平成28年度春期「市政報告・広聴会」開催結果概要
更新日:2016年11月4日
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平成28年度春期「市政報告・広聴会」開催結果概要
1.開催結果概要
- 5月12日から6月12日までの期間に20回開催
- 参加者を限定せず、当日受付で実施
- 参加者数合計495人(1回あたり平均24人)
開催日 | 開催施設 | 会場 | 参加者数 |
---|---|---|---|
5月12日(木曜)14時~ | 高木公民館 | 3階 講堂 | 28 |
5月12日(木曜)16時~ | 香櫨園市民館 | 1階 会議室 | 24 |
5月15日(日曜)10時~ | 越木岩公民館 | 3階 講堂 | 29 |
5月15日(日曜)13時~ | 上ヶ原公民館 | 3階 講堂 | 20 |
5月17日(火曜)14時~ | 安井市民館 | 1階 会議室A・B | 14 |
5月17日(火曜)16時~ | 総合福祉センター | 4階 研修室A1・A2 | 11 |
5月20日(金曜)10時30分~ | 塩瀬公民館 | 3階 講堂 | 10 |
5月24日(火曜)18時30分~ | 甲東センター | 3階 集会室 | 40 |
5月28日(土曜)10時~ | 生瀬市民館 | 2階 会議室、集会室 | 32 |
5月28日(土曜)13時~ | 西宮市立船坂里山学校 | ランチルーム | 17 |
5月28日(土曜)15時~ | 山口保健福祉センター | 2階 健康教育室1・2 | 24 |
6月2日(木曜)14時~ | 若竹生活文化会館 | 3階 講堂 | 24 |
6月2日(木曜)16時~ | 鳴尾支所 | 2階 会議室B | 35 |
6月6日(月曜)14時~ | 大社公民館 | 2階 講堂 | 25 |
6月6日(月曜)16時~ | 甲陽園市民館 | 1階 会議室A・B | 35 |
6月8日(水曜)18時30分~ | 市民会館 | 4階 中会議室 | 27 |
6月12日(日曜)10時~ | 八ツ松市民館 | 2階 集会室 | 40 |
6月12日(日曜)13時~ | 大箇市民館 | 1階 集会室A | 23 |
6月12日(日曜)15時~ | 上甲子園公民館 | 2階 講堂 | 21 |
6月12日(日曜)17時~ | 大学交流センター | 講義室1 | 16 |
2.実施内容
防犯カメラ設置補助事業や、子供の居場所づくり事業などの全会場共通テーマに加え、各地区での災害対策や道路整備、学校施設の改修など、地区ごとで関心の高いテーマを重点的に説明した後、参加者からの意見・質問を受けた。
(1) 市長説明内容 <主なもの>
ア.共通テーマ
(ア)地域防災
- 市の発行している防災マップ等で地域の災害について知ってほしい。
- 事前に複数の避難所の場所を確認しておくなどの備えも必要。
- 災害情報の取得方法について
- にしのみや防災ネット … 携帯電話アドレスの登録により自動的に災害、避難情報が届く。
- 市のホームページ … ホームページのトップ画面に、正確で迅速な災害情報を発信。
- dボタン(データ放送)… テレビのリモコンのdボタンを押すと災害情報が入手できる。
- 緊急告知ラジオ … 災害時に自動的に電源が入り、災害情報が放送される。
- 防災無線 … 主に外出中の方への情報提供ツール。
(イ)雨水対策
- 山側で豪雨が降ると、傾斜の緩い箇所等で水が噴きやすい。
- 大雨が降っていない場所でも浸水する場合がある。
- 対策として、雨水管を増やす等、地中に雨水を一時的に貯めるタンクを設ける、公園や校庭などの広い場所に一時的に雨水を貯めるといった工事を行っている。
(ウ)防犯カメラ設置補助事業
- 平成28年度から防犯カメラの設置補助事業等をはじめる。
- (1)補助金により設置するものと、(2)市が直接設置するもの(=直営)とを並行して進める方針。
- 補助金又は市の直営で設置する場合のそれぞれの要件を整理している。
- 補助制度は、地域で合意ができた場合に早期に設置を図れる。市の直営の場合は、地域や個々の設置場所について理解を求める必要があり時間を要する。
- 設置場所などについては、警察の助言を求めることとしたい。
- 最も重要なことは、防犯カメラの設置を機に、地域が防犯について議論を行うことである。
(エ)西宮市立中央病院
- 市立中央病院と県立西宮病院を統合し、診療科を揃え、優秀な医師をさらに確保することで、今後の高齢化の進展に伴う医療需要の増大など本市の医療課題が解決できると考えており、市と県であり方を議論している。
- 市立中央病院の機能向上のため、今年度、医療機器を更新する。
- 統合病院建設候補地としてアサヒビール西宮工場跡地を確保した。
(オ)子供の居場所づくり事業
- 子供たちが自由に遊ぶことのできる場所が少ない。
