【鳴尾消防署】局地的集団災害対応訓練を実施しました!!!
更新日:2021年1月12日
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局地的集団災害とは。
大型商業施設や大学など多数の人が集まる施設や国道43号線、阪神高速道路といった主要な道路で多数の負傷者が発生する災害のことです。
鳴尾消防署では局地的集団災害に備え、定期的に訓練を実施しています。
~訓練内容~
今回の訓練では、(1)座学(2)災害図上訓練(3)トリアージ訓練の3部構成にて実施し、所属職員の知識及び技術の向上を目的とし実施しました。
(1)座学
災害における知識や西宮市消防局で定められている基本的な活動要領の確認を行いました。西宮市で多数の負傷者が発生する災害は救急隊、警防隊、救助隊、指揮隊といったそれぞれの部隊が協力し任務に従事しますが、局地的集団災害の場合は、各部隊に加え医療機関で構成されるDMAT(災害派遣医療チーム)、警察機関とも連携を取り災害の収束にあたります。
座学(基本的な知識の確認)
(2)災害図上訓練
災害時における活動を図面上で行うシミュレーション訓練です。今回は鳴尾消防署管轄内で、多数の負傷者が発生した時の「消防車両の集結位置」、「隊員の配置状況」、「指揮する隊の場所」、「救急車での負傷者の搬送経路」等をディスカッション形式で実施しました。
図上訓練では比較的経験の浅い若手職員も指揮する立場の目線に立ち、議論することで災害発生時における「戦術」の共有を図ることができました。
災害図上訓練(図面上での部隊の配置、活動、搬送経路をシミュレーション)
(3)トリアージ訓練
多数の負傷者が発生した場合は、現場から医療を開始しなければなりません。「トリアージ」とは、限られた人員と資器材の中で一人でも多くの負傷者に対して最善の医療を提供するため、負傷者の緊急度、重症度を迅速に評価し搬送や治療の優先順位を決めることを言います。
今回は実際の災害を想定し、職員を負傷者に見立てて、多数の負傷者の中から緊急性の高い負傷者を見つけ出し、優先順位を決めていくという訓練を行いました。
トリアージ(負傷者のレベルを判別)
~訓練を通して~
今回の訓練を通して、職員の知識及び技術の共有を図ることができ、災害対応能力の向上へ繋がりました。訓練後はより良い活動を行うために、職員全員でミーティングを実施しました。
これからも市民の方の安心・安全のため鳴尾消防署職員は日々訓練に励んでいきます。
