住宅入居者への加入の働きかけなどを進めているところです。

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今後10年先を見据えて…

市長
最後にこれからのスポーツのまちづくりに向けて、皆さんのご意見を伺います。
本市では今年、スポーツ基本法に基づき、スポーツ推進計画を策定します。
この計画は西宮のスポーツの現状や課題を分析し、今後10年間のスポーツ施策の方向性を示すものです。
皆さんから頂いたご意見も計画に反映させていきたいと思います。
また、本市は甲子園球場や、県内唯一の通年型アイススケートリンクなどの施設があり、山や海などスポーツ環境にも恵まれています。
朝原さんも言われたように、今ある環境を生かし、スポーツに魅力を持たせるために、市や企業、大学、地域のスポーツ関係者などが連携できる体制づくりが必要だと考えています。
その中で、多様なスポーツプログラムの検討やトップアスリートの育成、大学や企業と地域の交流など、魅力的な取り組みができればと考えています。
また、老朽化している中央体育館については、アサヒビール西宮工場跡地に移転整備することにしており、陸上競技場の整備についても今後、検討してまいります。
中核市としてふさわしい施設となるよう、スポーツ関係者の皆さんには積極的に関わっていただきたいです。
写真:グラウンド・ゴルフ
グラウンド・ゴルフで交流を深める皆さん
写真:スケート教室
ひょうご西宮アイスアリーナで開催されたスケート教室
朝原
それは素晴らしいことですね。
外出が難しい高齢者も含めた幅広い年齢層の皆さんにスポーツ活動を促すような企画も、その中で進めていければとても魅力的ですね。
また、中央体育館については、利用予約がインターネットなどを通じて気軽に行えるような使い勝手のいい環境が必要です。
さらに、多様な種目に対応できる複合的な施設になれば、利用者も増えていくと思います。
福田
新しい中央体育館においても、今までどおり、利用料なども含めて、地域のどのスポーツクラブも気軽に利用できる施設になることを望みます。
石井
トップアスリートを育成する点では、子どものころから優秀なコーチの指導を受けることが必要です。
市全体でコーチを共有して、各地域のクラブなどに派遣できるような体制なども構築できればよいかもしれません。
市長

市や企業、大学、地域が知恵を出し合い、
参画しながら、スポーツ活動の充実した
まちづくりを進めていきます(市長)
さまざまな角度から、貴重なご意見を頂きありがとうございました。
皆さんからお話を伺って、スポーツは健康や生きがい、コミュニティづくりなど、さまざまな側面を持つ、いわば「文化」であると改めて感じました。
このような側面をまちづくりに生かしていくために新年度から学校における体育以外のスポーツ施策部門を市長部局に移管し、文化施策などと連携して取り組みます。
市民一人ひとりが健康でいきいきと暮らすことができるよう、市や企業、大学、地域が知恵を出し合い、参画しながら、スポーツ活動の充実したまちづくりを今後も進めてまいります。

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