- 放課後に地域のボランティアが見守りをし、子供が校庭で自由に遊べるような取り組みを、実験的に3校(安井小学校、甲東小学校、小松小学校)で実施し、好評であった。
- 瓦林小学校、深津小学校も同様の取り組みを進めたい。
- 今後もこのような取り組みを地域の実情にあわせて拡大していきたい。
(カ)健康医療相談ハローにしのみや
- 医療に関する相談窓口として、24時間年中無休の電話相談を開設した。
- 医療機関の案内や健康上などの相談ができる。
(キ)阪神北広域こども急病センター
- 伊丹市にある一次救急医療機関。伊丹市、川西市、宝塚市、猪名川町が共同で運営費を負担している。
- 昨年度より西宮市も連携開始した。深夜0時以降の小児科診療に利用してほしい。
(ク)在宅療養相談支援センター
- 市内各所に在宅療養相談支援センターを設置中であり、市内の医療機関などとも連携しながら在宅療養を支援する。
イ. 各地区でのテーマ
(ア)アクタ西宮ステーション
- アクタ西宮ステーションが3階から5階に移り、現状より広くなり、書類の発行などへの効率化に繋げる。
(イ)魅力発信ブース にしのみ屋
- 阪急西宮北口駅の宝塚方面のホームにあった観光案内所を2階のコンコースに移設した。
- お土産以外にも、市政ニュースで載せている市政情報のパンフレットなども置いている。
(ウ)緊急一時避難所
- 北部地域では地域の集会施設を災害時の一時避難所とする取り組みを昨年度から進めている。
- 指定避難所のように市職員は配置されないが、災害時には自治会等が集会施設を一時避難所として開設し、避難者等の情報を市に報告してもらう。
- 指定避難所へ安全に移動できるようになれば、緊急一時避難所は閉鎖する。
(エ)国道176号整備状況
- 平成27年7月に名塩工区が開通した。
- 引き続き生瀬工区の供用開始に向け、国へ要望活動を行った。昨年度は国土交通省に加え、財務省へも要望活動を行い、予算措置がなされ、今年度より道路拡幅工事やトンネル工事などが進む予定である。
- 平成28年度は、西宝橋を拡幅するための設計やトンネル工事に着手するための準備工事などが始まる予定である。
(オ)国道176号通行止時の迂回路情報
- 大雨等で国道176号が通行止めになった際、帰宅困難となる地域がある。
- 通行止時の迂回路として、川西能勢口から日生中央、三田を回るルートがある。1時間余分に時間がかかるが、是非知っておいてほしい。
(カ)公共サイン適正化
- 夙川公園には「ゴミのポイ捨て禁止」などの注意喚起のたて看板がたくさんあり、景観をみだしている。また、注意事項に対する効果にも疑問があるため、モデル事業として公共サインの適正化に取り組んでいく。
- 重複しているもの、古い看板、必要のない場所にある看板の撤去を行い、設置が必要なサインについては美観を損なわないようなデザインを研究するなどの適正化を図る。
(キ)北部地域の医療課題
- 北部地域の生活圏は宝塚市等に近いため、これらの市の医療機関との連携を進めている。
(2)参加者からの意見・質問等 <主なもの>
ア.当日リクエストのあったテーマとこれに対する市長説明
(ア)高塚町の開発に伴う諸課題
- 開発が適法であれば許可しなければならないが、地域協議や住環境への配慮などの協力は求めている。
- 「教育環境保全のための住宅開発抑制に関する指導要綱」により、マンションを建てる場合には戸数制限や周辺地域との協議をお願いしている。
- 100ヘクタール以上の開発を行う場合は必ず環境アセスメントを行うが、高塚町の開発は約4ヘクタールであるため、該当しない。
- 開発造成による雨水浸水の危険性については、貯留施設の設置と地下浸透対策を行うよう指導している。
(イ)私立の学校施設を緊急時の避難所に指定して欲しい
- 指定避難所では、市職員を配置し、避難者の状況把握などを行い、災害後も避難所を開設し続けることもあるため、近くの私立の学校や幼稚園を簡単に指定避難所にすることはできない。
- ただし、指定避難所が倒壊するなど使用不可となった場合は、私立の学校や幼稚園に依頼して、避難所として使用することは考えられる。
(ウ)阪神電鉄高架完成後のまちづくりについて
- 今年度で阪神電鉄の高架整備が完了する予定。高架が完成すると渋滞解消するほか、バスルートの変更が考えられる。
- 新しいバスルートについては、地域の事情を踏まえ、事業者と協議を行っていく。
- 現在、小松地区を通る路線バスがJR甲子園口駅を経由するように依頼しているが、駅周辺は狭く、バスを乗り入れできる台数を増やす必要がある。
(エ)コミュニティバス
- 生瀬地区で昨年の10月からコミュニティバスが運行している。
- コミュニティバスは採算が取れないことがよくあるが、生瀬は利用者が多いため、全国的に注目されている。
- 生瀬地区の各自治会が勉強会を行い、ルート作りから実験まで行って実現したものである。
