西宮市ゆかりの中高生へのインタビュー【第一弾】陸上・走幅跳の日本女王!高良 彩花さん
更新日:2020年1月16日
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園田学園高校2年生・高良彩花さん
陸上・走幅跳、高校生で日本女王!高良 彩花さんにインタビュー
2017年6月に行われた日本陸上競技選手権大会で6m14という、日本トップレベルの記録をマーク。高校2年生で日本チャンピオンに輝いた高良彩花さん。同年7月の全国高校総体(インターハイ)でも2連覇を達成するなど、ますますの活躍に期待が集まる彼女。力強い助走、伸びやかな空中フォームはもちろん、爽やかな笑顔がまぶしい高校生アスリートにお話を伺いました。
陸上/走り幅跳び:主な大会での記録
- 2017年10月 U18 日本陸上競技選手権 1位(6m14)
- 2017年10月 国民体育大会 1位(6m26)
- 2017年7月 全国高校総体(インターハイ)1位(2連覇)(6m17)
- 2017年6月 日本選手権 1位 (6m14)
- 2015年 全国中学校体育大会 1位(6m00)
中学3年間をかけて掴んだ"日本一"。
はじめて走幅跳の試合に出たのは、小学校4年生の時。「面白そうだな」と軽い気持ちで参加した西宮市小学生陸上競技大会で優勝し、走幅跳の楽しさに目覚めました。そこから、オリンピックメダリスト・朝原宣治さんが主宰されている陸上クラブ「NOBY T&F CLUB」に所属。小学5年生から、本格的に陸上競技をはじめました。西宮浜中学校では迷うことなく陸上部へ。1年生の秋に出場したジュニアオリンピックでは、残念ながら4位。3位の選手と1センチ差で負けてしまい、とても悔しい思いをしました。そこから何がなんでも「勝って日本一になりたい!」と練習を重ね、2年生のジュニアオリンピックでは2位、3年生の県大会ではずっと目標に掲げてきた6m超えの記録を実現。6m12を跳んで優勝することができたんです。その後の全日本中学校体育大会で優勝し、日本一になることができました。
全日本中学校体育大会で優勝した時のユニフォームとメダル
心身をリセットする、オフの過ごし方。
園田学園高校に入学した当初は、高校生のハードな練習についていくのが大変でしたが、今は質の高い練習ができていると思います。日々の練習はだいたい2時間半くらいかな。アップに始まり、いろいろな種目をめぐるサーキットメニュー、そこから走る練習をして、その後に走幅跳の専門練習に入ります。土曜日はもう少し時間がとれるので、3時間から3時間半くらい、少し多めの練習をします。そして翌日の日曜日は、完全にオフ。1週間でたまった心身の疲れを一気に解消するため、家でのんびり過ごすことが多いですね。
映画が好きで、最近だと『チア☆ダン』が面白かった。ハリーポッター・シリーズもすごく好きです。すでに観た作品であっても、新鮮な気持ちで何度も観れます。ファンタジー映像を観てると楽しい気持ちになって、練習で辛かったこともすっきり忘れますね。オフの日に意識的に気持ちを緩ませることは、陸上選手にとってめっちゃくちゃ必要なことだと思います。
西宮で育った元気な宮っ子。
3才のころから住んでいるのが、西宮浜エリア。家のまわりを走りまわったり、水泳やバレエを習ったり、運動が大好きな子どもでした。ヨットハーバーのあたりまで弟と走りに行ったりもしていましたね。朝、海の近くを走っていると潮の匂いがしてきて、本当に気持ちがいいところです。
実は父が高校の陸上競技の指導者で、幼いころから陸上は身近なものでした。今でも精神面で不安になった時は、すぐ父に相談。「プレッシャーに負けそう!」な私に、必ず「大丈夫!」と声をかけ背中を押してくれる強い味方です。その「大丈夫!」のひと言が欲しくて、相談しているようなもの(笑)。高校で養護教諭をしている母もまた、アスリートの私に不可欠な存在。走幅跳に適した体型を保つため、余分な油を使わず調理したり、良質なお肉を選んでくれたり、体づくりのためにいろいろ工夫してくれています。
競技生活には健康的な生活がかかせません!
そんな家族に支えられ大きな大会での優勝を重ねるうち、「サインしてください」「一緒に写真とってください」と、競技場などで声をかけていただくことも増えました。まわりから注目されて嬉しい反面、プレッシャーもありますが、経験が増えれば増えるほど緊張はしなくなりましたね。中学生の時、試合前は緊張しすぎで、おにぎりを一口しか食べられなかったけど、最近の試合ではお弁当を全部食べられます(笑)
特別オーダーのシューズ。いつでも笑顔で入れるようにと「SMILE」の刺繍を
目標は、今の自分を超えて、日本高校記録を更新。
日々の練習を記録しています
改めて振り返ると、陸上をしてきて一番嬉しかった出来事といえばやはり、中学時代の6m12の跳躍かもしれません。この時のジャンプが、兵庫県新、近畿中学新の記録にもなって、すごく嬉しかったことを今でも鮮明に覚えています。
シニアに混じって出場した2017年の日本選手権記録は、6m14。まさか優勝できると思っていなかったので、自分でもびっくりしました。とはいえ、今までの優勝記録と比べれば、満足していい記録ではありません。
今の自己ベストは6m26、なので2018年の目標としてはまず日本高校記録の6m44を更新すること。そして、インターハイ3連覇で大会記録を更新すること、フィンランドで行われる世界ジュニア大会の日本代表になって8位以内に入賞すること...目標はいっぱいあります(笑)。新しい助走にチャレンジしたり、フォームを改善したり、現状に満足することなくどんなことも貪欲にチャレンジして、記録を伸ばしていきたいです。
NISHINOMIYA COMMONS編集部
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