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【神原小学校】避難訓練と震災集会

更新日:2024年2月2日

ページ番号:38436772

※この記事は平成29年度に作成したものです。
  


【避難訓練】

平成30年(2018年)1月16日、防災学習の一環として、神原小学校で避難訓練と震災集会が行われました。
地震発生を想定した避難訓練では、地震の揺れが収まったことを知らせる校内放送を確認後、全校児童が運動場に避難しました。
子供たちが避難する際、先生からは、建物から出る時は、ガラスなどが降ってくるかもしれないので、特に注意すべきであることなど、自分の命を守るために必要なアドバイスがありました。
子供たちは、慌てず冷静に、先生たちの誘導に従って行動し、約6分で全員集まることができました。


その後、先生から、「明日の1月17日で阪神淡路大震災から23年目を迎えます。6,435人の方が犠牲になり、西宮市でもたくさんの方がお亡くなりになりました。亡くなった方のご冥福を祈り、今日は『突然発生する地震への対応』を考える時間にしてほしいです。」とお話しがありました。


学校での避難訓練が終わった後、全校児童は地域や保護者の方に見守られながら徒歩で西宮震災記念碑公園に向かい、そこで震災集会が行われました。

【震災集会】

「阪神淡路大震災が起こってから長い年月が経ちました。震災があったとき、私たちはまだ生まれてません。しかし、防災学習を通して自分の命を守ることの大切さを学びました。今日の集会は防災学習のまとめとなるようにしましょう。」


代表の児童がそう呼びかけ、全員で黙祷を行い、慰霊碑に献花をしました。


その後、数人の児童が震災に対する自分の思いを語る場が設けられました。


「今日、地震が起きたという想定で避難訓練が行われました。皆さんはどんなことを考えて行動しましたか?今から23年前に阪神淡路大震災が起こり、今から7年前には東日本大震災、一昨年には九州でも大きな地震が起きました。震災学習の中で被害に遭われた方のお話を聞きました。その方は家族と夜寝ていた時に地震に遭い、暗かったため何が起こっているのかわからなかったそうです。その方の息子さんがタンスの下敷きになり、亡くなられました。その方のお名前はこの慰霊碑に刻まれています。その話を聞いた後、友だちと震災公園に行った時、その名前を見つけました。慰霊碑の前に立つと、とても切ない気持ちになります。僕は震災学習を通して、一人ひとりを大切にできる人間になりたいです。」


「今日は地域の方がたくさん来てくださっています。安全に訓練ができているかを見てくださったり、炊き出しをしてくださいます。僕は地域の方にたくさんのことを教えていただきました。例えば、学校でお米の授業をした時、苗の植え方や切り方を教えてもらいました。震災が起きた時に、地域との関わりはすごく大切だと思います。僕は将来、コミュニティのことを勉強し、色々な人々を支えていこうと思います。皆さんも震災学習を通し、自分に何ができるのか、家族でどんな話ができるのかを考えてほしいと思います。」


児童たちは真剣な表情で話に聞き入っていました。


地域の自主防災会の方からもお話がありました。
「今から23年前、皆さんがまだ生まれる前、平成7年1月17日の早朝、突然地震が起こりました。それはとても大きくて、怖い地震でした。たくさんの家が潰れました。私の叔父は神戸の魚崎に住んでおり、2階建ての家はぺしゃんこに潰れていました。叔父は2階で寝ていいたため助かりましたが、もし1階で寝ていれば亡くなっていたかもしれません。兵庫県で潰れた家でお亡くなりになった方は6,400人以上、西宮市でも1,100人以上の人が命を無くしました。皆さん、命を大切にしてください。」

最後の「命を大切にしてください。」という呼びかけに、児童たちは「はい」と大きな声で返事をしていました。


「月日が流れても、忘れてはいけないことがあります。一人ひとりがしっかりと考え、仲間を大切にする神原小を作り上げましょう。また、今日は小学校からりんごを持ってきました。今年、小学校の中庭で100個近いりんごが実りました。これは阪神淡路大震災がきっかけで、西宮市の人が元気になってほしいという願いを込めて植えられたりんごです。当時、神原小学校校区内の児童が震災で亡くなられたということを私たちは忘れてはいません。今日はこのりんごを慰霊碑にお供えします。」


代表の児童がそう締め括り、2つのりんごをお供えして震災集会は閉会しました。


【炊き出し】

震災集会の後は、震災当時に炊き出しが行われたことにちなんで、地域の方々が豚汁を振る舞ってくれました。
寒空の下、児童たちは温かい汁物をいただいて、ほっとした表情を見せていました。


その後、児童から感想を聞きました。


「震災のことについて両親は、『真っ暗な時に急に揺れたので何がなんだかわからなかった』と話してくれました。避難訓練では間に合わない時もあるので、これからはしっかりと練習したいです。」


「両親や、地域の方からの話を聞いて『命を大切にしないと』と思いました。」


家族の体験談に加え、この震災集会で語られた多くの震災の話から、児童たちは命の大切さ、人と人との支え合い、災害が起こった時の心構えなど、様々なことを学んだようです。


こちらのページもご覧ください。

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