- 他の地域で話が出たときには市が相談に乗り、アドバイスしていく。
(オ)保育所
- 3年間で1,500人規模の待機児童の解消に向けて、取り組む。
- こども支援局には他の部署が所有している土地などを活用して待機児童解消の提案をするよう指示している。
- 国は保育所建設に伴う予算補助措置や規制緩和を行っているが、国へは結婚、子育て、子供の育ちについてのあり方を検討するよう要望するべきと考えている。
(カ)西宮が住みたい町No.1であり続けるためには
- 文教住宅都市宣言当時と、現在では状況が異なる。
- 西宮の子供達が将来も西宮に住み、子育てをしたいと思うまちづくりをしなければならない。子供達が将来も住み続ける町であれば、文教住宅都市であり続けることができる。
- 一昔前は豊かさとは物質的に満たされていることだったが、西宮の良いところは自然もあり、利便性が高く、遠くに出かけなくても近隣で良い物が揃っていること。そういう魅力を生かし、まちづくりをしていきたいと思う。
イ.質疑応答
(ア)防犯カメラの設置
《参加者》
防犯カメラは防犯だけでなく交通事故の捜査等で使用されると思われるが、どう活用されるのか。
【市長】
防犯以外の用途に使用することについては慎重にすべきと考えている。市としては、高齢者の見守り(徘徊される方に発信機を付けてもらい、防犯カメラを活用して居場所を特定する)などの機能を持たせようと考えている。犯罪捜査のため、映像を提供するのは、警察からの要請があった場合による。
(イ)グリーンベルト
《参加者》
自転車利用者だが、道路のグリーンベルトを全市に広げてもらえないか。
【市長】
道幅に余裕があるところであれば実施している。状況に応じて実施していきたいと思っている。
(ウ)防犯カメラの個人情報
《参加者》
防犯カメラに映る個人情報についてどう考えているのか。
【市長】
以前は、カメラ設置の要望がある一方で、カメラで監視されているようで嫌だという意見もあった。今では住民の防犯カメラに対する効果と必要性の意識がかなり変わってきている。個人情報の管理をきちんと行うことへの理解を得て、設置が進むと考えている。
(エ)教育大綱
《参加者》
教育大綱の進捗状況を教えてほしい。
【市長】教育大綱は、文教住宅都市宣言や環境学習都市宣言のような、西宮の政策のベースになるものとしたい。昨年は、有識者に順次ヒアリングを実施し、子供のあるべき姿、大人の課題、地域の課題等を聴取した。それらを基に総合教育会議で素案について協議している段階である。
今後は、更に総合教育会議で協議を重ねて素案を確定し、議会の意見も踏まえて、パブリックコメントを実施し、よせられたご意見を総合教育会議で協議のうえ、それを反映したものを教育大綱として議会に報告する。
(オ)成人式の会場
《参加者》
会場の鳴尾体育館は、交通の便が悪く、できるなら甲子園球場で実施したらどうか。千葉県浦安市はディズニーランドで実施している。地域の宣伝にもなり成人式の思い出作りにもなると思う。
【市長】
成人式は悪天候に対応するため屋根が必要だと考える。現在、鳴尾体育館の他に、新成人約3千人を収容するのに適した場所がない。
(カ)防災無線
《参加者》
防災無線が聞こえにくいので何とかできないか。
【市長】
防災無線は外にいる人に警告を出すもので、在宅時に防災無線が流れていたら、インターネットやテレビなどから正確な情報を得てもらいたい。
(キ)18歳以上の選挙について
《参加者》
参議院選挙から18歳以上の方が投票できるようになる。若者の選挙に対する意識の向上を市としてどう取り組むのか。また、市政に対して関心を持ってもらうための工夫や取り組みが必要だと感じている。
【市長】
選挙について学んでもらうために、選挙管理委員会が市内の学校に投票箱等を貸し出し、生徒会の選挙時に使用するなどの取り組みを行っている。市政への関心を高める取り組みについては、市立高校と話しをしている。学生等から良いアイデアがあれば、聴取したい。
(ク)空き家管理について
《参加者》
以前、市から、地域にある空き家を地域住民が利用できる交流施設や福祉施設として活用するためのアンケートが届いた。また、市の資料では、空き家を活用し地域活動の拠点とすることで、地域の活性化に繋げるということであった。その後、方針は変わってないのか。新聞によると、国は空き家管理、空き家データバンクを作り、売買、賃貸に有利なようにするとの方針を示したとあるが、市の空き家管理を従来の方針どおり行って欲しい。
【市長】
今年は実態調査を行っている。市は空き家情報をデータベース化する。地域活動の拠点として空き家を活用する場合に必要な内装工事等に伴う補助金制度の周知や、集会施設として使用できる空き家情報等を空き家バンクに登録し、活用を進めていく。
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